第208回通常国会が開会した17日、立憲民主党は両院議員総会を国会内で開催。総会は、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受け、オンライン形式でおこなわれました。会期は150日間の6月15日までです。

 泉健太代表は冒頭、通常国会開会にあたり「誰よりも国民に寄り添う政党として、今の政治に対する監視機能をしっかり発揮して論戦に臨んでいきたい。国会議員、全党挙げてのお力でこの国会での論戦が国民の皆さまに伝わるよう、ご協力いただきたい」と発言しました。

 同日は阪神・淡路大震災から27年にあたることから、「私も今朝祈りを捧げてきたが、今も震災の傷を負っている方、あるいは当時さまざまに破壊されてしまったコミュニティや生活に思いをはせるとき、われわれはこれからも被災された皆さんにしっかり寄り添い、共に歩んでいきたい」と話し、今般のトンガでの大規模噴火や津波被害を含めて、さまざまな災害に対して被災者支援の取り組みを進めていきたいと力を込めました。

 コロナ対策をめぐっては、今回のオミクロン株での初動の水際対策の甘さをはじめ、政府の対策には正すべきものが数多くあると指摘。「まずは衆参両院での代表質問を通じて国民の皆さんに明らかにし、より良いコロナ対策を作り上げていきたい」と述べました。国会論戦を通じて、立憲民主党が訴えてきた分配政策をはじめ、子育て支援や外交・安全保障などさまざまな政策を伝える機会にしたいとも主張。夏の参院選挙に向けた政策立案作業を加速していくとして、「私たちにこそ政策があり、国民に寄り添う決意、覚悟があることを示していこう。参院には多くの素晴らしい現職がいて、新人が擁立されていくと思う。皆さん一丸となって参院選挙の勝利を目指して頑張っていこう」と呼びかけました。

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 西村智奈美幹事長は、「今年は参院選挙の年。この通常国会でしっかりと論戦を行うことで立憲民主党が目指している政治を国民の皆さんにもしっかりとご理解をいただく。そして『おかしなことはおかしい』と正していく国会で、国民の皆さんの役に立つ政治を実行できるよう共に頑張っていきたい」とあいさつしました。

 また、23日投開票の沖縄県名護市長選挙および南城市長選挙について、「沖縄は、在日米軍が入管法の適用除外であったこと等からオミクロン株が拡大したと言われている。辺野古基地の移設についても、この選挙は非常に重要な取り組みになることは論を待たない」と述べ、党が推薦している岸本ようへい、瑞慶覧チョービン両候補の必勝に向けて協力を求めました。

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 水岡俊一参院議員会長は、「この150日間を通じて野党の存在意義を明らかにし、有権者の皆さんにご理解、ご支援をいただかないといけない。コロナ禍における活動の難しさ、支持率が思うように上がらない状況など、不安材料を数えればきりがないが、だからこそ、私たちは今、行動すべきを行動する、やるべきことをやりきるしかない」と表明。「衆参(両院議員)一丸となって国会を戦い、夏の選挙に向けて前進していきたい。参院選挙勝利、そして国民のための政治ができるよう共に頑張ろう」と述べました。

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 馬淵澄夫国会対策委員長からは、この間の国対の動きとして、(1)自民党の高木国対委員長との協議・確認事項(文書通信交通滞在費の見直しやコロナ対策、衆院選挙区の新たな定数配分「10増10減」をめぐる与野党国対間での協議の場の設置)(2)国土交通省による基幹統計「建設工事受注動態統計」の書き換え問題に関する予算員会での集中審議の開催要求(3)国会での議論を活性化するための党の勉強会開催の検討――について報告。「泉代表のもと結束し、全党を挙げて戦っていこう」と呼びかけました。