立憲民主党は11月28日、臨時国会開会にあたり両院議員総会を開きました。野田佳彦代表は「熟議と公開」をコンセプトに新しい国会を創造していきたい、その先導役を果たしていきたいと述べました。

 今国会の課題として補正予算を挙げ、わが党がまとめた「能登復興・物価高克服のための緊急総合対策」には能登の被災地の皆さんの声に寄り添った復旧復興策と、家計・事業者への直接支援など的を絞りながらも有効な政策が入っているしたうえで、政府与党に飲ませて実現していきたいと訴えました。

 その他、(1)政治資金規正法の再改正(2)現行の健康保険証の廃止を延期する法案(3)「130万円の壁」の対策法案(4)訪問介護緊急支援法案、介護・障害福祉従事者処遇改善法案、保育士・幼稚園教諭等処遇改善法案(5)学校給食無償化法案――などを挙げ、「自信を持って可決を目指せる法案がたくさんある。皆さんと力を合わせて、これらの実現のために戦っていきたい」と訴えました。

 また、これまで衆院副議長を務めてきた海江田万里議員を党常任顧問とする人事を提案し、承認されました。

 小川淳也幹事長からは、(1)党役員の変更(2)党事務局人事の実施(3)代表選の推薦人規定等の議論を含めた党改革実行本部への積極的な参加(4)次期参院選における特に一人区を中心とした空白区の積極的な擁立作業(5)今回の衆院選落選候補者の年内中の一次公認の手続き――などについて話がありました。

 水岡俊一参院議員会長は、自民党から参院政倫審に収支報告書不記載議員の出席意向が示されたことに触れ、「通常国会後半から1ミリも動かなかった政倫審が突然急転直下動き出した」「やはり総選挙の結果が大きかったと思う」「皆さんの奮闘が政治を大きく動かしているし、臨時国会が大きく動くチャンスを作った」と語り、「衆参共に力を合わせて、この臨時国会を戦い抜き、来年の参院選挙につながる動きにしていただきたい」と述べました。

 笠浩史国会対策委員長は、政府の政策には建設的な提案をし、われわれの議員立法も国民の信頼を得られれば参院でも否決されることはないとして、国会で少数会派も含め野党が結束し「熟議」を展開できるよう取り組んでいくと述べ、衆参両院協力して進めていきたいと語りました。