党つながる本部は5月21日、党本部5階ホールおよびオンライン併用で、連続講座「りっけん塾」第1回講座を開催しました。会場・オンラインあわせて250人以上の参加者が集まり、学びと議論を深めました。
初回講座では、猿田佐世氏(新外交イニシアティブ代表・弁護士)を講師に迎え、「激動する国際秩序における日本外交戦略」をテーマに講演が行われました。
開会にあたり、司会を務めた石垣のりこ参院議員は「記念すべき第1回。会場だけでなく全国各地からオンラインでも多くの皆さんに参加いただいた。率直な議論の場にしたい」と呼びかけました。
水岡代表「党の理念とビジョンを再構築する場に」
冒頭、「りっけん塾」開講のあいさつに立った水岡俊一代表は「社会の価値観や政治状況が大きく変化する中、立憲民主党が何を目指す政党なのか、理念とビジョンを改めて確認する必要がある」と強調。「りっけん塾」は、国会議員、自治体議員、党員、協力党員、パートナーズなど、多様な仲間がともに学び、議論を通じて党の理念とビジョンを再構築していく場だと述べました。また「外交・安全保障は国民生活に深く結びつく重要な課題。積極的な意見交換を通じて、党の理念や方向性を確認する機会にしたい」と期待を寄せました。
辻元本部長代行「ボトムアップを実践し、立憲民主党をバージョンアップする」
続いて、辻元清美つながる本部長代行は「衆院選挙を経て、立憲民主党はどうなっていくのかと心配の声もあったが、自治体議員や参院議員を中心にしっかり活動している」と述べ、「党規約にもあるボトムアップを実践し、多くの皆さんとともに学び、将来のビジョンをつくっていくことが原点だ」と語りました。
さらに、「戦争や格差拡大など時代が大きく動く中で、リベラルそのものも鍛え直さなければ時代に対応できない。講師の皆さんとともに学び、立憲民主党自身をバージョンアップしていきたい」と「りっけん塾」の趣旨を説明しました。
猿田氏「外交で平和が作れる。外交を最後まで諦めてはいけない」
講演で猿田氏は、国際秩序の変化や米中対立、東南アジア・欧州の外交姿勢などを紹介しながら、日本外交のあり方について提起しました。
猿田氏は、現在の国際情勢について「『力による平和』という弱肉強食の発想が広がりつつある」と指摘。その上で「軍事力強化か外交重視か」「民主主義と権威主義という対立軸は今も有効なのか」といった“思考の軸”を持つことの重要性を訴えました。
また、東南アジア諸国が米中いずれかに与するのではなく「どちらの側にもつかない」外交を展開している現状を紹介。「日本は必要以上に中国との関係を悪化させるのではなく、外交努力を尽くすべきだ」「外交はお花畑ではない。むしろ時間も労力もかかる現実的な営みだ」と強調。政府間だけでなく、市民社会、議員同士、自治体、研究者など多層的な関係を積み重ねる「マルチトラック外交」の重要性を説き「1人ひとりが少しずつ積み上げれば、兵器よりももっとお金がかかるかもしれないけれども、全力を尽くすこと、それこそが外交で、そうなった時には本当に外交で平和が作れる。最後まで外交を諦めてはいけない」と呼びかけました。
活発な質疑応答 参加者から率直な意見
講演後に、会場の参加者から質問を受けるとともに、オンライン参加のチャットでいただいた質問を山内佳菜子つながる本部事務局長が紹介し、猿田氏が回答しました。
参加者からは、日本で外交議論を世論に広げる方法、ドイツなどの政党外交の実例、日本の自主外交を実現するための課題、分断を生まない外交のあり方、立憲民主党が目指すべき外交像など、多岐にわたる率直な質問が寄せられました。質問を受けた猿田氏は「素晴らしい質問ばかりで立憲のサポーターは質が高い」と評価しました。
皆さんとともに政策をつくる場へ
閉会のあいさつで辻元本部長代行は「この党本部ホールをもっと活用し、いろいろなテーマで学び、語り合える場にしていきたい」と語り、「将来的には外交政策や経済政策、次の選挙公約も党員やパートナーズ、市民の皆さんと一緒につくっていけるような場に発展させたい」と展望を述べました。
※「りっけん塾」第1回配布資料(猿田佐世氏の講演資料)
https://drive.google.com/file/d/109uAjR2Xrp_7FggvFGtPaBUAJW4_rCHo/view?usp=sharing
※第2回「りっけん塾」の案内6月18日(木)19:00~(参加申込受付中)
https://cdp-japan.jp/news/20260420_0201