立憲民主党青年局は6月19日、議員会館において「未来世代委員会」がまとめた報告書について、同委員会から報告を受けました。未来世代委員会は、「未来世代」の観点から現在の施策を検証することを目的に、党青年局のもとに設置された会議体で、環境エネルギー分野で活躍する党外の中・高・大学生や若者の団体で構成されています。

 報告書は、「長期的な視点」「健康で文化的な生活」「公平性」「自然との調和」の4つを重要な価値観としながら、経済政策(循環型経済や脱成長を含む新しい経済モデルを探求し、持続可能な経済システムへの転換を目指す)、エネルギー政策(再生可能エネルギーの利用拡大とエネルギー政策の転換により、地球環境に優しい社会の構築を目指す)、意思決定と教育(若者を含む幅広い世代が政治参加できる仕組みを築き、教育を通じて意思決定プロセスに影響を与える方法を模索する)などについて、議論の経過や個別提言などがまとめられています。

司会の室橋祐貴さん(左)と芹ケ野瑠奈さん

 未来世代委員会を代表してあいさつを行った大学生の芹ケ野瑠奈さんは「今後、気候変動の悪化によって私たちの世代は不公平に不利益を被る。いま、意思決定の場に若者がいることがとても大事。未来世代委員会のように私たちの声を反映させる機会をいただいたことに感謝している。今日はその成果を共有し今後に繋げる議論をしたい」と述べました。

 これを受けて泉健太代表は、「日本の未来、世界の未来を真剣に考えた時、政党自身も未来世代の皆さんから話を聞かなければならない、その提言を真剣に受け止めなければいけないと思っている。皆さんの提言は、歴史的な評価を受ける第一歩として必ず残っていく。報告書をまとめられた皆さんのご努力に感謝と敬意を申し上げる」と述べました。

 同じくあいさつを行った長妻昭政務調査会長は、「まだ生まれていない人も含めた公平性を考えることは重要。GPI(Genuine Progress Indicator)という指標に注目している。経済が伸びても環境に悪かったり、格差が大きくなったり、気候変動に悪影響だとマイナスになる指標で、これで世界が一定程度競い合う形の経済発展はいいのではないかと思っている。皆さんの取組みが日本の大きな変革の起爆剤になることを期待している」と述べました。伊藤俊輔青年局長も「皆さんが積み上げてきたものを、私たちもしっかりと共有して活かしていきたい」と語りました。

 このあと、報告書の各論について未来世代委員会の各担当者からの説明を受け、同委員会メンバーと出席議員との間で活発な意見交換が行われました。議論は多岐にわたりましたが、特に、若者の政治参加を促進するための主権者教育の在り方などについては未来世代委員会の活動に当初からコミットしてきた田嶋要・環境エネルギーPT座長や山崎誠・同PT事務局長、そして大西健介政調会長代理からも積極的な発言がありました。

 報告会には、近藤昭一・ネクスト環境大臣、馬場雄基・党青年局事務局次長も出席しました。また司会進行は未来世代委員会委員で日本若者協議会代表理事の室橋祐貴さんが務めました。

未来世代委員会報告書20240619.pdf

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