野田佳彦代表は12月25日、今月5日に最大震度6強を記録した青森県東方沖地震の被災地である青森県むつ市(むつ市内では震度5強を記録)を視察しました。視察には、中島克仁役員室長(衆院議員)、田名部匡代青森県連代表(参院議員)、升田世喜男青森県連代表代行(衆院議員)、福士珠美参院議員、杉浦弘樹むつ市議会議員が同行しました。
視察に赴いたむつ市では、宮下宗一郎青森県知事、山本知也むつ市長とともに、中心市街地に残された元百貨店ビルの外壁が剥がれ、付近の道路が利用できなくなっている現場や、老朽化が進み、建替えを検討していた総合病院の現場の被災状況を視察しました。
特に、今回視察したむつ中央病院に関連し、意見交換では、地域の救急車を全て受け入れる極めて重要な医療施設であるにも関わらず、物価高騰の影響で建替えが遅れる中、今回の地震で被災し、自衛隊の協力も得て入院患者の転院を行った経験から、その復旧にあたっては、単に耐震化を進めるのではなく、当初予定通り新築を強く希望する声が地元から寄せられました。ただ、これまで国の災害復旧として、新築での対応を行ったことは、熊本地震などでの対応に止まるとの問題点が指摘されました。
意見交換後、野田代表は記者団の取材に応じ、「現場を目の当たりにすると、われわれとしてやらなければいけないこと、しっかりとサポートしなければいけないことの頭の整理ができた」と感想を述べた上で、病院の早期復旧に向けて、「まさに下北半島の皆さんの命を守る砦だと思いますので、新築に向けて今ご努力されていますけれども、財政的な措置を、しっかりと国として取れるように、みんなで力を合わせて協力して実現しなければいけない」「ここで生まれる人がたくさんいるし、知事もここで生まれた、市長もここで生まれたというお話もされていましたので、まさに地域の中核病院だと思います。早急な建て直しが必要だということを改めて認識した」「災害復旧事業債を適用できるように、熊本のようなケースもありますので、その実現に向け努力をしていきたい」と述べました。
また、地震の影響で、閉店した百貨店の外壁が崩れるなどした結果、周辺道路が封鎖されている状況に関連し、中心市街地周辺の早期復旧については、「むつ市の中でもやはり拠点となるような旧松木屋(元百貨店)というのは、一番人が賑わって通る所だということですので、早く全面復旧をして、みんなが本当に元気に行き交うことができるようにしなければいけない」と述べました。
その後、予定上では2025年最後の党活動であることから、1年の振り返りを聞かれ「通常国会では高額療養費の問題は凍結に至るという成果を上げることができました。都議選も前進しましたけれども、参議院選挙は厳しい総括をしなければいけない状況であったので、まさに一進一退だと思います。そういう中で政権が変わりました。石破さんの場合は、野党第1党としてお尻を叩かなければ動かない政権だったと思います。今度(の高市政権)は勝手に独断で動いてしまう政権なので、きちっとブレーキ役を果たしていかなければいけないと思いますし、来年も総選挙の可能性がありますので、常在戦場のつもりで、国会の活動と、地元の様々なご要請を頂いて解決するための活動と、両方充実したものにしていきたい」などと答えました。