野田佳彦代表は5月23日、国会内で記者会見を開き、(1)自民党裏金問題をめぐる下村博文氏の参考人招致(2)企業団体献金の禁止(3)年金改革法案――等について発言しました。
(1)予算委員会で下村博文氏の参考人招致が議決され、27日にも実現することに関して、野田代表は「議決にあたって本人が聴取に応じる気持ちをもっている。元会計責任者からヒアリングした内容とも齟齬があり、聴取が必要な人。解明すべきことがたくさんある」「率直に話してほしい」と述べました。
(2)野田代表は、企業・団体献金の禁止に関して「自民党の事務局長が農水大臣になってしまった。石破総理にはやる気がないのか」「昨年末までの間に決着をつけると合意したにも関わらず、年度末まで延ばした経緯がある。自民、公明、国民民主党の案が出ていない。あくまでも今国会中に結論がでるようにすべき」と訴えました。
また、選択的夫婦別姓法案について、野田代表は「審議のメドが立っていない。比較的早く立憲民主党は案を示しているが、与党には時間稼ぎ的な動きがあるので、出した案には早く審議すべき。当たり前のことを早くやるべき」と与党に求めました。
(3)年金改革法案について、野田代表は「与党が協議に応じた点は評価したい。昨日の立憲・与党実務者協議において、比較的感触は良かったと報告を受けている」「しっかりと引き続き丁寧な協議をしていかなければならない」と述べました。
野田佳彦代表記者会見
2025年5月23日(金)10時30分~11時03分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtube.com/live/b83sQLpnRNw
■冒頭発言
■質疑
- 裏金問題 下村氏の参考人招致議決について(1)
- 「企業・団体献金禁止法案」「選択的夫婦別姓法案」の審議について
- 年金改革法案 修正協議について(1)
- 皇族数の確保に関する議論について(1)
- 年金改革法案 修正協議について(2)
- 企業・団体献金禁止法案の審議について(2)
- 皇族数の確保に関する議論について(2)
- 終盤国会の対応について(1)
- 裏金問題 下村氏の参考人招致議決について(2)
- 被選挙権年齢引下げ法案の提出準備について
- 終盤国会の対応について(2)
- 東京都議選に向けた取組について
- 「防衛装備品展示会の開催」「西田議員ひめゆりの塔発言」等について
- 大阪万博について
- 「船橋市長選」「参院通常選挙に向けた取組」について
■冒頭発言
○裏金問題 下村氏の参考人招致を議決
【代表】
きょう、先ほど、衆議院予算委員会で下村博文元衆議院議員の参考人招致が議決されたということでございます。
この議決に当たっては、ご本人が聴取に応じる気持ちを持っているということなどから、しかも、(旧安倍派の)元会計責任者のヒアリングの際のお話などから、どうしてもやはり聴取をしなければいけない人だと思いますし、裏金の問題はまだまだ解明しなければいけない点がたくさんございますが、その中で鍵を握る人だと思いますので、ご本人がそういうお気持ちがある以上、やはりお話を聞くということは決めていかなければいけないだろうと思います。
自民党も、(参考人招致に)反対ではあったけれども、議決自体については了解をしていたということでございますので、27日にも実現をしようという動きでございますが、注目をしていきたいと思います。
解決の問題も大事なのですね。解明とともに、こうした不祥事が起こらないような政治資金規正法の改正をしなければいけませんが、その重要な任に当たっていた政治改革本部の事務局長が農水大臣になってしまったので、そういう人事を行ったということは石破さんにもうやる気がないのかと思わざるを得ませんが、この問題についても、宙ぶらりんのままではなく、我々は法案を出していますので、その議決をやはり求めていかなければいけないのではないか。いつまでたっても仲立ちをしようとする案が出てこないのでは審議が進まないと思いますので、どこかでやはり結論を出さなければいけない時期が来ているだろうと思います。
■質疑
○裏金問題 下村氏の参考人招致議決について(1)
【NHK】
冒頭のことで一点まず伺いたいが、下村博文さんの参考人招致をめぐり、どんなことの解明につなげたいかなど、党としてお考えがあればお願いしたい。
【代表】
元々は、2022年4月に、(その後)亡くなられた安倍元総理が「キックバックをやめたほうがいい」ということを安倍派の幹部を集めてお話をされて、しばらくの間、中断をしていた、中止をしていたと思いますが、お亡くなりになられた直後の7月末だったでしょうか、安倍派の幹部が集まってキックバックの再開を決め、そして、連絡し合ったということが元会計責任者のお話から出ていますが、その会議の呼びかけをした主導的な人物というのが今はOBであるというお話でございました。
そのOBという中では、塩谷元文科大臣については会計責任者の話と整合的なお話でございましたので、そうではないお話を政倫審で弁明されたのが下村さんでございましたので、食い違いがありますので当然その違いについてお伺いするとともに、おそらく、進んで出ようという気持ちがあるということは、もっといろいろなことをお話ししていただける可能性があると思いますので、経緯もよくご存じだと思いますので、率直にお話をしていただければと思います。
○「企業・団体献金禁止法案」「選択的夫婦別姓法案」の審議について
【NHK】
冒頭にもあったが、企業・団体献金をめぐる議論のところで伺いたい。きのう自民党の渡海さんは参院選後に本格的な協議をやるべきではないかという考えを示されたが、こういう考えについてはいかがか。
【代表】
いや、もう既に、本来は去年の暮れまでの間に決着をつけていかなければいけなかったけれども、自民党案がなかったから、ことしの3月末まで、年度末まで延ばしたという経緯があったわけです。今回は自民党の考え方も出されましたが、それをめぐってのきちっとした審議というのは今は中断したままでございますし、仲立ちをしようとしたその案が、自公国の案というのも出てきていない。その状況の中で、すぐ延長の話をするというのは、私は不謹慎だと思っています。あくまで、この国会中で結論を出せるかは最後まで努力をしなければいけないと思います。
【NHK】
最後に。それも含め、夫婦別姓も取材している限りではまだ審議のめどがついていないように思うが、こういう先延ばし、先送りの動きについて、どのように思われるか。
【代表】
比較的早い段階から我々の案を示すけれども、結果的に途中から修正するような動き、案が出てきて、それがなかなか(審議の場に)出てこないという形の、ある種時間稼ぎ的な動きが随分ありますので、そうではなく、やはり出てきた案については早く審議の俎上にのせ、そして、それぞれの党の考え方を明らかにするという、当たり前のことを早くやっていかなければいけないと思うし、その環境整備に努めていきたいと思います。
○年金改革法案 修正協議について(1)
【産経新聞】
まず、年金制度改革法案について伺いたい。昨日から与党と立憲民主党の間で修正協議が始まった。党首討論で野田代表が石破総理から修正協議に応じる旨の答弁を引き出し、その後すぐの実施となったが、この点に対する所感と、あわせて、どのように修正の実現につなげていきたいか、お考えを伺いたい。
【代表】
すぐ協議に応じていただいたということは、これは評価をしたいと思いますし、きのうの実務者の協議においては比較的感触はよかったという報告は受けていますが、ただ、楽観できないのは、「感触はよかった」というのはいわゆる自民党の厚労族の人たちなので、ある意味、年金問題を真剣に考えてきたという意味では共通の基盤がある人たちなので一定の感触のよさはあるかもしれませんが、政府内や自民党内にはまだいろいろな意見があると思いますので、楽観できないと思います。
しっかりと引き続き丁寧な協議をしていかなければいけないと思いますが、まずは我々の案を示して説明をしました。それに対する回答を待ち、来週の半ばぐらいには、あまり時間はないのですが、やはり立憲と自公との間で修正の協議が整って案がまとまると。そして、今月の末まで、30日ぐらいまでには衆議院を通過させないと、会期末は6月22日で、総理の外交日程なども考えると時間がありませんので、そういうスケジュール感できちっと対応していかなければいけないのではないかと思います。
決して楽観はできませんし、我が党は一丸となってこの対応をしていきたいと思っていますが、問題は、やはり総理が政府内を、あるいは与党内をまとめられるかどうかだと思いますので、そのリーダーシップに懸かっていると思います。
【産経新聞】
関連して。この修正協議をめぐっては、立憲民主党から与党に対して協議を呼びかけたことから、大連立に向けた布石ではないかといったような見方もある。この大連立に対するお考えについて伺いたい。
【代表】
随分飛躍のある話ではないでしょうか。
例えば、我々は消費税減税、食料品0%と言いました。全く真っ向から反対してきたでしょう。税財政の考え方など、大きな方向性で一致点がなくて大連立というのはないのではないでしょうか。
そういう基本政策のいろいろな意味での一致がなければいけないと思いますが、年金の問題は、これは本当に先送りできないと我々も思っているので協議をしていますが、その他の全ての基本政策で一致できるかというと、決して今のところそうではないと思うし、選択的夫婦別姓も、企業・団体献金の禁止についても、やる気がないのだったら、その次の段階に進むということはできないのではないでしょうか。
○皇族数の確保に関する議論について(1)
【産経新聞】
別件で、皇族数確保に関する議論について伺いたい。一部報道で、昨日野田代表と麻生氏が会談したとある。その中で、麻生氏が、旧11宮家の男系男子の養子縁組や、女性皇族の配偶者や子どもの身分について皇族としない考え方を主張したのに対し、野田代表のほうから女系天皇を認める案を主張し、協議が平行線をたどっているという報道がある。野田代表がこうした協議の中で女系天皇を認める案を主張したと、そのような事実はあるか。
【代表】
まず、会った会わないについては、これはコメントを控えたいと思いますが、今の中身で、そういう話が出たとするならば、それは全く事実無根だと。あり得ないと思います。会談があったとしても、そういうお話をするわけがありません。
なぜならば、今は、安定的な皇位継承についての諸課題は、これは有識者会議が先送りしているのです。先送りをしているテーマに触れていったら、まとまるものがまとまりませんので、そういう言及は今までしたことがありません。いわゆる政党間の協議でもしたことがありません。しないという前提で議論をしていますので、皇族の減少にどうやって歯止めをかけるか、どうやって確保するかということに絞った議論をしていて、もちろん関連はしますが、ストレートに女系がいいとか何とかという議論を今までしたことがないし、今後もするはずがありませんので、全く事実無根の報道だと思います。
○年金改革法案 修正協議について(2)
【フリーランス】
まず、基礎年金に関する自公立3党協議だが、基礎年金を3割上げる場合に、国庫負担という言葉が出るのは、これは国庫負担は全部消費税のことだと思う。マクロ経済スライドを早く終了するモデルでも、マクロ経済スライドを長引かせるモデルでも、少なくとも2兆円ぐらい国庫負担が必要だというような案というか、確定した案というものがこれに関してはないが、例えば2兆円国庫負担が必要だったら消費税率11%になるというような計算にはなる。自公立による衆議院での修正といった形で、政権が替わっても消費税を更に上げていかなければならないというプログラムであるという、ザイム真理教による巧妙な罠のように私は感じるが、いかがお考えか。
【代表】
私は全くそう思っていません。
2兆円の国費が必要になるというのは、最大になるのが2兆円なのですが、2052年ということなのですね。2052年に2兆円国費が必要になるというのは、基礎年金に対する国庫負担を3分の1から2分の1にしたのは私のときでありますが、以来、13.4兆円、基礎年金にずっと投入してまいりました。2050年代までずっと一貫して13.4兆円入れ続けていくんですよね。ただし、そういう入れ続けていく前提でありますが、人口が減り、高齢化が進み、それだけの財政力がずっと保てるかというと、そうではない部分から国費の話が出てくるわけですので、だから、その段階でどうなっているかはまだわからないのです、2052年。
現段階で消費税何%とかというふうにする話では決してないので、それはあくまで、ザイム真理教とかというご指摘がありましたが、全く当たっていないと思います。
【フリーランス】
一部発言、失礼いたしました。斉藤鉄夫さんは野田内閣のときの3党協議の税制のほうの公明党の実務者だった。斉藤鉄夫さんがああいった形で代表になったということは、若干話はスムーズになっているような感じはあるか。
【代表】
いや、それは何とも言えませんけれども。ただ、年金の協議に公明党も進んで入っていただきましたので、そして、協議自体については評価をしていただいていると思いますので、かつては社会保障と税の一体改革で合意したときの当事者同士という意味合いでは、プラスに作用しているのかなというふうには思います。
○企業・団体献金禁止法案の審議について(2)
【フリーランス】
最後に、政治改革特別委員会だが、今既に提出されている法案を採決するということでも、先ほどおっしゃった結論を出す時期が近づいているということだが、採決するということだけでの結論になるとお考えか。
【代表】
できるだけご理解をいただいて通したいと思いますが、そのためには、本当は仲介案という自公国案を、案があるけれども出してこないというのはこれはおかしいと思っているので、これは仲介にも何にもなりませんので、やはり委員会でそれを審議して採決するというのが筋なので、それはぎりぎりの段階にもうなってきましたが諦めずに要求していますが、そろそろもうどこかでやはりきちっとした採決などを含めた結論の出し方ということも与野党で協議しなければいけない段階ではないかと思います。
○皇族数の確保に関する議論について(2)
【毎日新聞】
皇族数の確保について一点伺いたい。21日の党会合で自民党が、配偶者と子に身分を付与しないということを改めて確認した。今国会で各党で議論していることを結論を出していくと動いている中ではあるが、自民党が党内で確認したことが結論を出していくことにどのように影響すると考えているか、今のお考えをお聞きしたい。
【代表】
本来は衆参の正副議長の下で各党間の政党間協議をやるというのが基本的な会議体ではないですか。それ以外のことで、まさに水面下でもしやっているとするならば、水面下のことについて表の会議で一任するなんていうやり方が本当にあるのかどうか。不思議なことをするなと思って見ています。
○終盤国会の対応について(1)
【毎日新聞】
別件で、昨日、維新の会の前原さんが、内閣不信任案に絡め、首を取れるときに取りにいかなければ首を取ることができないというご発言があった。最終的には立憲さんが決められることだと思いますともおっしゃっていたが、代表は、この内閣不信任案の考え方、今のこの国会状況の中でどのように考えているか。
【代表】
ご高説、大いに参考にさせていただきます。ご指導ありがとうございました。以上です。
【毎日新聞】
関連して。今、年金法案の修正がまさに議論になっているが、例えばこれが自民党内がまとまらないことによって修正案が延期したりした場合には、まさにその首を取りにいくタイミングが来たということにはなり得るのか。
【代表】
それは一つの大きなね。だって、30%も年金が目減りする可能性がまさに高まるということではないですか。せっかく我々が「あんこを入れたあんパン」を提示しているのに、それを否定する、協議整わずだったら、その責任はとても大きいと思います。
○裏金問題 下村氏の参考人招致議決について(2)
【読売新聞】
冒頭ご発言があった参考人招致の件に戻るが、この問題は、現職ではない方というのが一つポイントになっていたかと思う。現職ではない方はほかにもいるが、今後さらにその招致を求めていくようなお考えはあるか。
【代表】
まずは、お一人お一人。今回の議決に至っても、やはり慎重な判断を予算委員長もしながらやってきました。ご本人のご意思などを確認しながら丁寧に進めてきたことでございますので、一つ一つちゃんとプロセスを経た中で結論が出てくる。お話を聞いた中で、その後どう判断するかということを丁寧にやっていくということだと思います。
【読売新聞】
今回、下村氏についてはご本人が出席の意向を示されている中で、全会一致での議決にはならなかった。この点についてはどのようにお考えか。
【代表】
全会一致でなかったということは残念ですが、本来ならば全会一致が望ましいと思いますが、議決自体は自民党も容認をしたということでございましたので、これは一つの予算委員会としての判断だと思います。
○被選挙権年齢引下げ法案の提出準備について
【読売新聞】
別件で、昨日、大学生団体主催の院内集会に出席され、その挨拶の中で、5月中に被選挙権年齢を引き下げる法案を提出するというようなお話をされたかと思う。この詳細について教えていただきたい。
【代表】
被選挙権年齢引下げのワーキングチームを、ずっと党内でつくってきました。平成生まれの衆議院議員や青年局のメンバーを中心に、若者との対話とか、有識者の声を聞いたり、あるいは街頭でのヒアリングなどもやってきて、その中で考え方をまとめたということでございます。
具体的には、例えば衆議院議員や県会議員、市町村会議員というのは、被選挙権が25歳ではないですか。それを18歳に引き下げていくということ。それから、知事や参議院(議員)は30歳ですね、被選挙権。それを23歳まで引き下げる。たしか市町村長については被選挙権が今は25歳だけれども、23歳まで引き下げる。そうした中身を中心としたものを法案として今月末までに提出するというふうに聞いています。
【読売新聞】
これはほかの野党だったりと協議はしているのか。現状はあくまで党内ということか。
【代表】
これはあくまで党内でまとめた考え方で、もちろん他党のご賛同もいただけるようにはしていきたいというふうには思います。
○終盤国会の対応について(2)
【時事通信】
不信任の話に戻ってしまうが、一般的には、この少数与党の状況で不信任案を出すならば野党結束して通さなければならないというのが一般論だと思う。その上で、選択的夫婦別姓も維新も国民もそれぞれ案があり、この間、代表もガソリン減税法案の賛同を呼びかけてきたが、あまり応じる動きも見られない。終盤国会に向けて野党をどうまとめていかれるか、お考えを伺いたい。
【代表】
まだ時間がありますので、40日ぐらいありますので、例えば暫定税率廃止はどの党も賛成のはずなので、ただ、政党間の協議をやっているからまだそちらに期待をしている向きもあるのかもしれませんが、もう時間がなくなってきましたし、自公だって暫定税率の廃止についてはすぐはできないけれどもそっちの方向で考えているわけでしょう。だとするならば、議員立法で出しているので、やはり多くの党のご賛同をいただくように、審議に入っていきたいと思いますし、諦めずにやっていきたいと思います。
○東京都議選に向けた取組について
【「FACTA」】
ちょうど1か月後が都議選だ。14から、22人候補を立て、やはり去年夏の都知事選で立憲は惨敗したと、政権交代というからにはやはり都議の中で最低でも野党第1党にはならないといけないと、そういう思いで布陣を組んできたと思うが、この22人を含め、都議選の今までの準備を代表としてはどうご覧になっているか。1か月後の都議選の位置づけを含め、どう思っているか伺いたい。
【代表】
改選前の議席数が13なのですね。それで今回、公認を21名、推薦を11名、合わせて32名擁立をしました。ただ、推薦の中では、緑の党とか社民党とか(生活者)ネットとか、当選したらそちらの党で活動するという人たちもいますが、その人達が半分ぐらいだと思います。いわゆる無所属で立憲の推薦という人が6人か7人いたと思います。この無所属で推薦という人と、21人の公認、まさに少なくともこの人たちが皆通れば二十数人の勢力になることができるということです。
今では第5党なんですよ。今は残念ながら第5党。20人を超えると、そうすると、第1党争いはまだ難しいかもしれないけれども、第2党に浮上する可能性は十分にありますので、そこまでの躍進をぜひ果たしたいと思っていますし、都議選で躍進することが参議院選挙の躍進にもつながると思いますので、大事な選挙だと思います。
残り1か月になりましたので、先般の代議士会でも都連会長と幹事長から朝夕の街頭の手伝い等を要請しましたし、うまく青年局中心に各選挙区ごとの役割分担なども決めてきましたので、党を挙げて全力を尽くしていきたいと思います。
【「FACTA」】
要するに、小池都政の中では野党第1党で20議席以上、それを視野に、十分大丈夫だという感じなのか。
【代表】
いや、大丈夫ではなく、もちろん全員当選を目指していますが、激戦区が多いので油断してはいけないと思っています。緊張感を持って、我々も含めて応援にどんどん入っていきたいと思います。
○「防衛装備品展示会の開催」「西田議員ひめゆりの塔発言」等について
【フリーランス】
5月21日からきょう23日まで千葉県の幕張メッセで国際的な武器見本市「DSEI Japan」が開催されている。これが3回目だ。30か国以上が参加し、400社以上が出品しているが、その中にはイスラエル企業も20社含まれ、二つの政府機関も入っているということだ。外務省や防衛省、経産省、警察庁なども後援に入っているということだが、これに対しての大きな抗議活動が当日21日にあり、市民が呼びかけ、たくさん集まった。20日の参議院外交防衛委員会で共産党の山添拓議員が質問したが、中谷防衛大臣は、これについて何も問題はないと、防衛産業の技術や情報を共有するために問題がないというようなお答えをされていた。イスラエル、ガザが非常に悲惨な虐殺というか攻撃をされている中で、こういった武器見本市が日本で開催され、なおかつ中谷防衛大臣が何の問題もないと答えたことに対して、どのようにお考えかお聞きしたい。
【代表】
ガザ地区での非人道的な行いなどについては、これは厳しく批判をされるべきだと思いますし、日本の大使館を含めた外交視察団に対する警告射撃もあったばかりでございますので、ちょっと蛮行が過ぎるということは国際社会として厳しくイスラエルに主張していかなければいけないだろうと思いますが、その見本市の話は、詳細はわかりませんが、別に何か法的に違反しているわけでは決してないのだろうと思います。
【フリーランス】
ただ、まさにイスラエル、ガザがこうやって攻撃されている、その武器も含め、日本政府も買う予定とされている無人型のドローンとかも含め、そういった会社が出品している。イスラエルに武器を輸出しているヨーロッパの企業も参加しているし、日本のそういった防衛産業も参加している。武器の売り買いが大規模に日本で行われるということに対しては、やはり日本政府に対してきちっと問題だということを言うべきだと思うが、そういったお考えというのは、今、代表にというか、立憲民主の中にあるか。
【代表】
いや、特に党内であるかどうか聞いていません。
【フリーランス】
この間、沖縄のひめゆりの塔をめぐる自民党の西田議員の発言について問題視されている。先日12日に長妻昭代表代行も国会で質問されたが、こういった発言が繰り返されるのは、やはり日本政府が戦後きちっと戦争の総括をやってこなかったと。西田議員だけではなく、杉田水脈議員の人種・民族差別発言とかもあったが、ひめゆりの塔をめぐる西田議員の発言について沖縄県議会も抗議の決議声明を出したということもあり、やはり戦後80年のきちっとした戦争の総括を、石破首相、自民党としてやるべきではないかというご発言も長妻さんの質問であったわけだが、それについてはどう思うか。この問題は西田議員の一人の議員の発言としてとどめていいのか。それとも、もう少しちゃんと自民党の歴史認識の問題として、戦争責任の問題としてきちっと再認識すべきだというお考えがあるのかどうか。代表のお考えをお願いしたい。
【代表】
西田発言というのは、ファクトに基づかない、誤った認識の下の暴言だったと思いますので、私も謝罪と撤回を(すべきだと)会見でお話しさせていただきました。それは与野党を超えて共通の認識だと思うし、石破総理もその点については謝罪をされていますので、私は自民党全体の認識とは決して思っていません。ただ、この種の発言が出てくること自体はやはり由々しきことなので、自民党の中でしっかり総括してほしいと思います。
【フリーランス】
やはり80年として検証というか、談話だけではなく、ちゃんとした検証みたいなことをされるべきだと思われるか。
【代表】
それはもう党の問題だと思いますので、こうした不穏当な発言が出ないように注意してほしいというふうには思います。
○大阪万博について
【「FACTA」】
東京で見ているとよくわからないが、大阪辺りを歩いていると結構万博の人気に火がついてきたと。いろいろ虫も出ていたりするが。エキスポ70を経験した人間にとっては、私も行ってきたが、やはり懐かしいというのか、それはそれでやはりすごいなと思った。野田先生はお孫さんを連れて夏休みに行こうとか。お孫さんなのかどうかわからないが。いろいろ議論はあるが、あれだけの国が集まることはなかなかないので、万博についてどうご覧になっているか伺いたい。
【代表】
私も万博の議員連盟のメンバーにはなっていますので、一回行ってみたいとは思いますよね。行ってみたいのですが、なかなかちょっと、これから都議選があり参議院選挙がありということがあり、ちょっと時間的には厳しいかなと思います。相当並んでいるようでありますし、やはり現実的には無理なのかなと思いますね。
孫もつき合ってくれないだろうと思います。ありがとうございました。
○「船橋市長選」「参院通常選挙に向けた取組」について
【フリーランス】
まず、船橋市長選が近づいているが、大丈夫か。
【代表】
いや、ちょっと、ずっといないので、たまに朝に街頭に行くぐらいなので、心配しています。頑張りたいと思います。
【フリーランス】
注目して、ずっと取材している。
【代表】
そうですか。情報を教えてください。
【フリーランス】
参院選挙だが、選挙区に出る人は一般的に会見をするが、比例代表の人は会見をしない人が多い。別に会見をしなくてはいけないという規則はないと思うが、両方ともやったほうが、比例代表もやったほうがいいと思うが、それはどう思うか。
【代表】
比例、やっていないんですかね。どうなの。
【司会(事務局)】
事務的に党として何か各陣営に指導しているわけではありませんので、やっていない候補もたくさんいると思います。
【フリーランス】
自民党から出るある人は、ある有名な芸能人の弟で、きちんと会見をやった。きちんとという言葉は、ちょっとわからないが。それはある種宣伝なので、やったほうがいいと思うが、党からやれということは命令しないか。
【代表】
いや、特に命令ではなく、そういうご意思がある方はそれはやって当然しかるべきだと思いますが、それぞれのご判断に任せているということだと思います。
(以上)