福山哲郎幹事長は21日青森県入りし、青森市、弘前市を回り、地域の方の声を受け止めました(写真上は、弘前市内で開かれたタウンミーティングの様子)。

 青森市内では、連合青森の塩谷進会長、山内裕之事務局長と会談。新立憲民主党の県連結党へのお力添えに感謝を表明し、引き続きの協力をお願いしました。会談には、青森県連共同代表の田名部匡代参院議員、同県連幹事長代行の奈良祥孝青森市議会議員が同席しました。

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連合青森との懇談
■青森県1区 升田世喜男総支部長後援会との懇談

 升田世喜男・青森県1区総支部長の後援会メンバーとの懇談では、冒頭福山幹事長は、「何としても升田さんに国会に帰ってきて活躍をしてほしい」と述べ、後援会の皆さんを鼓舞しました。そして、「9月15日に新たな立憲民主党が結成され、野党が大きな塊をつくり、9月16日に菅内閣が発足し、長期にわたる安倍政権から変わったことは、大きな歴史の節目である。今、地方に回れば、大きなかたまりになった野党への、今までになかった期待を感じる。これを国民のために政権交代につなげていかなくてはならない」と訴えました。

 升田後援会の後援者からは、国会情勢や衆院選の時期に対する質問や党本部に対して、「自分たちも必死に頑張るが、ぜひ党本部としてもできる限りの支援してほしい」と言った要望がなされました。また、地方の活性化に向けた取り組み、具体的には、第三者農業経営継承を現実的に使い勝手のよい制度にしてほしいといった要望がなされました。

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升田世喜男・青森県1区総支部長の後援会メンバーとの懇談
■青森県3区 山内崇総支部長主催タウンミーティング

 弘前市内に移動した福山幹事長は、山内崇・青森県第3区総支部長主催のタウンミーティングに参加し、地域の方それぞれが抱える課題に耳を傾けました。同日のミーティングには、地域でミニ集会を重ねた山内崇総支部長が、そこで聞いた話と、そこから作り上げた政策をまとめた冊子、青森ビジョン「#変わる時代でも変わらず青森でいきたい」も配られ、そうして語られた言葉こそが、政策につながり、政治を変えていく原点であるとの思いを共有しました。

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山内崇・青森県3区総支部長のタウンミーティング

 ミーティングには、この冊子に声が紹介されている方も含め約15人が出席。福山幹事長は、山内総支部長とともに、メモを取りながら弘前の課題や、仕事や子育て、介護など、出席者一人ひとりから、いま抱えている課題について話を聞き、特にコロナ対策については、弘前市内でのクラスター発生以後不安が広がっていること、飲食業やアパレル業、農業、フリーランスなどの方々が、厳しい雇用情勢にあり、先が見えないという窮状について訴えがありました。福山幹事長は、そうした状況でいま一番必要な政策、支援は何か、国として立憲民主党など野党が政府に提言し実現した支援策がしっかり届いているかどうかなどを尋ね、行政の対応が不十分と思えることについては助言をし、国として必要な支援については引き続き政府に働きかけていく考えを示しました

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■党青森県連 党本部への新型コロナウイルス対策に関する要請・記者会見

 県連代表の田名部匡代参院議員、山内総支部長と、升田総支部長揃っての記者会見では、冒頭、福山幹事長は青森県連総支部連合会から新型コロナウイルス対策についての要望書を受け取りました。要望は、(1)医療(2)財政(3)教育現場――についての3項目。新型コロナウイルスの感染拡大によって県経済はさらに悪化し、休業や廃業により雇用が失われる懸念が現実化しつつあるとして、感染拡大の防止とともに、事業継続を支援し雇用を守るため、速やかな対策を講じるよう求めるものです。

 福山幹事長は会見で、「保守的な傾向が強い青森県で勝機を見出すためにはどのような点に力点を置くか」との質問に、2019年の参院選挙で、現在県連の顧問を務める、小田切さとる候補者が、県民の皆さんの期待を受け接戦を繰り広げたことに触れ、「青森として現実を見るなかで、どういう、より良い青森を作っていくのか、もっと暮らしやすい青森をどう作っていくのか。青森にある課題に真摯に向き合っていくことが最も説得力があると思う。新しい立憲民主党として大きくなったことで、より受け止められる器ができたと考えている。青森の現実に向き合い、率直に語る小田切さんの姿勢を学び、活動していけば、青森の有権者の皆さんは応えていただけると思う」と答えました。

 山内総支部長は「必勝を期す。何としてもこの青森で、一般的には保守基盤の強い地域ではあるが、そういう先入観は捨てて勝ちに行く。そのくらいの気持ちで臨んでいく」と意気込みを語りました。田名部参院議員は「青森は生活も厳しく課題は多いなかで、県民の皆さんの思いに寄り添い、豊かな青森を作っていけるという具体的な政策を示しながら、より多くの方にご理解、ご支援いただける体制を作れるよう、一致結束してやっていきたい」と発言。升田総支部長は「もしかしたら、仕方がないとか、あきらめ感があるかもしれない。しかしそうではなく、やればできる、本音に向き合う、聞く姿勢で頑張っていけばおのずと勝利に結びつくのではないか。それを信じて頑張っていきたい」と力を込めました。

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 福山幹事長は、次期衆院選挙の争点をどう考えるかとの問いには、「選挙の時期にもよる」と前置きした上で、同日のタウンミーティングでの、「仕事であっても県外にでるのにためらいがある。また、帰ってきた後は仕事がしにくいという最中にGoToキャンペーンで県外から人が来る。矛盾を感じざるを得ない」という声を紹介し、政府が進める政策のちぐはぐさや、今後の感染者数の動向について「神のみぞ知る」などと述べた西村経済再生担当大臣の無責任な発言を批判。「菅内閣が発足して以後、明確なメッセージが発信されず、具体的な政策もなく、無策すぎる。こうした行政が機能していないこと、コロナ対策ならびにコロナ後の日本の社会をどうするかは争点になっていくと思う」と述べ、「いままでの経済政策では浮揚しないのは明らかだ」と断じました。

 加えて、農業政策についても、同日の青森市内での集会で民主党政権時代の農業者戸別所得補償制度をあらためて評価する発言があったとして、こうした制度によって一定の農業者を支えること、そのことによって後継者が農業で生活できるという安心感をもってもらうことの両方が必要になるとの考えを明示。「大きな争点の1つだと考えている」と述べました。

 共産党が候補者を立てている青森県1区の野党共闘についての質問には、福山幹事長は「共産党とは、全国のそれぞれの選挙区について一定の方向性のような話し合いはしているが、個別にはまだ具体的に話をしているわけではない。問題意識は持っているが、状況があれば具体的に共産党の本部と話し合いをしたいが、いまは全体の話を始めたくらいだ」と答えました。

 次期青森県2区については、「できるだけ早く候補者を擁立したい」と表明。青森県連と連携しながら党本部として最大限の努力をしていきたいと述べました。