安住淳幹事長は10月14日、国会内で記者会見し、(1)立憲、維新、国民の野党3党による幹事長会談の進め方と党首会談の実施方針(2)公明党との関係(政策面での連携可能性、当面の協議姿勢)(3)国民民主党の「理念・政策一致」論への受け止めと「数の論理」への認識(4)安全保障・エネルギー政策に関する立憲の基本姿勢(5)党内の意思決定(代表一任)――などについて見解を述べました。
(1)3党幹事長会談を踏まえ、党首会談へ
維新側とは「まず党首会談を、野田代表・藤田共同代表・玉木代表の3人で余人を交えずに行う」ことで合意していると説明しました。本日行われた3党幹事長会談では、国民民主にも同様の方向で一致を呼びかける考えを示しました。
(2)公明党との関係――政策面の連携は可能
公明党とのやり取りについて、「水面下の話は一切言えない」としつつ、「野党の立場でお互い連携していきたい」と強調しました。公明党の与党時代の知見は参考になるとして、「大きな戦力に加わっていただいた」と評価しました。
(3)国民民主の「理念一致」論・数の現実
自民・国民の「理念共有」発言に関しては「当事者に聞いてほしい」と述べるにとどめました。一方で「連立は数合わせだ」との批判について、「この世界では当たり前。きれいごとでごまかしているうちは本物ではない」と指摘し、「政権を本気で変えるなら、48票を死に物狂いで集めるしかない」「本気で私どもは勝ちにいっている」と、述べました。
(4)安保・エネルギー――現実対応で運営に障害なし
安全保障とエネルギーについて、「われわれはぜんぜん逃げない」と述べ、公明党との政策は近いとの認識を示しました。平和安全法制は「現行法をいきなり変えることは物理的にできない。(政権を)引き受けた瞬間から現実対応で運営する」とし、原発についても「将来ゼロを目指す考えは持つが、現実の運転を直ちに否定しない」と述べました。これらのテーマが政権運営の障害になることはなく、「基本政策が違う違う、と言うのは別の理由だ」との見方を重ねて示しました。
(5)党内手続――常任幹事会で代表一任、異論なし
本日の常任幹事会では、今後の協議・交渉については「一切異論なく、全員賛成で代表一任」を確認したと明らかにしました。
安住淳幹事長記者会見
2025年10月14日(火)15時31分~15時56分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtube.com/live/5PSEFp-wKng
■冒頭発言
■質疑
■冒頭発言(記者ブリーフィング)
■質疑(記者ブリーフィング)
■冒頭発言
【司会(事務局)】
それでは、定刻ですので幹事長会見を開始いたします。ご質問を受ける形でよろしいですか。
○定例会見に当たって
【幹事長】
はい。私のほうからは、お話しできるような、いい話はありません。
■質疑
○首班指名選挙 各党との協議について
【日本テレビ】
この後、野党3党で幹事長の会談があるかと思う。その中で、国民民主党が立憲に対して、組めない理由として、基本的な政策や理念、エネルギー政策や安全保障という面で一致できないところとは組めないという趣旨のことを週末にかけて再三おっしゃっているかと思うが、こちらに対して立憲民主党としてどういうふうに向き合っていくか、お考えを伺いたい。
【幹事長】
いや、個々の政策について聞かれたら、私なりにきちっとお答えします。それが障害になるとは思っていませんから。
【NHK】
関連して、維新との関係についても伺いたい。日本維新の会については、立憲民主党と国民民主党で話をまとめてからという主張をされているが、その点についてはいかがお考えか。
【幹事長】
維新の今の執行部の皆さんとは非常に意思疎通ができているので、お考えになっておられることはよく理解できております。我々としては、まず3党の党首会談をしっかり、野田代表と藤田(共同)代表と玉木代表と、本当に余人を交えずちゃんとやろうということは維新と我々はとりあえず合意はしているので、そのことを国民民主党の皆さんにきょうは一致して働きかけようということは先ほど打合せをいたしました。
【NHK】
関連して。先ほどというのは、幹事長・国対委員長間でという趣旨でよろしいか。
【幹事長】
先ほどです。
【NHK】
もう一問。公明党との交渉状況について伺いたい。公明党との首班指名においての現状でのやり取り、水面下を含めて、西田幹事長等とのやり取りについて何か進捗状況等があればお願いしたい。
【幹事長】
たくさんありますが、水面下の話は一切言えません。
【NHK】
当然協力を求めていくという姿勢は。
【幹事長】
今、意見交換をしています。様々なことをですね。
この先、首班指名もさることながら、立ち位置としてはもう明確に野党でやると言っていただいているので、これから始まる国会においてお互い連携をしていきたいということで、そういう意味での話合いを十分今やっております。ですから、そういう点では、我々にしてみれば、本当に公明党の皆さんの今まで与党で経験してきたことを我々自身も参考にさせてもらうということでいえば、本当に大きな戦力に加わっていただいたと思っています。
【毎日新聞】
国民民主との関係について伺いたい。先ほど自民党と国民民主の幹事長会談があり、自民党の鈴木幹事長のほうから基本理念を共有できる政党と協力をしたいと呼びかけがあり、その後の榛葉幹事長のぶら下がりで、基本理念はほぼ一致できると思うというような受け止めがあった。これから野党で3党幹事長会談をする上でもこういったことは影響が出てくるかと思うが、これに関してはどのように受け止めているか、まずお聞きしたい。
【幹事長】
国民民主党と自民党に聞いてください。私はとやかく言う立場ではありませんから。
【毎日新聞】
もう一点。榛葉幹事長はそのぶら下がりの中で、数合わせの連立より政策実現というような、そちらを重視していくという姿勢をぶら下がりで示している。ある意味、野党であろうと与党であろうと、連立、数合わせというところも否定しているような言いぶりにも聞こえるが、こういったところについて、これから協力をしていこうという立憲民主党として、どのように呼びかけていく考えがあるか、必要性があるか、伺いたい。
【幹事長】
ご指摘のとおり、自民党にしても、うちにしても、数合わせをやっているんですよ。それだけです。そんなことはもう、この世界にいたら当たり前のことですから。それをきれい事でごまかしているうちは本当でないよと、ずっと言っているんです、私は。
【「FACTA」】
安住先生が幹事長になられるときに、自公のライバルは立憲だけだとおっしゃっていた。このとき自公220で148。このときは玉木首班も一つの取引だけれども策だと思ったが、その後、26年のこれを破るような公明党の動きになって、自民と立憲の差は196対148。選挙をやったら、20もひっくり返せば、これはまさに本当の意味での政権交代になると思う。この196・148の数字になって、なおかつ玉木さんを首班にしないといけない理由というのがあるのか。政権交代と言ってきた立憲が、改めて思い直したが野田さんでふさわしいんだという戦い方ができないで、反原発とか何かそういう綱領を転がしていくのだとしたら立憲民主党はアイデンティティ喪失と言われてしまうと思うが、そこのところはどうお考えになっているか。本当にもう一回野田さんで説得するというタイミングがあっても、それが本当の野党の交渉だと思うが、そこはどうなのか。
【幹事長】
私は「も」と言っているんですよ。「を」ではないです。「玉木さんも、藤田さんも」ですから。「野田も」と言っています。だから、それを「を」にいつの間にか切り替えて報道しているのは皆さんのほうだと思いますよ。
なぜこんなことをやっているんだって、それは148しかないからです。あとですね、理屈上でいえば自民党を上回るには48人の賛同者が必要なので、いろいろ言われますが、執念で、本当に政権を替えるというのだったら死に物狂いで、どんなお考えであってもこの48人の票を集めるしかないんですよ。これが選挙ですから。
そんなときに、もちろん理念は大事です。でも皆さん、現実の政治を動かしていくって、それだけではないですよね。だから、そういう点でいえば、私達のほうがはるかに本気だから、場合によっては野田を降ろしてでもやらせてくださいと言っているんですよ。それだけの話です。
【「FACTA」】
一丁目一番地は野田さんでいいんですよね。
【幹事長】
我が党の代表ですから。
だけど、やはり賛同を募るということが大事なのと、本気で私ども勝ちに行っているから、こんなことをやっているわけですよ。それはわかってください。
【フリーランス】
首班指名選挙について、玉木代表・榛葉幹事長はよく安全保障とエネルギーの基本政策の一致が必要だと言っているが、とりあえず石破政権のエネルギー・安全保障政策を棚上げにして、継続にして、緊急にやるべき重要課題、物価高対策、ガソリン減税とか政治と金の問題を緊急に課題解決する内閣・政権を誕生させると。こういう提案で一致できるのではないかと思うが、ご意見を伺いたい。
【幹事長】
そういうことも私ども貴重な意見だとは思いますが、安全保障とエネルギーは全然逃げませんから。
というのはですね、私どもの考えを今、他党と突き合わせていると、共産党はちょっと別なのだけれども、公明党とうちは非常によく似ていますねということの共有はできました。安全保障でいえば、近くは現実的、遠くはやはり抑制的にということに基づいて平和安全法制を見ていましたが、現行法をいきなり変えるなんていうことは物理的にできないので、これは(政権を)引き受けた瞬間から私達は現実対応をしたいと思っています。エネルギーも、将来を見据えたときに、福島の事故等を考えたときに、これは(原発は)少ないほうがいいね、先々はゼロを目指したほうがいいねという考え方は我々は持っていますが、公明党の皆さんも同じなんですね。現実の原子力を動かすことを否定しているわけではないので。
私は、だから、基本政策が違う違うというのは、違うのではなくて、たぶんそれは別の理由でそういうことを言っているのだろうなと。ただ、これは野田も本気ですから、ちゃんと向かい合って話をしようよということを言っているんです。まどろっこしいことは言わなくていいから、代表同士話したらいいのではないですか。藤田君も出てくると言っているのだから。私は、きょうは露払いはします。露払いはしますよ。大変立派な方だから、玉木さんは。露払いですよ、でも。本当にやるときは3人でやってもらいますから。
【フリーランス】
違憲部分を特に玉木代表は問題にしている。安全保障法制の。米国の艦船の対応が、政権交代、立民を含めて野党が政権を担った場合、すぐ問題になるのではないかと玉木代表は言っているが、これも大丈夫なのか。
【幹事長】
なりません。それはたぶんホルムズ海峡の話をしていると思いますが、この10年の中でそういう違憲性が認められるような行為は行っていませんから。
さらに、グアムについても、基地攻撃というのは、私がここで言うのもあれだな、これはあれだけれども、これはだって、自国の本土内にある自衛隊の基地も襲われる可能性があるとすれば、存立危機(事態)に値するわけだから。
だから、我々はそういう点でいうと、何か全然違うことを言っているかといったら、全くそんなことはないですよ。平和安全法制のそこの遠い部分のところだけで、近い部分は公明党がかなりスクーリングしてくれたので、その部分には全く異論はないんです。あとは、高裁判決が今出ていますから、そういうことを考えれば、自衛隊もきちっとこれを抑制的に使っているので、我々はそれを是としていますから、私は何の政権運営の障害にならないと思っていますよ。
【フリーランス】
玉木代表は、国民民主党は政策実現を強調しているが、政策実現するのだったら政権を交代して、玉木代表も一つの選択肢だと思うが、それで政策実現するのが一番の近道だと思うが。
【幹事長】
横田さん、ぜひそれを玉木に言ってください。玉木代表はたぶん、今、いろいろお考えになっておられるだろうから。私も言いますが。
やはり日本の政治を変えるって、政権交代だと思いますよ。自民党を補完して助けたって、自民党の政治が続くだけなので。ここは大きなチャンスですから、まして26年も一緒にやっていた公明党も離反したということは、やはり中道穏健を名乗る以上、我々がやはりその政権を引き受けるべきではないかと。
私はそういう意味では、批判はあるかもしれませんが、建前とかきれい事でこの政権というのはつくれないと思っている。もう散々経験してきたから。どんなに世の中から批判されようと何だろうと、あと48票を死に物狂いで集めるためにだったら何でもやらせてもらいます。
【日本テレビ】
先ほどの横田さんの話と若干かぶってくるところがあるかもしれないが、エネルギーや安全保障の分野で、党内で調整しないといけないような、意見が違う方というのもいらっしゃるかと思うが、今のお話を聞いて、それは党内調整はできると幹事長としてはお考えということでよろしいか。
【幹事長】
きょうは常任幹事会では一切異論なく、全員賛成で代表一任を取りつけました。
私達の党はそんなに幼稚な党ではないから、政権を皆で目指しているということに関していえば、私は一丸となれると信じています。
【フリーランス】
榛葉幹事長が11日の兵庫での党員・サポーター集会で、報道陣が退出した後に、連立政権が成立するには、きょうから各党の代表・幹事長が趣味は玉木雄一郎だと言うことだというふうに言っている。とても言えないことを突きつけて、結局やる気がないのかなという印象を受けるが、この榛葉幹事長のオフレコ本音発言について、どうお感じになるか。
【幹事長】
全てが終わったらコメントさせてもらいます。
【「FACTA」】
野田さんが一丁目一番地で安心した。伺いたいのは、野田先生は総理経験者、石破さんは現職の総理で、32年の同級生で、相寄る魂だが、やはり今までの立憲の出した内閣不信任は全部シャドーボクシングだったが、今回はまさに当たれば、それこそ裏金議員の復活、そんな政権は駄目だというので戦うことが十分できると思う。やはり国民もそれぞれのアイデンティティのある政党に投票したいわけで、今の自民党でいいという人もいるでしょう。そういう意味で、やはり野党第1党が今お持ちなのは内閣不信任だが、その覚悟というのか、その部分はどうお考えになっているか。冒頭で内閣不信任を出すことだってできないわけではないだろうし、話合いで解散できることもあるのだろうし、もちろんトランプさんの問題があるが、それぐらいの公明党はすごい決断をして政権を割ったわけだから、それについて、やはり解散ということについては幹事長はどうお考えになるか。
【幹事長】
いや、不信任を突きつけるのではなくて、不信任を受ける側の立場に立ちたいと思っているのですけれども。政権を担うつもりでやっていますから。だから、それを現実的でないと言っていたのはメディアの皆さんではないですか。我々がやはり野田代表にこだわらないでやらせてくれと言って、本気で動き出して、こうやって政局って動いてきたと私は自負しています。
公明党のことは様々私がとやかく言う立場ではないけれども、しかし、今お話があったように、政治と金を含めて、やはり26年の自民党の政治への総括として離脱をお選びになったと私は思います。そういう意味では、これから、衆議院でいえば自民党は比較第1党ですが過半数まで約40議席ない、参議院においては今のところは260のうち100議席しかない、こういう状況ですから、お互い、逆に言えば私達野党も無責任な立場ではいられないので、私どもも、そんな理念や政策なんて、あえて言いますが、それも大事ですが、そんなことでは済まない現実の政治の中で数を集めているんだということだけわかってもらいたいと思います。それを否定しないけれども、政策、政策と言っていて、本当に政治が動くというふうに皆さん思えていないでしょう。もっと大事なことは、やはり「この国を動かしていくんだ」という大局的な考え方だと思いますよ。
なおかつ、政治は構造の問題だから、一強でずっと来て、それが続くのか、それとも違う政権と受け皿をつくるのか、分かれ目に今いるのではないですか。それを数からいったら我々が主導しなければできないわけです。我々は自民党の、唯一、補完勢力ではありませんから。
公明党がこうして野党の仲間に加わってくれたことを機に、やはりなおさら今いる野党は、これはずっと批判だけではもう済まされないので、しっかりとした政権の受け皿をつくって、できれば今度の首班指名選挙で勝利をしたいと思っております。
(記者ブリーフィングに切り替え)
■冒頭発言(記者ブリーフィング)
○第138回常任幹事会を開催
【西村幹事長代行】
幹事長代行の西村です。
本日、第138回の常任幹事会が開会されました。次第はお手元に資料でございますので、それをどうぞご覧ください。
本日は、代表挨拶、これは皆さんにもご覧いただいております。
報告・承認事項ですが、幹事長から提案がありました、そのほとんどが、ブロック常任幹事、つながる本部の役員、東日本大震災復興本部、ハラスメント対策委員会の構成、党外交推進本部、国際局、災害・緊急事態局、国民運動局という、人事物でありますので、ご覧をいただきたいと思っております。
また、もう一つ。9ページにありますのは、偽情報・誤情報対策チームの設置についてです。これは参議院選挙の総括におきまして、常設的なファクトチェックなどを行って、偽情報・誤情報の対策のためのチームを設置すべきと、設置も検討すべきという指摘がありましたので、それを受けて中島役員室長を座長に以下の役員の皆さんで対策を打っていくということになりました。
選対委員長からの報告は、岡山市長選挙の結果。それから、岡山市議会補欠選挙の結果。市議会の補欠選挙は二百数十票差という僅差でありましたが、惜敗という結果でご報告がありました。
次に、政調会長からの報告。これはもう既に政調会長からの会見がありましたので、そちらのほうで皆さんお聞きになっておられると思いますが、消費税負担軽減対策チームについて、設置がきょう常任幹事会で報告をされたところであります。NC(次の内閣)で既に法案登録が終わっているということで、ガソリンの暫定税率廃止法案とあわせて法案作成に取り組んでいくということの報告でありました。
次に、組織委員会のほうからは、これは報告事項ですが、青森2区の松尾和彦さん、9月2日に公認内定が決定しております。そして、山形1区、原田和広さん、繰り上がって現職となられました。このお二人について衆議院の小選挙区総支部(設立)、また、参議院の総支部については、9月30日に入党が承認されました三上えりさん、この方の参議院総支部設立が報告がございました。総支部長の異動についてですが、9月30日に公認内定がありました岡山の原田謙介さん、岡山県1区ですが、総支部長が柚木県連代表から異動するということのご報告であります。
次に、選対委員長から、協議・議決事項ということですが、まず、次の総選挙に向けた公認候補内定についてです。栃木県第1区、小池篤史さん、新人です。現在栃木県議会議員。そして、群馬県第1区、河村正剛さん。この方は参議院選挙に今回立候補されまして惜敗をされました。お二人の公認内定について提案があり、承認をされました。これで我が党における次の総選挙に向けた公認内定候補者の数は166人となりました。
2番目、広島県知事選挙に向けた候補者の推薦についてということで、経歴にございますとおり、横田みかさん。今回、広島県知事選挙は現職の方が立候補されないということで、新人同士の争いになると伺っておりますが、この方の推薦の提案があり、承認をされたところでございます。
私から常任幹事会の報告は以上です。
■質疑(記者ブリーフィング)
○首班指名選挙 各党との協議について
【読売新聞】
先ほど安住幹事長の会見の中で、野田代表に一任するという発言があったと思う。異論がなかったと。何についての一任か確認したい。
【西村幹事長代行】
その他の項目のところで、安住幹事長から現状のブリーフ、簡単なご報告がありました。その中で、いろいろなお話があったのですが、今後、きょうは3党の幹事長会談が行われ、また、その後には党首会談を臨んでのいろいろな論点整理、そして交渉ということになってくると思います。その論点整理の中で何が出てくるかということはまだ私達もわかりませんが、いずれにしても、今後の交渉等については代表に一任をするということで、最後取りまとめはありました。
もちろん、とはいえ、やはり大事な話でありますので、全党員、全党所属の衆参国会議員に向けて、どこかの時点で何らかの説明等々はなされるものだというふうには思っております。
【読売新聞】
今後の野党との協議について代表に一任するということか。
【西村幹事長代行】
そうですね。流れの中で代表一任ということになりましたので、何を一任したのかということは、これは厳密には実はそんなには詰めていないのですが、全体的なその話がある中で、今、非常に首班指名に向けて日々刻々と動いている中ですので、一つ一つを常任幹事会に諮るという時間的ないとまもそうそうないかと思います。そういう意味で、代表に一任をするということで決定をいたしました。
【読売新聞】
今後の運営全体についてでよろしいか。
【西村幹事長代行】
はい。
○公明党について
【「FACTA」】
この間、日経さん、きょうは読売さんが書いていたが、公明党が離れたことで様々な意味で立憲が浮上するということが出ているわけだが、公明党には3000人を超える地方議員がいて、立憲の3倍ぐらいいるわけだが、立憲の各級議員に対してほとんど今まで公明党の議員は、立憲とはほとんど同じ政策なのだけれども、与党だったので、もう見ないと。もう一回いろいろ働きかけたり、そのスピード感が問われると思うが、この公明党をどういう形で各級議員も含めてやろうというような話というのは、今後どういう形で、つながる本部でやるのか、どんな形でお考えになっているか。あるいは、代行はどういうふうにお考えになっているか。本当に政策は似ていると思うので、その辺を伺いたい。
【西村幹事長代行】
まだきょうの常任幹事会の時点では、今後の交渉・対応について代表に一任するということが決まったばかりであります。私のほうから何か予断を持って「ああなるんじゃないか」「こうなるんじゃないか」という憶測はなかなかしにくい状況ですので、必要なことが生じましたときには、それはきちんと対応していくということかと思います。
(以上)