福山哲郎幹事長は1日午前、31日投開票の衆院総選挙の結果が判明したことを受け、国会内で記者団の取材に応じました。

 福山幹事長は冒頭、「立憲民主党ならびに立憲民主党の候補者に大きなご支援をいただいた有権者の皆さまに心から御礼を申し上げたい。また、選挙区での協力をはじめとして共に戦った野党各党の皆さんにも心から感謝申し上げたい」と表明。その上で、「結果として議席を減らすことになり、多くのご支援をいただいた皆さんのご期待に添うことができなかったことには心からお詫びを申し上げたい。特に、1万票以内の僅差で負けた小選挙区の数が31もあり、候補者本人ならびに支援者を含めて大変悔しい思いをしている。なぜ競り勝つことができなかったのかをしっかりと分析していかなければいけない。野党で一本化をして戦ったことには一定の評価が得られたと思っているが、このことについても分析を早くに進めていきたい」と述べました。

 また、新人候補の当選には「新人の非常にやる気に満ちたフレッシュな当選者も多く出させていただいた。応援していただいた皆さんに感謝申し上げたいし、彼女、彼らが国会に来てもらえることには歓迎したい。共に国会活動を頑張っていきたい」とコメント。他方、辻元清美副代表(大阪10区)や平野博文代表代行(大阪11区)など一緒に活動してきた大切な仲間を失ったことには、「断腸の思いであり、申し訳なく思っている。そういったことも含めて、今後の党のあり方等については、代表や残った者で早急に議論をしていきたい」と述べました。

 「党のあり方等についての議論」について具体的に問われると、「党の執行部としてこの選挙の結果については責任があると考えている。私自身の対応については腹を決めているが、今後役員会を設定していかなければいけない。代表などそれぞれいろいろな意見を承るなかでどうしていくのかを考えていきたい」と答えました。

 与党が議席を減らすなか、その批判票の受け皿になりきれなかった要因については、「無党派の動向を含めて一定の批判票の受け皿にはなったのだと思う。小選挙区で維新の党が一定の票を取ったことは大きな要因だとは思うが、数百票差、千票差など僅差の小選挙区の戦いが多くあり、それが議席に結びつかなかった、勝ちきれなかった、その足りない部分は何かが大きな要素だと思う。まだ結論めいたことは申し上げるには分析が足りない。そこを分析しなければ次につながらない」と述べるにとどめました。

 今回比例票が伸びなかったことには、「小選挙区に集中してきた結果、比例の運動が広がらなかったことは否めない」との見解を示しました。