立憲民主党は5月31日、2回目となる「性被害・児童虐待」に関する国対ヒアリングを国会内で実施し、中学1年生でジャニーズ事務所に入り、性被害を受けたと語る元ジャニーズJr.で現在39歳の二本樹顕理さんよりヒアリングを行いました。また、現行の児童虐待防止法、刑法、児童福祉法における課題も踏まえ、法務省、警察庁、こども家庭庁も同席しました。

二本樹顕理さん

 司会進行を務めた国会対策委員長代理の山井和則衆院議員は冒頭、出席してくださった二本樹さんに謝意を表明しました。

 続いてあいさつに立った政務調査会長の長妻昭衆院議員は、「密室での子どもへの性被害、そして性暴力をなくす」ために立憲民主党は「地位利用第三者児童虐待防止法案」を衆院に提出したと述べました。その上で「自民党・公明党の政調会長とも話をいたしまして、両党とも前向きだった」と明らかにし、今国会で成立を期すために、「実務者協議を進めたい」と決意を表明しました。

 二本樹さんは、本年3月の英国BBCによるカウアン・オカモトさんの報道を見て「自分もそれを援護したいという気持ちで発言させていただきたい」と思い、同日の「国対ヒアリング」に出席したと述べました。

 さらに、「この問題はこれまで長年、放置されてきました」として、「子どもたちの性被害を見て見ぬふりをしないで、本当に取り組んでいただきたいというのが切実な願い」であり、そのために「超党派が賛成できる形でこの法案をぜひ成立させてほしい」「安心して子どもたちが成長していける社会をつくってほしい」と訴えました。