立憲民主党つながる本部は10月31日、オンラインイベント「つながる塾」を開催しました。同塾はさまざまな分野で活躍する方々と国会議員によるトークイベントで、今回のゲストはクリエイティブディレクターで株式会社arca(アルカ)ceoの辻愛沙子さん。辻元清美つながる本部長代理を聞き手にお話しを伺いました。

辻あさこ.JPG

 自身がceoを務めるarcaの事業について辻さんは、デザインや言葉などの表現、コミュニケーション手法を社会課題の啓発や解決のために活用していく『クリエイティブ・アクティビズム』の会社と説明し、「企業が向き合う課題に対してどう対処しアウトプットとしていくかを、当該企業と話し合いながら可視化していくのが仕事」と語りました。具体例として、検索エンジン企業と一緒に国際女性デーキャンペーンとして行った新聞広告や、新聞社と組んで作成した連合のメッセージ広告などについて紹介されました。また自社の取組みとして、非正規雇用の男女比率と賃金格差が、結果として健康診断を受けられない女性の増加に繋がっていると分析し、企業の協賛金から婦人科健診の費用を捻出するイベントに取組まれたことなどもお話しされました。

 辻さんまた自身のバックグラウンドとして、一貫校の女子校を自主退学し海外に渡ったときの経験や、帰国後大学で仕事を始めてから感じ始めたジェンダーギャップなどについて語り、性別のステレオタイプを生んできた広告業界にいる者として、「現状を少しずつ変えていけたらとの思いでやってきた」と振り返りました。そして、自己肯定感をなかなか持てなくなっている日本の若者の現状について、「いきなり変えるのは難しいとしても、ほんの小さな自分のアクションで何かが変わるかも、という考える余白みたいなものを作りたい」と思いを語りました。

辻元.JPG

 辻元本部長代理は、自身が20代でピースボートを始めた経験から、「どの時代も20代はとても可能性がある。政治が押し付けて変えるのではなく、一人ひとりが自由に生きられる社会を阻害するものを一個一個取り除いていくのが政治の役割ではないか」と語りました。

つながる塾 Vol.4 2023年10月31日 - YouTube 35分過ぎから始まります。

説明資料.pdf