2021年 2 月 4 日
【コメント】オリパラ組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言に抗議する
立憲民主党 ジェンダー平等推進本部長 大河原雅子衆議院議員
女性議員ネットワーク代表 篠田江里子札幌市議会議員
昨日、オリパラ組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言したと報道されました。組織の長である会長から、このような偏見に基づく女性蔑視の発言があったことは、委員会の正当性を害する極めて深刻な問題であり、看過できません。
オリンピック憲章は、当然のことながら性差別を容認していません。国際オリンピック委員会も五輪における男女平等を掲げていますが、現状、日本オリンピック委員会において、女性理事は20%ほどにとどまっており、これを引き上げる目標を掲げ取り組んでいるところです。
そのような中、森会長の女性蔑視発言は、意思決定への女性の参加やリーダーシップを阻むものであり、オリンピック憲章に違反し、国際オリンピック委員会の掲げる男女平等原則に抵触するものです。
そして、ジェンダー主流化が世界的潮流の今日、森会長の発言は、日本の国際的地位さえ貶めるものであります。
こうした発言について謝罪や撤回がされず、放置されれば、オリパラ組織委員会、そして日本社会をも、女性差別を容認しているという誤ったメッセージを発信することになりかねません。
立憲民主党は、森会長が今回の発言を謝罪、撤回すること、二度と偏見に基づく女性蔑視の発言、対応をすることが無いよう強く要求するとともに、森会長の辞任を求めます。そして、個人の発言にとどまらず、オリパラ組織委員会の組織改革、意識改革、ひいてはスポーツ界のジェンダー平等の実現に向けた取り組みを強く求めます。
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