衆議院議員会館で12月24日午後、りっけんユースが野田佳彦代表と重徳和彦政調会長へ政策提言書を手交し、意見交換を行いました。
りっけんユースは青年局に属する若者組織で、16歳から25歳までの若者によって構成されており、現在は100名を超える会員が所属しています。昨年の政策提言に続いて、今年は「地方創生」をテーマに1月から講師を招いての勉強会を重ね、9月に小田原市にて1泊2日の合宿を開催して議論を重ね、1年間の活動の集大成として、党本部への政策提言を実施しました。最終的には「自治体のデジタル化」という点に絞って提言を完成させました。
政策提言手交会はりっけんユースの大澤凜さんが司会をつとめ、りっけんユースからは現代表の大山倫輝さん、25年1月から代表に就任する予定で現副代表の米竹玲音さんと他1名の計3名が登壇しました。党本部からは野田代表、重徳政調会長のほか、りっけんユースでコーディネーターをつとめる馬場雄基、山田勝彦各衆院議員や宗野創衆院議員が、後半には急きょ伊藤俊輔青年局長も駆けつけました。
開会の冒頭あいさつでりっけんユースコーディネーターとしてこの2年間りっけんユースを担当してきた馬場衆院議員が、りっけんユースのこれまでの取り組みや地方出身者が多いりっけんユースがどのような思いで「地方創生」というテーマを選び、「自治会のデジタル化」を提案するに至ったのか、その経緯を説明しました。
続いて野田代表が「今日はクリスマスイブという貴重なときにお集まりいただいたことに感謝申し上げたい」と述べ、「今日はりっけんユースの中興の祖とも言える大山さんを中心とした執行部がまとめあげた政策提言ですので、しっかりと受け止めたいと思います」とあいさつをしました。
重徳政調会長は馬場議員からりっけんユースについて以前から相談を受けていたと話したうえで「政調会長という立場でこのように皆さんのご提言をいただけることをとてもうれしく感じ、期待しております」と述べました。また、自治会についての政策提言にも触れ、「りっけんユースの皆さんは地方出身者が多いからこのテーマを選んだのでしょうか? 地方のテーマに踏み込んでいる感じがしている」と話し、「立憲民主党青年局を含めて日本全体を面的に言及するようなご提言と期待しております。よろしくお願いいたします」と述べ、謝意を示しました。
政策提言の発表の前にりっけんユース代表の大山倫輝さんがりっけんユースのこれまでの取組みや活動などの紹介を行いました。
活動紹介の終了後に、大山代表と米竹副代表ら3人の発表者が政策提言について発表を行いました。政策提言の内容全体は添付ファイルをご確認ください。以下提言の内容を紹介します。
「主役は私、地方創生」
りっけんユースは24年1月から「主役は私、地方創生」というテーマを定めました。そして、全国各地様々な場所に偏在している自治会の存在に着目し、また自治会への加入率を上げるために、解決に向けた方向性としてデジタル化を活用した自治会の維持と活性化のために下記の政策を提案します。
(1)自治会の維持に向けた政策
→デジタルの意義を理解してもらうため、負担軽減政策の土台を固めるために自治会役員向けのデジタル教育プログラムを整備する。
(2)自治会を盛り上げる政策
→自治会活動の発信機会の増加、学校区内の自治会連携支援
(3)自治会に参加していない人へ
→新規コミュニティの立ち上げ支援、自治会に対する意見箱(目安箱)の設置・運用
また、これらの政策は、地域ごとの状況が異なることを踏まえ、国による全国的なバックアップの必要性を強調しました。
りっけんユースから以上の提案を受けた上で、野田代表は「ご説明どうもありがとうございました。改めて1年間かけて取りまとめてきたことに敬意を表します。合宿までして、いろんな人たちからヒアリングをして、よく皆さんでまとめた力作だと思います」とりっけんユース会員に労いの言葉をかけ、自治会活動が活発なところは防犯や防災に強いという話を取り上げ、「自治会は大事な地域の底力であり、デジタルを通じて自治会内のご縁がさらに強まるならば、プラスアルファの力となるので、良いことではないか」と述べました。
重徳政調会長は自身が総務省で勤務した経験があることをふまえて自治会に関わるエピソードを話し、その後に「私の地元の自治会もやる気はある自治会の役員さんは回覧板の代わりにLINEやアプリを使うことを検討している。そのようなところに行政が助成したら良いという提案はとてもいい」と話し、「デジタルを導入するにあたって、どういう手順で、導入するのがいいとお考えなのかを聞いてみたい」とりっけんユースの提案者に質問をしました。もしLINEなどのアプリを自治会が登録すると、都合の良い面白い行事がある日に参加をしようという気になる方がいて、また高齢者の方も若い人か来たら喜ぶのではないかという話をし、最後に「情報伝達を今までの回覧板もいいけれども、それをアップデートするのは、いろいろな意味で効果的なのではないか」と述べました。
上述の重徳政調会長の質問に対し、りっけんユースからは下記のような回答がありました。まずは、情報を流していくシステムを構築し(公式LINEなど)、データを流せるようになれば、人々(特に若年層)が関心のある行事に参加するきっかけになり、対面のコミュニケ―ションが生まれる可能性がある。そして余裕があれば、議事録などもデータ化する。
また、ここで途中から参加した伊藤俊輔青年局長があいさつし、年内で代表を退任する大山さんに労いの声をかけ、「若者が自治会に参加しやすいように無料券を配るなどの試みをやると若い世代の自治会参加率もあがるかもしれない。こういう提言を具体化していきたいと個人的にも思っている」と述べました。
会の最後に再度野田代表と重徳政調会長があいさつを行い、重徳政調会長はりっけんユース政策提言を党の政策へ反映させることに前向きな考えを示しました。
りっけんユースはこれからも党本部へ政策提言を行い、党所属議員との対話を進めてまいります。りっけんユースにご興味のある方はウェブサイトから是非ご応募ください