野田佳彦代表は10月12日、神奈川県内で記者団の質問に答え、(1)政治資金規制法改正における立憲、国民、公明の連携(2)首班指名選挙(3)公明党との連携(4)自民党の両院議員総会--等について話しました。
(1)野田佳彦代表は、当日朝の番組で公明党の斉藤鉄夫代表が政治資金規正法の改正で立憲、国民と連携したいと述べたことについて、「日本維新の会も含めて、法改正を実現する可能性があるのではないか」と話しました。
また、企業・団体献金の規制について、他党にも理解が広がっている現状への所感を聞かれると、「公明党が連立政権離脱という大きな決断をしたので、大きく前進させるチャンス。なんとしてもこのチャンスを掴み、実現したい」と述べました。
(2)野田代表は、14日にでも日本維新の会、国民民主党と党首会談を行いたいとし、「(立憲に)野党第2党、3党を足せば自民党の勢力を超える。それを目指すために協議したい」と述べ、安住淳幹事長に呼びかけを指示したと報告しました。
一方、国民民主党の玉木雄一郎代表が連携には基本政策の一致が必要との旨を強調していることを問われると、「基本政策の根幹については、お互いの政調会長と連合とで擦り合わせをして合意をしている。それにプラスして何かが必要と言うなら直接話し合ってやりましょう。われわれは(合意内容を)一字一句変えてはいけないという立場ではない」とし、協議への意欲を示しました。
さらに、政権交代への意欲を聞かれた野田代表は、「自民党から政権をもぎ取るのは十数年に1回のチャンスだ。野党が頑張ればできるかもしれないのをみすみす逃すのは、責任ある党としての態度ではない」と力を込めました。
(3)党首会談は公明党にも呼びかけるかと問われた野田代表は、「まず野党を固めることが大事で、自民党と離れたばかりのところに『こっちに来てください』と言うのは飛躍がある」と慎重な姿勢を示しました。
また、公明党が選挙については「人物本位」で地域ごとに連携を判断するとしていることについては、「国会の中で、政治資金の問題とか、場合によっては選択的夫婦別姓であるとか、一緒に汗かいて実現できるようなことが増えてくると、人物本位で評価される人も出てくるかもしれない。そういう構えでやっていきたい」と意欲を示しました。
(4)野田代表は14日に開催予定の自民党の両院議員総会の見方について問われると、「公明党が連立から離脱したことで、衝撃を受けている人はたくさんいると思う。役員人事で見向きもされなかったグループの人たちだとか、選挙が厳しい人たちにとっては、厳しい声を上げざるを得ない状況かもしれない」と話しました。その上で、「何が起こってもおかしくない状況。政治史に残るような10日間になるのではないか」との考えを示しました。