立憲民主党は3月29日、2026年定期党大会を開催しました。水岡俊一代表のあいさつ全文は以下の通りです。  



 皆様、こんにちは。立憲民主党代表の水岡俊一です。

 2月11日に予定されながら延期となっていた「立憲民主党大会」をようやく本日開催に漕ぎつけることができました。ここまで支えてくれた多くの仲間のおかげでございます。
 まずは皆さんとともに喜び合いたいと思います。

 本日は、連合の芳野友子会長、経団連企業人政治フォーラムの片野坂真哉会長、中道改革連合の小川淳也代表、公明党の竹谷とし子代表に、ご多忙な中お運びいただき、そしてご挨拶を頂戴いたしました。本当にありがとうございます。深く御礼申し上げます。

 さて、党大会の開催にあたり、党代表として、この間の経緯を説明し、あわせて現在の状況 と、これからの党運営について、考えをお話ししたいと思います。
 お手元の2025年度活動報告案のとおり、立憲民主党は、衆参での与野党がせめぎあう中、野党第一党として、次の衆議院選挙での政権交代を目指し、党を挙げて活動してまいりました。
 この間、党員・協力党員・パートナーズの皆様、支援団体の皆様、そして日々支えてくださったすべての皆様に、改めて心から感謝を申し上げます。
 そのような中で、今年1月、突如として衆議院解散のニュースが流れました。前回の解散からわずか1年3カ月という異例のタイミングであり、与党の都合を優先した、極めて問題のある解散でありました。
 この急な解散の動きに対し、立憲民主党は、巨大与党に対抗しうる、より大きな野党のかたまりをつくるために、党所属の衆議院議員が離党し、新たに結成した中道改革連合から立候補するという判断をいたしました。

 しかし、いかに急転直下の解散であったとは言え、この間の経緯について党の内外に十分な説明が尽くせなかったことは、率直に認めなければなりません。
 私たちは、「草の根の政治」「ボトムアップの党運営」を掲げてきた政党です。日々支えてくださっている皆様に、十分に説明する時間を持つことができませんでした。
 そのことについて党代表として、心よりお詫びを申し上げます。党運営で何より大事にしなければならないことを疎かにしてしまいました。まことに申し訳ございません。
 衆議院議員選挙の結果は、極めて厳しいものでありました。準備期間があまりにも短い中での新党結成により、党名も十分に浸透しないままのたたかいとなりました。
 政策についても十分な説明が尽くしきれず、従来の支援者や無党派層の支持を失ってしまう一つの大きな原因となりました。
 比例では1000万票を中道は獲得しました。しかし結果としては、中道として49議席、立憲民主党出身の当選者は21議席に留まる、厳しい敗北であったと重く受け止めています。
 昨日まで同じ党で活動してきた、180人を超えるかけがえのない仲間が、国政の場に立てなかった。その現実を前にして、私自身、痛恨の思いでいっぱいであります。

 いま、世界に目を向ければ、先ほどからお話に合った通り、ウクライナの惨劇に加え、中東でも紛争が激しさを増し、多くの命が奪われ続けています。直ちに戦闘を止め、話し合いによる解決がなされることを強く求めております。
 ホルムズ海峡をめぐる緊張による原油価格の高騰が私たちの暮らしにも大きく影響し、行き過ぎた円安が物価高をより顕著なものとしています。それにも関わらず政府・与党の対応が十分ではありません。
 国会では、衆議院で300議席を超える与党が、数に任せた強引な議会運営を進めています。通常であれば2か月にわたり丁寧に審議してきた次年度予算案を、1か月あまりで成立させようとしたことにもその姿勢は表れています。
 政府与党の国会軽視は甚だしい状況であり、これは国民主権をないがしろにするものだと考えます。参議院においては、立憲民主党が野党第一党として、政府与党と激しく向き合いながら、「熟議の府」としての役割を果たそうと懸命に取り組んでいます。友党である中道改革連合、公明党の皆さんと連携を強化し、数におごる巨大与党に、ひるむことなく立ち向かっているところであります。

 さて、今後の党運営について、申し上げます。
 私たちに与えられた課題は、第一に「党の再建」です。
 立憲民主党は、「草の根の政治」「ボトムアップの党運営」そして「立憲主義に基づく政治の 実現」に、もう一度しっかり立ち返らなければなりません。
 党綱領と基本政策を基に、働く者、生活者、地域で懸命に暮らす人々の声に根ざした政策を積み上げながら、党の再建に取り組んでまいります。
 同時に、党財政が極めて厳しい状況にあることから、党全体で痛みを分かち合いながら、この難局を乗り越えていきたいと考えます。どうかご理解とご協力をお願いいたします。

 第二に、地方における中間選挙や2027年統一地方選挙への取り組みです。
 これからのたたかいに向け、公認・推薦、候補者育成、組織整備、広報や地域活動への支援を着実に進めてまいります。
 都道府県連の体制整備、人材育成、情報共有、実務支援を進め、1人でも多くの仲間の当選につなげる決意です。
 立憲民主党として守るべき理念、政策、そして組織としての自立性を明確にしつつ、中道改革連合・公明党との関係については、共有できる政策課題では誠実に連携を進めていきます。そして地方議員選挙や参議院議員選挙など、党を取り巻く情勢にも十分配慮しながら、党内で丁寧な議論を行なってまいります。

 この間、全国で活躍している仲間の皆さんと意見交換を重ねてまいりました。そこで実に多様な意見 があることを実感し、党運営の難しさを痛感しているところです。
 先の総選挙の結果を受けて、悔しさが消えない仲間がほとんどです。応援してくださった皆さん の顔を思い浮かべるたび、胸が痛む。そんな思いを抱えている人や、立憲民主党の将来を本気で心配している人も少なくありません。
 私たちはこの悔しさを抱えたまま、前へと進まなければなりません。失った信頼は、一朝一夕では戻らないのです。
 種をまいても次の日に芽が出るわけではありません。水をやり、土を見て、手をかけ続けてようやく芽が出る。信頼も同じだと思います。
 だからこそ、それぞれの現場で役割を果たし、暮らしの声に耳を傾け、仲間と励まし合いながら、一歩ずつ信頼を積み上げ直していく。その歩みを、今日ここから始めたいと思います。
 苦しいときこそ結束して、支え合い、踏みとどまる。
 「疾風に勁草を知る」そのような政党でありたいと思います。
 この大会に集うすべての国会議員、地方自治体議員が立ち上がり、街へ出ようではありませんか。そして全国の党員、協力党員、パートナーズ、そして党職員の皆さん、秘書の皆さんとともに、立憲民主党を立て直していこうではありませんか。 ともに、頑張りましょう。