野田佳彦代表は3月16日、青森県を訪れ、夏の参院選に党公認で立候補予定の福士珠美氏を応援しました。各イベントには田名部匡代参院議員も参加しました。
県連大会
■田名部匡代参院議員

冒頭、国会報告を行った田名部議員は、高額療養費負担上限引き上げがいったん凍結となったことに触れ、「われわれの訴えが1つの大きな課題について、立ち止まって、いったん解決させることができた」と報告。さらに今夏の参院選に向け、「(昨年の衆院選で)県内の立憲民主党国会議員は3人になった。福士珠美さんで4人目を目指したい」と話しました。
■野田佳彦代表

田名部議員に続いてあいさつに立った野田代表は、今夏の参院選について「よもやこの青森で負けるわけにはいかない」としつつ、公認候補予定者の福士氏を「素晴らしい候補者だ」と紹介。福士氏のジャーナリストとしての経験に触れ、「現場に足を運んできた。ものを見る視点、問題意識には確かなものがある」と話しました。
また、石破総理が自民党衆院の1回生に10万円の商品券を配布した件に触れると、場合によっては衆院の解散もあり得るとし、大会参加者に「緊張感を持って準備をしていただきたい」と話しました。
街頭演説
街頭演説には升田世喜男、岡田華子両衆院議員も参加しました
■升田世喜男衆院議員

冒頭あいさつに立った升田議員は、「地方に光を当てたい。そのために勝たせてほしい人がいる」として、福士珠美氏を紹介しました。そのうえで、「保守の青森県で議席を逆転させて、政治の流れも市民の心が届くように逆転させていこうではありませんか」と呼びかけました。
■岡田華子衆院議員

岡田議員は国会の流れを報告。いわゆる年収、社会保障の壁が解消に至らなかったことやガソリン減税の実現が叶わなかったことに触れ、「悔しくて悔しくて眠れない」と話しました。その上で、「中小企業を元気にしなきゃいけない。生活楽にしなきゃいけない。私はそのために頑張っていきたい」と決意を述べました。
■野田佳彦代表

野田代表は昨夏の衆院選で自公が過半数割れした結果、野党の政策も実現可能になったとし、「参院でも同じ構造を作りたい。衆参が緊張感ある関係になれば、これまで届かなかった青森県の声を届けることができる」と話しました。
続いて野田代表は福士氏を紹介すると、「(福士氏は)報道の分野にずっといた。何が青森の一番の望みなんだということを見聞きすることを徹底してほしい。それができる人材だ」とエールを送りました。
■参院選公認候補予定者・福士珠美

福士氏はマイクを握ると、青森県と全国の賃金格差を紹介。47都道府県の中で、月の平均賃金が全国最低で、東京とは12万円近い差があると報告しました。その上で、「これだとやっぱり青森に戻ってきて家庭を持って暮らしたいと思えない。地元企業の生産性、収益を上げるためにさまざまな施策が必要だ」と話しました。
また、若者や女性が暮らしたいと思える青森県にしたいとし、「政治や医療、教育分野の30の指標の中で青森県は10指標で全国最低レベル。それは裏を返せば日本一伸びしろがあるということ。(伸びしろを)どんどん伸ばしていって青森を住んで良かったと思われるところにしたい」と意気込みを語りました。
■田名部匡代参院議員

最後にマイクを握った田名部議員は、野党連携に言及。「野党で連携できることはしっかり連携しながら社会を動かす国会にしていきたい」と話しました。また、野党がさらに大きな力を得るには参院選が重要になるとし、「福士珠美さんを皆さんの力で何としても国政に送っていただきたい」と呼びかけました。
野田代表ぶら下がり会見
一部記者から、「衆院選の立憲の比例票は12万票、自公は22万票という結果を見ると、単独ではかなりの差がある。参院選に向けてどのように活動を活発化させるのか」との質問がありました。野田代表は、「3年前の参院選で1人区で勝てたのは長野と青森だけ。加えて、昨年の衆院選で2議席獲得できたという党勢拡大の勢いがある今、残り4ヶ月間、新人候補を認知、評価してもらい、現職に追いつき追い越すことができる可能性があると思っている。全力を尽くしていきたい」と回答しました。