小川淳也幹事長は、選挙戦終盤の7月18日、東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅前で、東京選挙区のおくむらまさよし候補と並んで街頭に立ち、「私たちは歴史の分岐点にいる。そしてその最初の一歩をどちらに踏み出すかがこの参院選挙だ」と語り、おくむら候補への支援を訴えました。司会は、東京18区総支部長の松下玲子衆院議員が務めました。
■おくむらまさよし候補
「ラグフェア」というアカペラグループで紅白歌合戦に出場した経験を持つおくむら候補は、長い下積み時代の苦労を振り返り、「お腹一杯食べられないのは本当にしんどかった。だから、食料品の消費税ゼロ%と言うのは隅々までいきわたる政策」だと、実感を込めて語りました。
また保育士としての経験にも言及し、票を持たない子どもたちをしっかり守るのが自分の使命だと力説。その上で、「20年後30年後、ここにいる全員が今の子どもたちに支えてもらう時代が来る。だから保育をないがしろにしてはいけない」「今、保育崩壊が始まっている。保育士が足りない中で、現場には隙間バイトの保育士が入っている。面接も履歴書もなくて、マッチングでその日行けますと言った保育士が保育園に来る。子どもの顔と名前も一致していないのではないか」と現状を訴え、保育の問題に全力で取り組めるよう、自身への支援を呼びかけました。
■小川淳也幹事長
小川幹事長は、「おくむら候補は、子育ての現場を長く経験し、気象予報士でもある。目の前の子どもと将来の地球、それを合わせて繋いで考えられるのが、おくむらまさよし」と述べ、おくむら候補への支援を呼びかけました。
また、「アベノミクスが始まる前、1ドルはなんと70円台だった。今、140~160円台まで、円の価値が地に落ちている。高くなった食料と油を世界から輸入しないと生きていけないことが、この国の構造課題の1つである」「今、各党の主張にはそれぞれに一理あるかもしれないが、全部実現したら、この国はいったいどうなるのか。全体を考え、責任を持ち、あるべき将来像を確かな道筋として示していくことこそが、野党第1党の価値、責任、重みである。それを自覚して選挙戦最終盤に臨んでいる」と語りました。
さらに、外国人をめぐる議論について、「これだけはどうか歴史の事実としてお伝えさせてください」と前置きをして、以下のとおり力説しました。
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どの時代もどの国も、必ずひととき、外国の方々を敵視し排除しようとする誘惑に駆られてきた。そのとき、原因は外国の方々にあるというよりは、必ず国内にあった。国内の構造問題こそが、敵を探し、うさばらしをし、攻撃性を強め、社会を破壊しようとする原因であった。今この国を覆う、いや日本だけではなく世界を覆う、格差の固定化、貧困の拡大、将来への不透明さ…。これを放置する限り、外国の方々への敵視は、今までより強まっていくだろう。そしてやがてその矛先は、今度はさらに弱い方へと向かい始める。時にそれは高齢者に向かうかもしれない。時にそれは女性に、子どもに、病を背負った方々に、障害のある方々へ…。人の怒りと憤りは、必ず弱い方へ弱い方へ押し寄せていき、最後は暴力です。どの国の歴史も、繰り返して今日に至っている。
今わが国は、世界は、分岐点にある。今一度その歴史を愚かにも繰り返すのか。それとも、せめて日本だけは、対話と合意形成を重ね、再分配を最適化し、安心な、格差の少ない、貧困の撲滅された、将来に見通しのきく、世界に誇るべき社会を作れるか。
今私たちは歴史の分岐点にいる。そしてその最初の一歩をどちらに踏み出すかが、この参院選挙である。その危機感と固い決意で、希望を持って、私はこの国の未来にしっかりと向き合っていきたいと思う。なぜなら皆さんが不安に駆られつつも、心配をしつつも、皆さんが希望を捨てていないから。
一緒にやりましょう。一緒にこの苦難を乗り越え、この社会は公平だ、この社会はフェアだ、人を大切にし、互いに敬い、健全な社会を、世界に誇るべき日本社会を作り維持している。そう堂々と言い切れる日本を作っていこうではありませんか。