党常任幹事会議長の田名部匡代参院議員は10日夕、岡山市内で開かれた原田謙介(はらだ・けんすけ)第1区総支部長の決起集会に参加しました。

 田名部参院議員は、原田総支部長について、若い人たちとのつながり、出会う機会が限られるなか、熱心に取り組んできたと称え、「自分たちの声が、思いが届かないとあきらめて投票に行かない人も多いと思うが、『自分たちの力で変えられるかもしれない』『政治を動かすことができるかもしれない』『ぼくらの思いが届くかもしれない』『未来を動かすことができるかもしれない』。原田さんの活動によりこの地域からそんな大きな動きが生まれてきているのではないか」と期待を寄せました。

 その上で、アベノミクスで若い世代の貯蓄ゼロ世帯が増加、不安定雇用で所得が少ないため、結婚したくても、子どもを産み育てたくても躊躇せざるを得ないのが今の若者の実態だと指摘。ひとり親世帯の2人に1人は貧困、子どもの6人に1人も貧困だとして、「この現実から私たちは目を背けてはならない。ぜひ皆さんにも一緒に動いていただきたい。自分のためではなく、助けを求めている人のために一緒に政治を変えていただきたい」と呼びかけました。

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 田名部参院議員はまた、当選してまもない頃、「障害者自立支援法」の採決で本会議での反対討論に立ったときのエピソードを紹介。与党の賛成多数で法律は成立したが、「法律が通ったら私一人では生きていけない。だから命をかけて反対しに行く」と、国会の周りに集まり反対運動をしていたという、障がい者の娘さんを持つお母さんから連絡があり、「『法案は通ってしまったが私の思いを代弁してくれた人がいた。だから私はまた頑張ろうと思う』と娘は言った。調べて見たらあなたでした。ありがとう」と言われたと話しました。

 「政治の役割ってなんだろうと考えさせられた。圧倒的な権力を持つ与党に届かぬ声。圧倒的な権力を見ながら人々の苦しみのために動いてくれない政治。それをこのまま許すわけにはいかない」と表明。「私は昨年立憲民主党に合流したメンバーです。なぜ決意したか。政策一つひとつがどうとか、私の思いがどうとかではない。今の政治ではだめだと何とかしてほしい、そう願っている国民の皆さんの思いに応えるためには大きな固まりとなって力を結集して大きな野党第1党として次の選挙を戦い、政権交代可能な選挙をやらなければいけない。そんな希望を、期待を国民の皆さんに持っていただくためにも1人として全力を尽くして頑張っていこうという思いで合流をさせていただいた」と力を込めました。

 最後にあらためて「原田謙介さんは地域の思いを必死で受け止めてきた。これから未来を作れる人。未来のために仕事ができる人。未来の声を聴ける人。日本に住む若い人たちが、僕たちの夢はかなうんだ、僕たちが社会をつくるんだという思いで世の中を一緒に作っていける日本を築いていくためにも、皆さんの力を結集していただき、何が何でも国会に送り込んでいただきたい」と訴えました。

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 岡山県連代表の難波参院議員は、今回の衆院総選挙にあたって県内小選挙区5区すべてで候補者擁立することができたと述べ、この1区と現職議員のいる2、4区と3つの小選挙区での勝利を目指すと決意を表明。「国の形を大きく変える選挙。岡山から狼煙(のろし)を上げていこう」と呼びかけました。

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 原田総支部長は、(1)新型コロナウイルスの対応が今の政治の最優先(2)これからを担う世代と真剣に向き合う政治を(3)人生100年時代の生活の安心を(4)普通の人が豊かになっていくための経済政策や働く環境づくりを(5)「政治の市民離れ」を解消。多様な人と地域を大事にする社会へ(6)平和な世界・持続可能な環境を作ります――の6つの政策を掲げています。

 演説では、「先が見えない苦しい状況のなか、前を向いて未来を一緒に作ってくださる多くの皆さんに感謝している。このまま未来が奪われていくこと、愛する地域が奪われていくことは絶対嫌だ。その思いで政治の世界に飛び込み、支えていただいた」と述べ、一人ひとりと向き合う政治に変えていきたいと決意を表明。「やりたいこと、やらなければいけないことはたくさんある。落選後の2年間で痛感したのは、挑戦に勝たなければ何もできないということ。地域が疲弊しているのに、声が聞こえてきているのに何もできない自分の無力さに耐えてきた。もう聞くだけの存在では嫌だ。岡山から社会を変えていきたい。一部の人たちの方だけを向いて、皆さん一人ひとりと向き合わない政治を変えていく挑戦をしている。力を貸してほしい。過去ばかりを向いて、今と向き合わず未来をつくる気もない政治を変えていく。その挑戦を支えてほしい。この岡山から社会を変えていく大きなうねりを一緒につくっていってください。頑張ります」と訴えました。

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