りっけんユースは11月29日、立憲民主党本部で開催された青年局全国大会において、SNS時代における偽情報・誹謗中傷対策に特化した政策提言を発表しました。
※政策提言書は【こちら】よりご覧ください。
発表の冒頭、宗野創衆院議員(青年局事務局長代理/りっけんユース担当)は、りっけんユース設立から現在に至るまでの歩みを紹介し、「若者自身が課題を発見し、学び、提案するプロセスが、着実に党を動かす力になっている」と強調。さらに、「SNS上での偽情報や誹謗中傷は、若い世代の政治参加を妨げる重大な問題であり、ユースの提言は極めて実践的で、社会的意義が大きい」と述べ、今回の取り組みを高く評価する発言がありました。
■ なぜ「偽情報対策」か?
りっけんユースは16歳から25歳の若者を対象にした組織であり、メンバーはいわゆる「デジタルネイティブ」として人生を過ごしてきた人が大半です。こういったユースメンバーの中には、SNS上で「偽情報」に実際に騙された人や、家族や友人が騙された経験を持つ人も少なからずいます。そうした日常における問題が、社会においても大きな問題となっているという現状を踏まえ、「偽情報対策」という政策課題に取り組みました。
■ 探求コースの研修紹介
今回の政策提言を行うにあたり、総務省担当者によるレクチャーをはじめ、政治学者や法学者の方、EUのデジタル経済政策担当公使参事官をお呼びしての勉強会、セーファーインターネット協会やLINEヤフー株式会社への聞き取り調査など、全5回の研修会を行いました。
■ 対策の方向性
(Ⅰ)短期的対策
○政府の公共財を提供する責任や、プラットフォーム企業の社会的責任として「確からしい情報」を創出する努力
・情報空白の削減
・持続可能なファクトチェック団体の創出
(Ⅱ)中期・長期的対策
○異なる意見や「事実」を持つ者同士の「対話」の土壌創出
・他者に対する内在的論理の理解への努力
・立憲民主党を念頭に置いた政治的「マナー・礼儀・倫理」の復活
■「偽」情報社会をどう生きるか?
今回の提言は、りっけんユースの探究コースでの議論を踏まえ、偽情報や誤情報が日常にあふれる現代社会の状況に対して、私たちがどのように向き合うのか指針を示すことを目的にまとめました。
【提言の主な内容】
(Ⅰ)短期的対策
(1)情報空白の削減
(2)ファクトチェック団体への資金投入
(Ⅱ)中期的対策
「メディア・コンピテンシー教育」の拡充
→ メディアの情報を「受け取る」側に主眼を置いた受動的なリテラシー教育から、情報の受け手であり、「能動的な発信者」でもある人間を想定した「メディア・コンピテンシー教育」への転換を図ります。
(Ⅲ)長期的対策
(1)人々の不満を適切に吸収し解消する政策を打ち出せる党組織の構築
→ 人々の間にある根本的な不満を解決することで、偽情報に基づく不満の解消を防ぎます。
(2)政治における政治的倫理の強化
→ 違う意見や「事実」を持っている人々の間であったとしても、対話の扉を開き続ける努力を行います。
■ 政務調査会長の評価
政策提言書を手交した本庄知史政務調査会長からは、「SNS上の偽情報問題は、党としても極めて重視しているテーマ。SNS上の誹謗中傷対策は世界的にも試行錯誤が続いている。党として本提言を真摯に受け止め、今後の政策形成に確実につなげていく」との評価を受けました。
■ りっけんユースの目指す理想社会
りっけんユースは、党綱領でも掲げられる「熟議を重んずる民主政治」を実現するため、その土台となる健全な情報社会・市民社会の実現を図ります。
★りっけんユースでは、随時メンバーを募集しています。ご関心のある方はお気軽にご応募ください。
https://cdp-japan.jp/rikken-youth