クマ被害対策等に関する関係閣僚会議にて決定された「クマ被害対策パッケージ」について【コメント】
森田俊和 環境部門長
神谷 裕 農林水産部門長
本日11月14日、クマ被害対策等に関する関係閣僚会議は「クマ被害対策パッケージ」を決定しました。自衛隊や警察官の活用など、これまでの枠を超えた対策が含まれていることを一定評価しつつも、今年、全国各地でクマによる被害が深刻化していることは明らかであったにもかかわらず、関係閣僚会議の設置は10月末であり、これまでの政府の対応は遅れているといわざるを得ません。いまや、クマによる被害は一層深刻化しており、とりわけ一部地域では通学や日常生活にまで影響が及んでいます。子どもたちが安心して登下校できない状況、住民が外出をためらうような事態は、もはや非常事態であるといえます。
何よりも優先されるべきは、人命と生活の安全の確保です。政府は、こうした現状に対し災害による被害と同じく、強い危機感をもって対策を講ずるべきです。立憲民主党は早々に政府にも要請を行い、今般とりまとめた緊急経済対策でも提案をしています。まず、クマとの接触を避けて命を守るため、スクールバスの手配や誘因物の除去、クマ被害の増加に伴い負担が増すハンターの支援などをはじめ、予算がないという理由で対応できないことのないように財源を確保し、現場の声に耳を傾け、早急かつ実効性ある対策を講じるよう強く求めます。
以上