りっけんユースは9月13日、夏企画「理想のまちづくり」を党本部でオンラインと併用で開催しました。りっけんユースだけでなく、一般の若者も加わって行われました。山内佳菜子青年局長・参院議員、石森愛(いしもり・あい)練馬区議会議員をゲストに迎え、地方自治や政策が実現するまでの仕組みについて学んだ後、参加者が架空の自治体の課題をもとに政策を考えるグループワークを行いました。

司会をつとめたりっけんユース岡崎響さん

国と地方、それぞれの役割から「まちづくり」を考える

 はじめに山内青年局長が「まちづくりと国・地方の役割」をテーマに講演しました。人口減少や生産年齢人口の減少が進む中で、これからの地域社会をどのようにつくっていくのかを問題提起。国が法律などによって大きな枠組みをつくる一方、地方自治体は地域の実情に応じて条例や具体的な施策を定めていくことを説明しました。

 また、学校給食費の負担軽減など身近な政策を例に、国と自治体の双方が政策の実現に関わっていることや、自治体によって財政状況が異なることを紹介。「まちづくりに使えるお金には限りがある」としながらも、参加者に対して、財源だけに縛られることなく自由な発想で政策を考えてほしいと呼びかけました。

講演する山内佳菜子青年局長

 続いて石森区議が、「区議会の役割と政策のつくり方」をテーマに講演しました。地方議会の二元代表制(首長と議会がそれぞれ住民から直接選ばれる仕組み)や予算・条例の議決、行政監視といった区議会の役割を説明したほか、住民の声や問題意識から政策をつくり、法律やデータ、他自治体の事例などを調べながら行政に提案していく実際のプロセスを紹介しました。

 さらに、一度の提案で実現しない場合には、小さな規模から始めることや、予算編成・計画改定のタイミングを捉えること、他会派とも連携しながら粘り強く提案することの重要性を説明。自身が取り組んだ学校のトイレへの生理用品設置を例に、住民の声や議会での議論を重ねながら政策を実現していく過程を紹介しました。

石森愛練馬区議

架空の自治体を舞台に、若者が政策を立案

 講演後には、りっけんユースの活動紹介に続き、参加者が3つのグループに分かれて政策づくりに挑戦しました。それぞれのグループには、人口や産業、交通、地域資源など条件の異なる架空の自治体が設定され「この自治体で最も解決すべき課題は何か」「まちをより良くするためにどのような政策が必要か」を話し合いました。行政だけでなく、住民や民間企業などとの連携も視野に入れながら議論を進めました。

 子育て世代が増加している自治体を担当したグループからは、保育士の待遇改善や資格取得支援、既存の保育施設の拡充、地域の子育て団体との連携などの提案が出されました。将来的な人口構成の変化も見据え、新たな施設を増やすだけではなく、現在ある資源を活用しながら課題を解決する方法が検討されました。

グループワークの様子①

 人口減少や高齢化などの課題を抱える自治体を担当したグループでは、空き家や地域の温泉、農地などを活用して移住を促すアイデアや、地域の医療資源を生かした「医療学園都市」としてのまちづくりなどが提案されました。交通や学校へのアクセスといった課題についても、地域住民やボランティアの力を活用する方法が議論されました。

グループワークの様子②

 観光が主要産業となっている海辺の町を担当したグループでは、観光客の集中による渋滞やごみ、騒音と住民生活との両立について議論。鉄道やバスなど公共交通の利用促進、空き旅館を活用したワーケーションや企業研修、海産物などの地域資源を生かした季節ごとの観光振興など、観光客を単に増やすだけではなく、地域経済と住民生活の双方にメリットを生み出す政策が検討されました。

グループワークの様子③

「短時間で多くの政策が生まれた」 議員と参加者が意見交換

 グループワークの最後には各班が政策を発表し、山内青年局長と石森区議が講評しました。

 石森区議は「短時間でかなりいろいろな政策が出せていた」と参加者の議論を評価。地域の将来予測を踏まえた分析や、保育士の待遇改善、空き家や医療資源を生かした移住政策など、それぞれのグループから出された提案について、実際の自治体で行われている取り組みなども紹介しながらコメントしました。

 山内青年局長からも、政策によって国、都道府県、市区町村など関係する行政主体が異なることなど、実現に向けた視点を交えながら、各グループの提案についてコメントがありました。

 閉会にあたり、司会を務めたりっけんユースのメンバーは、対面で参加者同士が意見を交わしたことを振り返り、「政治ってリアルが大事だなと改めて思いました」と話しました。りっけんユースでは今後も、若い世代が政治や社会について学び、参加者同士で意見を交わし、自分たち自身で政策を考えることのできる企画を実施していきます。

りっけんユースの活動紹介を行うりっけんユース氷見輝裕副代表(左)とりっけんユース後藤道行代表(右)