立憲民主、日本維新、国民民主の3党幹事長は10月14日に国会内で会談。21日に開会予定の臨時国会での首相指名選挙に向け、野田佳彦代表が呼びかけている3党党首首会談に向けて論点を協議しました。首相指名選挙では、野党3党で候補者の一本化が実現すれば比較第1党の自民党の議席数を上回ります。

 安住淳幹事長は会談終了後記者団の取材に応じ、「3党党首会談を野田代表、藤田共同代表、玉木代表の3人のみで15日午後に開催する」と報告。その上で、会談では立憲民主党に対し(1)参院での過半数をどう構成するかを含めた政権を取る場合の枠組み(2)政策協議での3つの論点「安全保障法制」「原発ゼロ方針を含むエネルギー政策」「政治とカネ」についての見解(3)憲法の緊急事態条項への対応、憲法改正についての見解――について、野田代表から明示をするよう要請があったと述べました。

 安住幹事長からは、国民民主党には「年収の壁対策(178万円まで拡大する場合)の財源となる7兆~8兆円をどう確保するのか」、維新には「社会保障制度改革をどう進めるのか」について説明を求めていくと発言。今後は公明党を含めた4党で協議できる関係を連携していく方針も確認したとも述べました。

 安住幹事長は最後に、「政局は一日一日変わる。明日は明日の風が吹くから分からない」とコメント。また、首相指名については「玉木さん『も』であって、『を』ではない」と強調しました。