野田佳彦代表は12月24日、第216回臨時国会の会期末を迎えるにあたり、記者団から所感を聞かれ、「『熟議と公開』を旨とする国会と申し上げてきた。少数与党政権の中での国会運営はわれわれも初めてであった。委員長ポストなどを獲得することによる責任も生じ、緊張感を持って臨時国会に臨んだ。補正予算の修正や政策活動費の全廃、歳費法の改正など、従来は動かなかったテーマが具体的に前進できたことは一定の成果。この経験を来年の通常国会に活かしていきたい」と答えました。

 来年の通常国会に向けては、「今国会でも野党と協力して提出した法案があるので、これらを成立させていくこと。来年度予算の審議については、戦略的に何を勝ち取っていくのかを練りに練って充実した審議をしていきたい。企業・団体献金の禁止や選択的夫婦別姓など、30年近く放置されてきたテーマについても前進させる。まさに30年に1回の改革を次々と実現していくことによって、通常国会で野党第1党としての存在感を示していく」との意気込みを示し、「できるだけ多くの野党がまとまっていくことが主張を通していくために必要。今回の教訓を糧に、他の野党と緊密に連携していきたい」と、述べました。

 「熟議と公開」の今後については、「この精神は今後も守っていく。とかく場外で決めたがる向きもあるが、われわれはリングに上がって結論を出す役割をしっかりと果たしていきたい」と述べました。

 来年、通常国会、参院選を迎えるにあたり、野党第1党の立憲民主党の役割をどう考えているのかとの問いに、「野党第1党の役割は、ワン・イシューでも成果を上げたいという人たちも含めて包み込み、野党全体がまとまったときに大きな成果が出せる、そういう枠組みの中で協力してもらうように粘り強く説得していくことで、少数与党を追い詰めることができる。その道を外れないように淡々と役割を果たしていくことが参院選にプラスになってくる」と答えました。