立憲民主党は、第219回臨時国会閉会にあたり国会内で両院議員総会(会長:牧山ひろえ参院議員)を開きました。
野田佳彦代表からは臨時国会を終えるにあたり、通常国会から各種選挙、臨時国会まで1年間にわたる支援への感謝を述べました。
政権運営については、熟議を軽視する姿勢や独断的な判断に強い懸念を示し、選択的夫婦別姓など重要課題は国会での議論を通じて決定されるべきだと強調。来年の通常国会でも厳しく対峙していく決意が表明しました。
また、立憲民主党が国際的な中道・リベラル勢力が集う「進歩同盟」への加盟要請を受けていることに触れ、国際社会とも連携しながら、来年の「勝負の年」に向け党一丸となって取り組むことが呼びかけました。
水岡俊一参院議員会長は、まず夏の参議院議員選挙にあたり、衆参所属議員、マスコミ、党本部職員、関係者の皆さまへの感謝を述べました。今回の選挙では厳しい結果もありましたが、その反省を今後の活動に生かし、2028年の次期参議院選挙に向けた準備を進めていく決意を示し、また来年は総選挙が行われる可能性を見据え、党一丸となって取り組んでいくことを確認しました。
安住淳幹事長は58日間に及ぶ臨時国会を振り返り、成立した11本の法案をはじめ、厳しい環境の中で尽力した与野党・所属国会議員や関係者への感謝を述べました。補正予算については反対の立場を取りつつも、正しいことを堂々と主張し続ける姿勢の重要性を強調しました。
また、解散総選挙は予期せぬ形で行われることが多く、野党にとって必ずしも有利ではないとの認識を示し、所属議員に対しては選挙区ごとの戦略分析と備えを求めました。
さらに、参議院選挙の結果を受け止め、その悔しさを次の衆参両院選挙につなげていく決意を表明。国際的な中道・リベラル勢力との連携についても触れ、政権交代可能な二大勢力の一翼として、穏健で現実的な政治を担う覚悟を語りました。
西村智奈美幹事長代行は、冬休み期間中に全国キャンペーンを実施し、有権者の声を集める活動を行うこととし、名刺サイズのQRコードを活用して議員やスタッフも含めて意見を集め、年明けまでに1万件を目標にする。参加者には名刺入れなどでQRコードを管理し、年末年始も活動を継続するよう呼びかけました。
野田代表は両院議員総会終了後記者団に、高市政権の独断的な政権運営を批判しつつ、来年の通常国会や解散総選挙に向けて党として厳しく対峙していく考えを示しました。代表は定数削減や企業団体献金規制、選択的夫婦別姓などの課題について丁寧な議論を重視する姿勢を強調。また「中道」の立場を軸に、右にも左にも偏らず現実路線で政策を進める方針を示し、現政権との違いを国民に明確に示す意向を表明しました。