立憲民主党千葉県連は19日午後、枝野幸男代表を柏市に迎え、新党発足後初めてとなる街頭演説会を開催しました。

 枝野代表はまず、地元千葉8区から衆院選に出馬する本庄知史総支部長を「期待の新人。岡田克也元副総理の秘書を長くつとめた」と紹介しました。その岡田議員がかつて、野党第一党の代表は次の総理になる重大で、相応の準備が必要な立場だとの認識を示したことに触れ、「私はいま、その重大な立場になった」と政権交代への決意を示しました。

 新しい綱領は「新自由主義社会から抜け出し、競争ばかりするのでなく、役所を小さくしていくことはやめる」ことが示されており、自民党政権と何が違うかを明確にしたと説明しました。菅総理は、「自助、共助、公助、絆と言っているが、政治が自助と言ってはならない。東日本大震災の時もそうだったが、自分の力ではどうにもならない時、隣人同士の共助でもどうにもならない時がある。政治は、いざという時に、命と暮らしを守るもの。支え合う社会、機能する社会をつくりましょう」と訴えました。

 景気が悪化し、経済状況がますます厳しくなる中で、消費の喚起が必要だとし、(1)緊急措置として、中間所得層の所得税を1,2年間限定で免除、低所得層への現金給付、消費税の期間を区切った減税をおこなう(2)中期的にベーシックサービスとして医療、介護、保育、障害福祉等を充実させ、その分野で働く人の賃金・処遇を引き上げる(3)自然エネルギー立国を目指し、経済をけん引する━━と政策の柱を説明しました。日本は、太陽、風、水、波、地熱、バイオマスといった自然エネルギー資源に富んでいて、それを活用する技術もあるとし、21世紀は世界の国々で自然エネルギーが求められているので、日本が世界をリードし、皆を幸せにできると主張しました。

 16日の国会での首相選挙で党派を超えた支持を得られたことをあげ、「私は立憲民主党の代表としてだけではなく、今の政治をどうにかなくてはいけない人たちの代表として、全力で走っていく」と表明しました。「政治の主役は皆さんお一人ひとり。一緒に日本の新しい時代の扉を開けていきましょう」と呼びかけ、演説を締めくくりました。

 本庄知史さんは、次期衆院選に千葉8区(柏市・我孫子市)の公認内定候補者。「19年間にわたり岡田克也議員の秘書をつとめ、民主党政権で外務大臣秘書官、副総理秘書官をつとめた経験を国政に活かしたい。菅首相は、既得権益の打破と言っているが、7年8ヶ月の自民党政権で出来なかったことがこれからできるとは思わない。安倍首相は、高齢化・人口減少が国難だと言って解散までしたが、まったく前進が見られず、政策上の失敗だった」と指摘し、人、政党、政策を変えることでしか政治を変えることはできないと訴えました。

 街頭演説会では、生方幸夫千葉県連代表(千葉6区)、長浜博行、小西博洋之両参院議員(千葉選挙区)が応援演説し、飯塚誠我孫子市議が司会をつとめたほか、千葉県連の地方自治体議員がリレー演説を行いました。

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