野田佳彦代表は選挙戦終盤の7月18日に広島入りし、大激戦となっている森本しんじ候補と並んで街頭に立ち、「森本さんは、どうしても引き続き国政に必要な人だ。広島の声を国際社会に届ける役割を果たせる人だ」と紹介し、森本候補へ最大限の支持を寄せてほしいと訴えました。

■森本しんじ候補

 森本しんじ候補は「平和と暮らしを守る」の決意を胸に、「市民の皆さまの暮らしを守るためには平和を築いていかなければならない。広島で生まれ育ち、平和への思いは体に染みついている」と語り、国政12年間の活動の柱に掲げてきた平和外交の実績を振り返りました。今年3月には核兵器禁止条約の締約国会議に出席したことに触れ、「被爆80年、この重要な年に『核兵器と人類は共存できない』という広島の思いを国際社会の中で訴えた。万が一にも広島から核兵器を持つべきだという議員が現れることだけは絶対に認めるわけにはいかない」と述べました。

 分断や対立が広がる国内外の情勢に対し、「共に生きる社会を築かなければ、地域社会は成り立たない」と強調。農業、造船、介護など地域のさまざまな現場で働く外国人の存在に触れ、「夢と希望を持って広島を選び、広島の地域社会を地域住民の一員として築いてくれている。この多文化共生の広島を、皆さんと一緒に未来へつないでいきたい」と表明しました。

 森本候補はさらに、「政治への不信や不安が広がっている中で、それをあおる勢力ではなく、寄り添い、解決していく政治が必要だ」と話し、「この平和の1議席は、広島の思いを世界へ届けるために、どうしても守らなければならない」と強調。最後は「あと2日。どうか広島を一緒に守り、未来をつくっていこう」と訴え、支持を呼びかけました。

■野田佳彦代表

 野田代表は「森本さんはどうしても引き続き国政に必要な人」と語り、核兵器禁止条約の締約国会議で日本の国会議員として初めて発言した実績をあらためて紹介。「核廃絶の思いを世界に発信できる政治家が必要。広島の声を国際社会に届ける役割を果たせる」と訴えました。また、「外国人も日本に来てよかったと思える多文化共生社会をつくるべき」と述べ、排他主義を否定。「生活者ファーストの政治で、分断ではなく共生の道を進もう」と呼びかけ、森本候補の再選により「生活者ファースト」の政治を前に進めたいと強調しました。

 物価高対策としては、「食料品の消費税ゼロ%」「ガソリン税の暫定税率の廃止」「軽油(ディーゼル車)の引取税の暫定税率廃止」に言及、カレーライスの材料費が1年で33%も上がった実態や、リッター25円下がれば、40リッターで1,000円安くなると具体的に試算し、車社会の地方こそ支援が必要だと述べ、「当たり前の決断をなぜしないのか」と政府の無策を批判しました。