野田佳彦代表と小川淳也幹事長は12月20日、有楽町駅前で「代幹そろい踏み」の街頭演説会を開催しました。司会は、国民運動局長の石川香織衆院議員が務め、先の衆院選で初当選した多くの新人衆院議員も参加しました。

■小川淳也幹事長

 小川幹事長は、衆院選で「自公過半数割れ」になったことにより、「緊張感と責任感」をもって国会対応していると表明。野田代表の指示のもと、「公開」の場で、「場合によっては与野党の第1党が歩み寄り、『妥結点』を見い出し、国民にとって前向きで建設的な『解』」をつくることが「大方針」だと訴えました。

 また、政府提出の補正予算案について、能登の復旧・復興に関する予算は増額できた一方、財政法29条に照らし「緊要性」に乏しく年度内に執行しない「基金」の減額が達成できなかったことについては、悔しさをにじませました。しかしながら、野党の「足並み」が揃い、「与党側に強い姿勢で臨んだ」ことにより、自民党とカネの問題のうち「政策活動費の全面廃止」については実現できたと強調しました。

 その上で、「国会に望ましい変化が起きている」として、来年の通常国会や参院選に向け、「謙虚に、丁寧に、真摯(しんし)に野党各党と向き合い、与党・政府とも協議」し、「国家のグランドデザインを野党第1党として描いていきたい」と訴えました。

■野田佳彦代表

 野田代表は、初当選した新人議員について、「私が目指している政治改革の方向性を、ここにいるメンバーが体現してる」と強調。自身の「ライフワークである政治改革」について、選挙権の拡大だけではなく、これからは「被選挙権改革」だと訴えました。

 その上で、自民党は「世襲議員」が多すぎると強調。女性や若者にさらに「被選挙権」を拡充することで、「この国にエスタブリッシュはいらない」との認識を示しました。

 また、例えばドイツでは、「予算委員長は野党第1党」であり、政府提出の予算案を「与党と野党がしっかりチェックして、より良いものにするために共同で修正をする」と指摘。「当たり前のことがようやく日本で始まった」として、政府提出の補正予算案が立憲民主党の要求を踏まえ修正された意義を訴えました。

 さらに、選択的夫婦別姓の実現に向けて、「野党が連携すれば動きます」「(与党でも)公明党だったら賛成」だと述べ、野党第1党として「うねりを来年はつくり出していく」と訴えました。