ロシアによるウクライナ侵攻から3年目にあたって(コメント)

ネクスト外務大臣 武正公一

 ロシアがウクライナに対して、国際法に反する侵略を開始してから今日で3年となりました。未だ無辜の市民を含む多くの犠牲者が増え続け、国土が破壊され続けていることに悲痛な思いがこみ上げます。国連の常任理事国でありながら、国連憲章に反して行っているロシアの侵略行為を改めて強く非難し、ウクライナの主権と領土の一体性を支持することを改めて表明します。

 更なる犠牲を出さないために、一刻も早い停戦はだれもが望むところです。ロシア、ウクライナ双方が受け入れられる停戦や恒久平和の条件を見出すのは容易ではありませんが、ロシアによる、核の使用を含む威嚇や力による一方的な現状変更は、国際社会の根本的な規範や世界の安全保障にかかわる問題であり、決して容認すべきではありません。また、停戦交渉は米ロのみならず、ウクライナや欧州も含めて進められるべきであり、国際規範にてらして国際社会にも納得感のあるものでなければなりません。

 米国のトランプ大統領が、自身の公約でもあった早期の停戦にむけて、積極的に関与しようとしていることには異存はありません。しかしながら、侵略者側であるロシアに非常に親密な態度を示す一方、ウクライナや欧州諸国に耳を傾けようとしない姿勢に強い懸念を抱きます。わが国としては、率直にトランプ大統領に対して懸念を示し、G7をはじめとする各国と緊密に連携しつつ、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の一日も早い実現に向けて積極的に働きかけていくべきです。

 立憲民主党としても、わが国がウクライナに対する人道支援を継続することを強く支持し、一日も早くウクライナの人々が安心して生活ができるようあらゆる努力を続けてまいります。
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