安住淳幹事長は10月16日、公明党の西田実仁幹事長と国会内で会談。中道・改革路線を軸に、共にリアルな政権運営に関わってきた経験者として結束していくことを確認しました。17日には党首会談を開催することを決めました。
会談後、取材に応じた安住幹事長は、自身からまず、元々穏健・中道勢力として考え方が非常に似ており、これまで与野党に分かれていたところから野党の立場になったことで、全般にわたって連携を深めていきたい旨をあいさつしたと報告。それに対し公明党からは、「日本の政治を前に進めるために自民党との連携を絶って、こうした立場になった。無分別な連携ではなく、中道改革路線をやっていける連携相手の皆さんと、これから政治的な行動を共にしていきたい。立憲民主党はそういう立場にある党だと認識しているのでよろしく」との発言があったと紹介し、「もし世の中が右傾化していくのであれば、その対抗軸として2党連携して、ぜひ国民民主党の皆さんにも加わっていただき、体制を整えていきたい」と述べました。
政治改革を含めて予算のあり方などについては、一つずつ連携して前に進めていくことを確認したと述べ、「政策的には、選択的夫婦別姓制度も含めて、社会の分断をあおるよりは、包摂して共生社会を作っていこうという方針も一致している。これからの日本政治にとっては、首班指名以上に重要な、立憲民主党と公明党がどう連携していくか、ある意味大きな塊になれるかどうかの、もう1つのスタートラインだと思う。そういう点ではぼんやりとしているかもしれないが、もう1つの軸になりうるものが見えてきたのではないか」と意義を強調しました。
冒頭、西田幹事長と握手をした思いを聞かれると、「私どもは穏健・中道・リベラルと言っているが、力強い仲間になって日本の社会の戦後を支えてきた重要な一翼、もう1つの受け皿として、公明党の皆さんと日本社会の中で国民の皆さんに訴える軸にしたい」と述べました。
首班指名選挙への対応についてやり取りがあったかとの質問には、17日に党首会談があるので同日の会談では触れなかったと答えました。