辻元清美代表代行は2月3日、定例の記者会見を国会内で開催。(1)自民党の政治とカネの問題(2)党ジェンダー平等推進本部の取り組み(3)日米首脳会談――等について発言しました。
辻元代表代行は冒頭、衆院予算委員会での立憲民主党議員の質疑に触れ、「生活者の負担を減らす具体的な提案と、そのための財源をどう捻出するかをセットで議論していて非常にいい流れなのではないか。野党第1党として、要求だけでなく財源をしっかり提示できるようにしていきたい」と手応えを示しました。
その上で、自民党の政治とカネの問題をめぐっては、参院での政治倫理審査会や衆院予算委で議決された旧安倍派会計責任者の参考人招致、自民党東京都連の裏金問題に言及。参院政倫審については「招致された人たちは口を揃えて『知らなかった』『事務所の人間がやっていた』と紋切型に答え、政倫審が形骸化しかねない態度だ。特に(今年7月の)参院選挙で改選を控えた人たちが公認を得るために選挙目当ての通過儀礼のような形で出てきているようにも見える。野党として実質的な弁明をするよう引き続き申し入れていく」、旧安倍派会計責任者の参考人招致については「大きな山になると思う。民間人であり、いろいろな配慮は必要だが、自民党としてこの問題に決着をつけたいのであればきちんと参考人招致に応じるべき」、自民党の東京都連の裏金問題に関連した地方組織の調査については「全県調査について、どういう項目で誰が答えたのか等をしっかり公表してほしい。自民党6府県連で党本部からの交付金について収入不記載だったという報道も出た。不記載議員の69人がまだ使途不明と記載している。きちんと調査をしてもらい、総裁として石破総理に説明を求めていきたい」などとそれぞれ発言しました。
また、党ジェンダー平等推進本部の活動について、「参院選挙に向けて引き続き女性候補者の発掘と擁立に努めていきたい。このための全国キャラバンを、3月8日の国際女性デーの前日、7日の有楽町での街頭演説を皮切りに展開していきたい」「選択的夫婦別姓について、広範な与野党を超えた賛同を得て成立できるように力を尽くしていきたい。このキャンペーンもあわせてやっていきたい」と力を込めました。
広報本部の取り組みとしては、「SNSの発信の強化と同時に、例えば介護や子育て、被災地などの現場の人と接して意見交換をしながら政策を作っていくという原点を重視していきたい」と表明。現場や当事者としての経験のある衆院1期、2期生らが即戦力として力を発揮しているとして、「若い人たちに活躍の場を持ってほしい。次のスターを育てていきたい」と述べました。
今週行われる日米首脳会談に向けては、「言うべきことはしっかり伝え、日本とアメリカはウィンウィン(Win-Win)の関係だということしっかりとトランプ大統領にご理解いただけるように努力してほしい。日本に対していろいろな要求だけを突きつけられて、請求書だけ回されて帰ってくることはやめていただきたい」と求めました。