安住淳幹事長は9月30日、国会内で会見を開き、(1)首班指名に関する動き(2)次の内閣(NC)の新人事・外国人政策(3)自民党総裁選ステマ問題(4)ガソリン税暫定税率廃止法案(5)維新・元議員の秘書給与詐欺問題(6)給付付き税額控除(7)宮城県知事選(8)民意への応え方――等について発言しました。

■次の内閣(NC)の新人事・外国人政策

 NCの新人事で外国人政策担当に黒岩宇洋衆院議員を加えた狙いについて、安住幹事長は「規制とともに多様性を重視している」と強調。特に地方では人材不足が深刻であり、経済や地域社会を回していくには一定数の外国人を受け入れ、共生することが基本姿勢だと述べました。その上で「ルール策定には法務行政に最も精通している黒岩議員が適任」と説明しました。

■自民党総裁選ステマ問題

 自民党総裁選での小泉陣営によるステマ疑惑については「デジタル担当大臣の関与は疑念が残る」と指摘。さらに「総選挙でも同様のことがなかったか疑問だ。新総理には徹底調査を求める」と述べました。民主主義の根幹に関わる問題として「カッコ悪い、情けない」と厳しく批判しました。

■給付付き税額控除

 同日30日から与野党で議論が始まった給付付き税額控除について、安住幹事長は「旧民主党政権の時から提唱してきた制度」と強調。当時財務大臣を務めていた立場から「消費税の逆進性対策としては、これしかないと考えていた」と述べました。

 その後、自民党政権の下で軽減税率が導入された経緯を振り返りつつ、「自公が立憲の案に乗ってきたのは歓迎している」と評価。一方で、報道された3党案は「速報性を重視したもの」であり、立憲民主党のプロジェクトチームで検討した案がベースではないと否定しました。

 制度設計については、対象を「現金給付」「減税+給付」「減税のみ」「対象外」の4区分に整理するイメージを提示。「この仕組みが定着すれば、消費税だけでなく他の税制や社会保障制度にも応用可能だ」と述べ、実現に意欲を示しました。


安住淳幹事長記者会見

2025年9月30日(火)15時50分~16時23分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/yGLfHvMPP4w


■冒頭発言

  • (なし)

■質疑

■冒頭発言(記者ブリーフィング)

■質疑(記者ブリーフィング)


■冒頭発言

(なし)


■質疑

○首班指名選挙について(1)

【読売新聞】
 野党間の連携について伺いたい。前回の会見でも幹事長は、首班指名で野田代表にしてもらうために連携を呼びかける考えを示されたが、この間、それに対する否定的な発言が維新や国民民主党の幹部から出ている。こうした状況による影響や原因をどのように分析して、今後、国会開会までの働きかけの考え方を伺いたい。

【幹事長】
 これは3党で過半数を超えていたら全く状況は違うと思うんですよ。本気でやはり話をしないといけないから。残念ながらやはり3党でも自公に数でいっても及ばない部分があって、そういう状況なので、残念ながら3党で真剣な話合いまでなかなかちょっとたどり着けないというのが正直な現状です。
 きょう国対間でまず話合いをしてもらいました。やはりそう簡単ではないので。ただ、10月半ばになりますかね、(臨時国会)までには、とにかくいろいろな工夫をして、いろいろな話合いを私はしたいと思っています。厳しいとは思いますが。そういうことですね。

【読売新聞】
 きょうの日中、国対間の話があったが、場合によっては幹事長とか、格を上げて協議をするという、そういうことも選択肢としてはあるか。

【幹事長】
 上がっていけばいいけどね。なかなかそうはいかないかもしれませんね。私はいいんですよ、上げたいとは思っているのだけれども、お相手のあることだから、それぞれの党のお立場を尊重して対応したいと思います。

○「次の内閣」と調査会の構成について

【NHK】
 本日野田代表からも冒頭挨拶にあったが、NCの構成についてお尋ねしたい。今回調査会を新たに三つ立ち上げるということで、ここに岡田さんであったり長妻さんであったり、かなりいわゆる期数の高い本格的な人事を行われたのかなと推察されるが、この狙いと、法務大臣のネクストに外国人政策担当というのがついたと思う。黒岩さんだが、この狙いと、立憲民主党として外国人政策について現時点で考えている方向性があればお願いしたい。

【幹事長】
 外交政策や社会保障の話というのは、やはり重みのある、実際に大臣経験者や、外交に関していっても岡田(克也)先生とか、やはりそういう意味ではリアルな、比較第1党になって政権を目指すという立場で考えたときには、中長期の立場で案を出していくというのはやはりこういう方々がふさわしいと、重さを重視してやらせていただきました。
 ネクスト(大臣)の話なのですが、黒岩さんにお願いしたのは、法務省の政務三役もやっておられて、ある意味、一番のこのネクストの中では目玉人事といいますかね、注目をしてもらえればと思っております。
 私達は、規制をちゃんとやりますが、同時に、多様性を非常に重視しております。また、我が国経済の現状を考えても、特に地方に行けば行くほど人材不足というのはもう深刻でして、だから、経済や地域社会を回していくには、やはり一定数の外国の皆さんにはきちっと来ていただいて、我々もそれを生かしながら共生していくというのが私達の基本ですから。ただ、ルールをきちっとどういうふうにつくっていくかということに関しては、法務行政に一番精通しているので、そういう意味で黒岩さんにお願いをしたというふうに思っていただければと思います。

○自民党総裁選について(1)

【NHK】
 もう一問、別件で。自民党総裁選にテーマは移るが、小泉陣営のいわゆるステマ問題について、自民党の総裁選のこととはいえ政治への信頼を揺るがすとか、あるいは、普段の選挙ではどうだったのかといったことが指摘されているが、安住幹事長はこの問題をどう捉えているか。

【幹事長】
 ステマ総裁選になっちゃったね。私、たぶん最も我が党はそういうことに一番不得手な政党ですので、その中でも一番私が不得手なほうなのですが、こんなことがあるのかと思いました。だから、非常にそういう点ではちょっとショックでしたね。そんなことをしなくたって、何か状況を聞くと優位な情勢だというふうに聞いてはいたので。
 ただ、(元)デジタル担当大臣なんかがそういうことをやっているということは、何かちょっとね、本当に個人の事務所だけでやっていたのかというふうに疑うのは、やはり疑いたくなりますね。それから、党として何か非常に普通にやっていたとすると、総選挙や何かのときはどうだったのかなというふうに思いますので、予算委員会などで新しい総理には自民党の総裁として調べるようにお願いをするというか要請をしたいと思います。質問もやはりしていきたいと思っています。これは本当に民主主義の根幹に関わるので。
 でも、何か自作自演ということでしょう、要するに。私の世代で言わせてもらえば。格好悪いよね。情けないなと思って見ていました、小泉陣営。

○ガソリン暫定税率廃止 与野党協議について

【共同通信】
 ガソリンの暫定税率廃止法案について伺いたい。与党側が代替財源の具体案を示す税調会長レベルの与野党協議が、まだ開催されていない。幹事長は臨時国会冒頭での成立を主張されているが、この財源をめぐる与野党の考えが一致しなければ成立時期にも影響する可能性があると思う。与党との協議の調整状況を含め、現状の与党の態度についての所感と、党としての今後の対応について教えていただきたい。

【幹事長】
 あしたにも1回目の会合ができるのではないかと思っております。
 私のほうからは、森山幹事長には改めて、時間のないことなので、代替財源についてどうするか。それから、ちょっと踏み込むと、揮発油税と軽油取引税と、大きな柱は二つあるわけですね。片方は国税で片方は地方税ということなので、これらをスピード感を持って本当にどうできるのかというのを、やはりまず与党としても案を出してもらって、大体揮発油税で1兆ですかね、これの代替財源についても我々は準備しているので、いつでも提示をお願いしたいと思っています。
 たぶんですね、推測するに新総裁になった方のご判断がないと額をそこに盛り込めないということのようではあるのですが、今できる範囲のことはあしたにでもちゃんとそのスキームを出して、議論ができるような状況にまではしておいてくださいよということは申し上げました。

○石井前参議院議員の在宅起訴について

【共同通信】
 別件で、もう一つ。日本維新の会から除名処分を受けた石井章元参議院議員について、東京地検特捜部が先ほど、国から公設秘書の給与計約828万円をだまし取ったとして詐欺罪で在宅起訴した。こうした政治と金をめぐる問題は与野党問わず発生して、政治不信や既成政党批判を招く一因にもなっていると思う。他党のことではあるが、今回こういう形で事件化されることになったことへの受け止めをお聞きしたい。

【幹事長】
 秘書給与(詐取)の問題というのは、もう本当に25年ぐらい前からこれは大きな問題になっていて、再三そういう意味では事件になっているわけだから、普通はもうそういうのはないと思っていましたので、そういう意味では驚いています。ましてや、ベテラン議員ですからね。だから、そういう点でいうと、何か組織的な悪質性は感じますよね、事務所としての。起訴されるのは当然ではないかと思います。
 本当に今後そういうことは、我が党も含めて、絶対にないようにと思っています。

○給付付き税額控除 3党協議について

【毎日新聞】
 給付付き税額控除について伺いたい。本日政調会長間での初回会合があった。次回は自民党の人事が終わり次第開催というようなことでまとまっているが、海外事例の話だったりがあってということだったと思う。改めて、議論の場が今回持たれたことについての所感を伺いたい。

【幹事長】
 いやもう、何か先週から急に皆さんにそうやって取り上げてもらって、本当に私としては驚いているんですよ、逆に。
 だけど、本当によく見てもらえば、この制度は我々が民主党として政権を取っていたときに私が責任者として、財務大臣だったので、消費税の逆進性対策としてはもうこれしかないと思っていたものなんですね。でも、その後、政権が替わって安倍政権になって、皆さんにも深く関係のあることだけれども、軽減税率のほうがわかりやすいとか業界の陳情や意向を受けやすいということでああいうことになっていったと思うのですが、所得の低い方々とか、人間を一人ずつ見たら絶対こっちのほうがいいんですよ。業界団体対策をするなんていうのは本来の税制ではあってはならないことだと私は思っていたから、自公がうちのこの案に乗ってきてくれたというのは歓迎しています。
 制度設計はこれからなんですね。これは申し上げておくけれども、朝日新聞なんかが1面に取り上げているうちの案というのは、プロジェクトチームで確かにまとめてもらったものではあるけれども、それはうちの案のベースになっているものではないですから。これは急いで速報性があるものはどうしたらいいかというときにつくってもらった案なので、3党が立ち上げた給付付き税額控除のこれからの制度設計というのは減税も含めてやる制度設計になるので、うちのPT案というのは、そういう点では、それを目指してつくってきたわけではないので、これだけは申し上げておきます。

【毎日新聞】
 関連して。今も少しだけ触れていただいたところではあるが、幹事長としては、控除と、それができない分の給付という、これが両立している制度の議論を3党で深めていくべきと現状お考えということか。

【幹事長】
 そうです。やはり減税と現金給付をちゃんときれいにミックスして、所得税を中心にやっていくと。所得税の対象でない方は別のちゃんとした手当でやっていくとかですね。
 私が13年前にこの話を提唱した頃には、まだそのネットワークが整備されていないので、全国的にやはり個人所得の把握が難しかったことは確かに事実なのです。今それができるようになってきましたので、そういう意味ではシャープに、これはわかりやすくその対象を決めて、例えば私のイメージで言うと四つぐらいのゾーンだと思うんですね。現金を給付する人。現金とあわせて減税をする人。減税の対象。それから、お金持ちで、そうではない人、対象外の人。四つぐらいの分類にうまく分けながら、やはり消費税の逆進性をできるだけなくしていく。
 この制度がうまく機能するようだと、ほかのものにもこの制度は使えるんですよ、消費税だけに限らず。いろいろなものに参考にはなると思うので、これからこの制度がちゃんと定着して一定数の所得の把握をさせてもらえれば様々な手当や給付が可能になりますので、私は、国の行政のあり方を大きく変えるものだと思っていますので、何とか定着させたいと思います。

○宮城県知事選について

【フリーランス】
 総裁選後の大型選挙というか、宮城県知事選がある。これは各党の勢いを占う選挙にもなるのではないかと思うが、意気込み、位置づけをお聞きしたい。ちなみに、和田政宗前参議院のところに神谷代表が応援演説に入り、極右知事みたいな県政になるおそれもあると思うが、その辺を含めて、幹事長の地元でもあるので意気込みなどを伺いたい。

【幹事長】
 私達は、所属していた遊佐県議が無所属で、政党の推薦を受けないで県民党でやるということなので、自主的に支援をしようということになっています。だから、そういう意味ではリベラル系がまとまってやれる態勢で頑張ってほしいなと思うので、我々も後ろから後押しはしたいと思っています。
 横田さんご存じのとおりで、しかし、自民党の党籍を持ちながら神谷さんとジョイントしたり、自民党もそういう意味ではどうするのかなこの人と思うんですね。そういう点では注目はされるかもしれませんが、私が県民として言いたいのは、真面目に暮らしの話をするのが県知事選挙であって、国政の話は持ち込むなと、はっきり申し上げたいと思います。そういう視点で捉えていません。

○首班指名選挙について(2)

【フリーランス】
 話は変わるが、首班指名での政権交代を目指す考えを示されたが、国対委員長会談を見ると、何かできない理由を並べて、熱が全然感じられない。例えば共産・れいわは考えは違っていてもかつて選挙協力した関係でもあるし、主要3党、立憲・国民・維新に加えて共産・れいわなどを合わせればかなり現実味を帯びると思う。とすれば、野党第1党として、まずたたき台、政権の政党の枠組みと主要政策を示して、これで政権交代を目指しましょうという青写真をまず示すのが重要なのではないかと思うが、幹事長の意見をお聞きしたい。

【幹事長】
 全く理想はそうだと思いますが、たぶん、そういう紙をつくり出した1ページ目から駄目になっていくぐらい、立場の広い人たちなのですね。だから、やはりまずその中心となるところで、できれば主要野党と私も申し上げているのは、別にれいわや共産をはじいているわけではなくて、200以上の固まりをまずつくった上で、そういう人たちがぎりぎり協力してもらえるものができるのだったら、全く横田さんが言うように本気で私もやるのですが、この2党が今のところ、うちとそういう話でもリアリティがないよねと。それで、どちらかというと、さきの国会もそうなのですが、自分たちの制度要求を自民党と一緒にやって実現したほうがいいと思っているわけですよね。そういう中で、何かきれい事を言ってもなかなかしようがないから、できる範囲のところで、我々も野田を最初から頼むのではなくて、お互い協力してできることって何かなというところからきょう話をしているということなんですね。
 私ね、でも、政治改革だって、自民党のこのいろいろな政治と金の問題を考えれば、3党で組んで、そういう2党で、長期で政権維持するのは無理ですが、でも、もしかしたら政治と金の問題なんか前進する可能性もあると思うので、ちょっと10月の半ばまで、ありとあらゆる手段を使って、皆さんにばれないように、一生懸命私なりにやりたいと思っています。

【テレビ東京】
 関連した質問になるが、首班指名について、今、2党と他の野党も含めて、ちょっとまとめるのは簡単ではないという話もあったが、一方で、参院選では自民党政権が続くことが民意として否定されたという話もあったと思う。このままだと民意を得られなかった自民党政権が継続することになると思うが、立憲民主党としてはどのように民意に応えるべく取り組んでいくかお聞きしたい。

【幹事長】
 目先の、その目の前の選挙では我々も敗北したほうなので、とやかく言う立場ではないのですが、ただ、3年前の議席と足すとやはり自民党は100議席あるわけですから、そういう意味では一番民意を受けているので、そういう自民党政権が替わるというところまで我々は信任をされていないんですね、実際は。悔しいけれども。
 そういう点では、衆議院選挙が次に来るのだと思いますが、そこでやはり第1党を本当に目指して死に物狂いでやるということだと思うのです。とにかく議席が増えなければほかの野党を説得することはできませんから、やはりそこのところをとにかく中心に我々は頑張るしかないですね。

○自民党総裁選について(2)

【フリーランス】
 総裁選は公職選挙法が適用されていないが、自民党といえば金、裏金、いろいろとあって、一番金を使っているのは小泉さんのところだ。今回のステマというのは、これはとても重要な問題だ。私は牧島さんがやったなんて思っていない。もっと悪いのがいる。それから、この媒体で協力した、もっと悪いのがいる。

【幹事長】
 なるほど。誰ですか。

【フリーランス】
 いや、それは今ここで言いません。

【幹事長】
 じゃあ、後で堀田さん、こそっとお願いします。

【フリーランス】
 安住さんだけに教えます。

【幹事長】
 ありがとうございます。なるほどね。

【フリーランス】
 それで、小泉さんは責任を取ると言っているが、責任を取るということであれば、昭和22年のマニラの軍事法廷で山下奉文大将が、それは私は知らなかったが私に責任がないとは言えないと言って刑場の露と消えていったが、僕は小泉さんは今回一回辞退してしかるべきだと思う。それでもまだ50にならない、次にやって。要するに小泉純一郎さんは50になってからと言っているでしょう。だから、私は小泉さんにも言っているが、とにかく辞退しろと。言うこと聞かないんですよね。安住さんからも言ってください。

【幹事長】
 よくわかりますよ。わかる、わかる。なるほどなと思って今聞いていたわ。

【フリーランス】
 よろしくお願いします。

【幹事長】
 はい。堀田さんに頼まれたらやるしかないので、後で教えてください。
 でも、私は最もSNSなんか縁遠い人間ですが、何かやはりちょっと汚いことをやってはいけないよね。だって、自分で世論をつくって、自分を応援していたってことなんでしょう、要するに。これはちょっと恥ずかしくないですか。一国の総理大臣になっていいのかな。何かやはりちょっと、それを何か爽やかに私の責任ですと言う、その軽さも気になるね、確かに、と思います。人様のことですが、ここちゃんと使ってくださいね、人様のことですが、そういう感想を持っているということです。


(記者ブリーフィングに切り替え)


■冒頭発言(記者ブリーフィング)

○第137回常任幹事会を開催

【西村幹事長代行】
 お疲れさまです。幹事長代行の西村です。
 私のほうから、きょう行われました第137回常任幹事会のご報告をさせていただきます。
 まず、冒頭、皆さんもご覧になられたとおり、代表からNCメンバーと調査会メンバーの発表がございました。先ほど狙いについてもご質問あったとおりでございます。
 次に、ページ進んでいただきまして、1ページ目。党員と協力党員の拡大について、きょう付で通達が出されております。既にことしの3月に党員・協力党員の登録目標についてという通知が出ておりまして、前期の取組については好調に推移している都道府県連もございます。後期についても皆で頑張りましょうということで、きょう文書を発出いたします。
 次に、4ページ目になりますが、党戦略・企画特命チームの設置についてということで、先週の執行役員会で提案され承認をされていたところなのですが、きょう常任幹事会に報告を行いました。この前の参議院選挙総括で、やはり弱点は、SNSを主とした発信や拡散を含め、党の戦略や企画、こういったところが常設していなかったということ。あるいは、運動と広報との連携がやはり弱いところがあったということがあったと思います。今回それを補うべく特命チームというのを設置いたしまして、無党派層などにもしっかりと訴求する活動をやっていこうということになりました。体制については、(資料に)ありますとおり、私が座長を務め、広報委員長の渡辺創さんが座長代行、各担当委員会や担当部局から幹事として入っていただき、また、事務局にもしっかりと入っていただいてやっていこうということでございます。
 5ページ目、つながる本部の役員です。本部長は規約上野田代表になっておりまして、本部長代理、事務局長、ご覧のとおりです。
 6ページ目、ジェンダー平等推進本部。本部長は辻元清美参議院議員、以下の役員で活動を行ってまいります。
 7ページ目、政治改革推進本部について、本部長は渡辺周衆議院議員ということで、きょうの執行役員(会)と常任幹事会で確認がございました。
 8ページ目は、農林漁業再生本部、再設置でございます。これまでにも活発に活動してきていただいておりましたが、田名部匡代参議院幹事長を本部長といたしまして、以下のメンバーで、9ページ目にありますように農林水産キャラバンを継続して行っていきたいと考えております。これまでにも現地を視察して、車座集会ですとか農協や漁協の皆さんとの意見交換を行ってまいりましたが、今後もこの三本柱を基本として活動を展開していこうということでございます。
 10ページ目は、幹事長部局の体制。ご覧のとおりでございます。追加選任もあり得べしということで調整中です。
 11ページ目、青年局の役員について、山田勝彦青年局長の下、以下のメンバーで活動を行っていただきます。
 国民運動局ですが、道下大樹衆議院議員を局長として、以下のメンバーで行っていただくということになります。
 13ページ目、党本部の事務局体制について、少々の異動がございまして、以下のようになっております。
 14ページ目は、先ほど第1回目の会合が行われました総合選挙対策本部の構成についてです。規約上、本部長が野田代表、事務総長として安住淳幹事長、事務局長が逢坂誠二選対委員長ということで、皆さんから入っていただきます。先ほど第1回目の会合で、いろいろな意見交換、もう既に実質的に行われまして、非常によいスタートが切れたのではないかと思っております。
 15ページ目、政務調査会の役員について、本庄政調会長以下、以下のとおりとなります。野田代表が発表されたNCの名簿、そして調査会のメンバー、16ページにご覧のとおりでございます。なお、政調会長からは、もう皆さん既にご承知のことと思いますが、重要政策の各党協議の状況についても常任幹事会で報告がございました。
 17ページ、国対の役員名簿です。こちらについても、名簿について説明かたがた笠国対委員長から他党との協議の状況などについて説明がございました。維新・国民とも国対委員長のレベルで引き続きまた協議をしていきたいということでございました。
 広報委員会、18ページになります。渡辺創委員長以下、以下のとおりでございます。既に活動をスタートしていただいているところです。
 ここまでが報告事項でございまして、19ページから協議事項です。
 選対委員長から、次の総選挙に向けまして、候補者の公認内定がありました。岡山第1区、原田謙介さんですね。新人ということでございます。この原田さんをもちまして、党内における衆議院選挙についての現職及び公認内定の総支部長は164名となっております。
 次に、21ページ目は、川崎市議会議員選挙。政令市議会ですので、補欠選挙・欠員1で、成田絵麻さんの公認を決定いたしました。

■質疑(記者ブリーフィング)

○三上参議院議員の入党について

【共同通信】
 常任幹事会で幹事長から三上えり参議院議員の入党のことがあったと思うが、事実関係を教えていただきたい。

【西村幹事長代行】
 失礼いたしました。
 三上えり参議院議員の入党につきましては、先週の金曜日ですかね、入党届が提出されたということで、きょうの常任幹事会には報告という形でお話がございました。正式に入党いただいております。広島県連の皆さんが地方組織のレベルでのいろいろな調整を行ってくださいまして、きょう報告がございました。

【共同通信】
 細かい点だが、きょうをもって入党されたということになるか。

【西村幹事長代行】
 きょう付ということでございます。

○「次の内閣」と調査会の構成について

【時事通信】
 一点確認だが、冒頭ご発言あったNCと調査会の会長だが、そちらもきょうの常幹で決定したという認識でよろしいか。

【西村幹事長代行】
 はい、そうでございます。通常ですと代表がご自身の代表会見で発表されるのですが、既に今週の木曜日にNC会合が持たれるということのようでもございますので、きょうの常任幹事会で発表し、きょうの決定ということです。

○広報体制について

【フリーランス】
 先ほどSNS対策についてお話しされた。会見を行うというところではどこの政党も大体同じだと思うが、例えば国民民主党の動画の再生回数は結構伸びているというか、まだ支持率がそんなになかったときから結構な再生回数だった。そういった見せ方というところを今後多少変えていかれるお考えはあるか。

【西村幹事長代行】
 ありがとうございます。
 特命チームは基本的には運動と広報を一体化してやっていこうということで設置をされたものですが、今後は広報委員会とも密接に連携をして活動していくことになると思います。
 我々、何というか真面目な政党で、政策もですね、政権交代を目指している以上は、非常に包括的なと申しましょうか、多岐にわたるいろいろな政策を持っております。ですので、それをできるだけわかりやすくお伝えする。全党の議員や自治体議員の皆さんも協力してそういったことが伝えられるようにしていきたいと思っております。
 そういう意味では、いろいろ伝え方などについては工夫をしたいと思いますが、今、党内でどういうふうな議論をしていて、どういった例えば国会での質問、これも私達の質問は、どの委員会あるいは本会議を見ていただいてもおわかりのとおり、きちんと行政監視をやっているわけなのです。こういったこともぜひ国民の皆さんにも知っていただきたいと思いますし、そういったライブ感のある広報にも努めていくと同時に、伝え方についていろいろ工夫はしたいと思っておりますが、あまりこう、何というのでしょうね、再生回数が例えば何万ビューとか10万ビューとか、そういったことを最初から狙ってはおりません。
 きちんと党で何をやっているかということが伝わるような、そんな工夫はしたいと思っておりますが、だからといって何か目立つようなことを中心に考えているという、そういうチームではなく、また、おそらく広報もそういった形になっていくと思いますので、そこはぜひご理解をいただきたいなと思っているところです。

【フリーランス】
 この度、人事が替わり、幹事長が小川さんから安住さんに替わったわけだが、私が最初にびっくりしたのは、幹事長会見の再生回数が全然違う。そこのところは、見ている、関心を持っている人は、なぜ安住さんにこれだけ関心を持っているのかという分析はされたか。すなわち、潜在的にそういうのに関心がある人間が結構いたにもかかわらず、これまで見られなかった、これから見る可能性が出てきたというところについては、どういうふうにお考えか。

【西村幹事長代行】
 ちょっとその辺りは全く我々も分析はしておりません。今の執行部の体制で、第2次野田体制の中で何を伝えていくかということを、幹事長の下で皆で知恵を出し合いながら汗をかいてやっていこうということでございます。

(以上)