安住淳幹事長は10月20日、執行役員会終了後に党本部で記者団の取材に応じ、首班指名選挙への対応について「1回目から野田佳彦代表の名前を書くことを決定した」と報告し、改めて野党各党に呼び掛けていることを明かしました。
安住幹事長は、首班指名選挙に向けたこの数週間の動きについて「激動の政局で、わが党としても、首班指名選挙でなんとか政権交代を果たせないものかと全精力を費やしてきた。場合によっては野田代表以外の選択肢も排除しないということで、特に維新、国民両党には声を掛け、水面下でもやってきたが、残念ながら力及ばず、自民党を首班指名選挙で倒すところまでは行かなかった」と述べました。
その上で「26年間連立を組んできた自民党と公明党が袂(たもと)を分かつという大きな政治的な変動もあり、この首班指名選挙をめぐるさまざまな動きは第2ラウンドに持ち越すのであろう。中道勢力の結集を中心に、これから野党各党の皆さんと精力的な話し合いを進めていきたい」と語りました。
自民党と維新の会の連立協議で、条件として国会議員の定数削減が浮上していることについては「少数会派を交え、国勢調査に基づいて、どのようにして合理的に減らしていくかという話を議会の場でやればいい話であり、2党でやらないで、ハウス(国会)の中でやろうと言いたい」「数の力で権力を行使するテーマではない」とした上で、「別に議論を全く拒んではいない。ただし、連立や数合わせの道具に使うテーマとはちょっと違うのではないか」と指摘しました。
さらに、政治と金の問題の議論について「2年後というのでは野党は誰も納得しない。ダブルトラックで急いでやろうと言いたい」とくぎを刺しました。