参院愛知県選挙区に立憲民主党から立候補した現職の田島まいこ候補が7月11日、西尾市の名鉄西尾駅前で、野田佳彦代表らとともに街頭演説を行いました。演説には、重徳和彦政調会長、小山千帆衆院議員らが参加し、近藤良英名古屋市副市長が応援に駆けつけました。

■田島まいこ候補

 田島候補は冒頭、「政治は何よりも皆さんの方を向き、生活の苦しさや不安に耳を傾けるものでなければならない」と述べ、生活者の目線に立った政治の必要性を強調。「一生懸命働けば安心して老後を迎えられ、明日に怯えることなく暮らせる社会を作りたい」と訴えました。

 さらに、独身・既婚を問わず、男女すべての人が、「正当な労働の対価を受け取り、安定して暮らせる社会が必要だ」と述べ、賃金引き上げの重要性を力説しました。実質賃金が5か月連続で減少している現状を踏まえ、「賃金の引き上げは政治の喫緊の課題です」と強調し、価格転嫁を進める企業を政府が支援すべきだと主張しました。

 また、13年間国連職員としてアジアやアフリカなどで人道支援や外交に携わってきた経験から、「平和は核抑止だけでなく外交力強化が不可欠」と語り、防衛増税に反対の立場を示しました。「戦争の現実を知る者として、外交による平和の実現を追求する」と力を込めました。

 田島候補は、「生活に寄り添う政治と平和を守る外交力を強化するため全力を尽くす」と決意を述べ、自身への支援を呼びかけました。

■野田佳彦代表

 野田代表は、アメリカによるトランプ関税の影響について言及し、日本政府の対応の遅れと消極姿勢を厳しく批判しました。関税率が24%から25%に引き上げられたことに対し、「交渉はむしろ厳しくなっており、こうした理不尽に毅然と向き合う姿勢が求められている」と指摘しました。

 また、「石破総理は国内で吠えるだけでなく、直接アメリカと向き合うべきだ」と述べ、日本が過去に譲歩を重ねてきた経緯を踏まえ、「いまこそ国益を守るために主張すべきだ」と語りました。

 最後に、「この国を守るためには、ルールを守る外交と現場感覚を持つ田島候補が必要だ」として、田島候補への支持を力強く訴えました。