野田佳彦代表は12月13日、『ここからはじまる―聞く・つなぐ・変える』キャンペーンの一環で訪れた徳島市内で記者団の取材に応じました。

 野田代表は冒頭、同日の徳島入りの理由について問われ、党として11月から始めている『ここからはじまる―聞く・つなぐ・変える』キャンペーについて、「週末にできるだけ地方の現場に行き、現場のさまざまな声を聞かせていただいている」と説明。今回は南海フェリーさんや、労働組合の幹部の皆さん、このあとまた多くの市民の皆さんの声を聞かせていただく。そういう声を聞きながら国政、県政とそれぞれができることを県連の仲間と役割分担しながら制度の改正や予算編成、税制改正などに具体的に活かしていきたい」と述べました>

 南海フェリー関係者との意見交換については、「南海トラフのような大きな災害があったときに海のルートを確保しておくことは重要であると、その必要性について改めてご説明いただきよく分かった」とした上で、「問題は船が老朽化してきているなかでそれをどうするか。いろいろな個別課題がたくさんあることがよく分かり、経営も大変だというなかで公的に何ができるのか。国・県・市でどういう役割分担しながら後押しができるかを宿題としていただいた」と述べました。

 議員定数の削減の議論については、「先に提出、審議が始まった議案から結論を出すというのが長年の国会のルールだ。その意味では昨年からずっと議論を行って煮詰まってきた政治資金規正法の問題の結論を出すことが大前提。そこどけと言って順番を変えていくのは筋違いだ」とあらためて強調。「来年、選挙制度協議会等でじっくり議論していくべきではないか。(与党は)早く結論を出してほしい。諦めてほしい」と述べました。

 与野党で来年度の税制改正の議論が進むなか、立憲民主党として来年の春に向けてどのような政策実現を目指すかを問われると、10月31日に提出している「食料品ゼロ税率実現法案」に言及。「来年の10月1日から実施であり、来年の早い段階で実現できるように頑張っていく。あわせて、働く人のための税制改正、中小企業のための税制改正など、たくさんの項目を入れている。税制改正を待つだけではなく、与党にも理解してもらえるよう、あらゆる手段を駆使しながら実現できるよう頑張っていく」と述べました。

 選択的夫婦別姓の議論をめぐっては、政府は旧姓の通称使用を進める方針の下、通常国会に法案を提出するという報道があることについては、「法制審議会による答申から30年、ようやく今年の通常国会で議論ができ、継続審議まで来た。この結論が間近という時にまた違う法案を政府が提出してくること自体、私は正しい姿ではないと思う。何よりも選択の幅を広げることに一番の主眼があるとすれば、選択的夫婦別姓を目指すべきではないか」と述べました。

 補正予算の組み替え動機を共同提出した公明党との連携については、まずは17日までの会期の間に、公明・国民民主両党が共同で提出した、企業献金の受け手を制限する法案を通せるよう後押し、協力をしていくと表明。その上で、「来年の通常国会では、選択的夫婦別姓制度をはじめさまざまなテーマで協調できる可能性がある。中道という軸足においては親和性のある政党だと思うので、できるだけ多くのことを協調していきたい」と述べました。

 最後に、今年の漢字1字を問われた代表は、「世の中難儀なことばかり」で始まる、NHKの朝ドラ『ばけばけ』の主題歌に触れ、「この『難』という字が、この一年を象徴しているのではないか。物価高にずっと苦しみながら、補正予算が出てきたのは12月8日。遅すぎたし、十分な内容でない。地震が発生したことも、国内における困難を象徴していると思うし、世界を見てもガザ地区の問題、ウクライナの問題等、依然として、紛争状態が続いている上に、日中間まで冷え込んできた。こういう言葉を一年で括るのは残念ではあるが、『難儀なことばかり』という歌が心に染みるなか、『難』という字が今思い浮かぶ」と話しました。