党女性議員ネットワーク(NW)は7月30日、夏季研修会を開催し、全国の女性議員が会場とオンラインで参加しました。
冒頭、女性議員ネットワークの代表を務める伊藤めぐみ神戸市会議員は、令和8年熊本地震の被災者にお見舞いを述べた上で、「私たちも身近な防災のことを忘れることなく、仲間たちとともに各地域で活動を続けていこう」とあいさつしました。
続けて田名部匡代幹事長は、被災者へのお見舞いと救援者への敬意を述べた後、「報道があるたびにご心配をおかけしていると思うが、統一自治体選挙および中間選挙では、すべての仲間の当選に向けて、全力で精一杯努力をさせていただきたい。みんなで勝ち上がっていこう」と激励のあいさつをしました。
研修では、女性議員・候補者への支援活動を行うStand by Women代表の濵田真里さんを講師に迎え、「みんなで考えよう『票ハラ対策』」をテーマに講演とグループワークを実施。選挙活動や議員活動の現場で起きている有権者からのハラスメント(票ハラ)の実態を共有するとともに、参加者同士が具体的な対策を出し合いました。
「票ハラ」は女性議員の活動継続にも影響
濵田さんは、内閣府の調査結果などを紹介しながら、女性議員は男性議員に比べて、有権者からのハラスメント被害を受ける割合が高いことを説明しました。また、「一番つらいのは、自分への攻撃よりも家族が巻き込まれること。そこまで及ぶと議員を辞めようと思ってしまうという声を多く聞く」と語り、議員活動を続けられる環境づくりの重要性を訴えました。
現場の経験を持ち寄り、実践的な対策を議論
基調講演後、参加者がグループに分かれ、「こんな時どうする?」をテーマに具体的な対応策を話し合いました。発表では、各地の議員が実際の経験をもとに、すぐに実践できる工夫が数多く共有されました。
選挙妨害や威圧行為には「証拠」を残す
街頭活動で執拗に接触してくる相手や選挙妨害があった場合には、
• 自ら動画を撮影して証拠を残す
• 「その行為は選挙妨害です」と冷静に伝える
といった対応が紹介されました。
とっさの場面で使う「決め言葉」を準備する
威圧的な言動に対して言葉が出なくならないよう、
• あらかじめ返答を決めておく
• とっさに言えるフレーズを準備しておく
ことの大切さも共有されました。
連絡先は「個人」で抱え込まない
LINE交換や個人連絡先を求められた際には、
• 「家族や親しい友人としか交換していません」と伝える
• 「党のルールなので」と説明する
• 自治体の代表電話や事務所の連絡先を案内する
個人情報を守る工夫が紹介されました。
ひとりで対応せず、男性スタッフや周囲の力も借りる
執拗な対応が続く場合には、
• 男性スタッフやマネージャーに対応を引き継ぐ
• 一人で抱え込まない
ことも有効な対策として共有されました。
SNSは早めの法的対応も視野に
オンラインでの誹謗中傷については、
• 弁護士に相談していることを伝える
• 必要に応じて法的措置を検討する
• 証拠を保存し、複数人で対応する
ことの重要性も確認されました。
ハラスメントは我慢せずに相談する
議会内でのハラスメントについては、
• 議長へ相談し厳重注意を求めた事例
• 問題を放置せず正式な手続きを取った経験
も紹介され、「声を上げることで状況が改善した」という実例が共有されました。
街頭活動では周囲を味方につける
街頭演説中に付きまとわれたり、距離を詰められたりした際には、「助けてください」「今、妨害されています」とマイクで周囲に伝え、周囲の人に状況を共有することで安全を確保した経験も紹介されました。
「200票持っている」と言われたら…
参加者からは、「自分は200票持っている」と圧力をかけられた経験も紹介されました。グループワークでは、「それだけ支持者がおられるなら、ぜひ名簿を持ってきてください」と冷静に切り返すアイデアが共有され、会場から笑いと共感が広がりました。
安心して政治活動を続けられる環境づくりへ
研修では、票ハラは個人の問題ではなく、女性が安心して政治に参加し続けるために社会全体で取り組むべき課題であることを確認しました。参加者からは、「全国の仲間の経験を共有できて心強かった」「具体的な対応策を持ち帰ることができた」「一人で抱え込まなくていいと実感した」といった声が寄せられました。
司会は、女性議員ネットワークの副代表のかがや富士子群馬県議会議員が務めました。
講演後のランチミーティングでは、ジェンダー平等推進本部より辻元清美本部長と小島とも子事務局長がかけつけ、今後の街頭演説会やイベントに関するアイディアの交換を行いました。
立憲民主党女性議員ネットワークは今後も、誰もが安心して政治活動に取り組める環境づくりに向け、実践的な学びとネットワークづくりを進めていきます。