立憲民主党は、核兵器の非人道性を訴え、「核兵器なき世界」の実現に向けた国際的な取り組みに積極的に関与しています。2025年3月2日から6日にかけて、党を代表して森本真治参議院議員(広島選出)を、米・ニューヨークの国連本部で開催された「核兵器禁止条約第3回締約国会議」に派遣しました。
日本政府が本会議へのオブザーバー参加を見送るなか、森本議員は日本の国会議員として初めて国連パネルで発言し、被爆国の立場から核兵器の非人道性を訴えるとともに、限定的核使用論に対して明確に反論を行いました。
また、フランス・カナダ・ノルウェーなど各国の議員との討議、市民社会や若者との交流、国連関係者との意見交換を通じて、議員外交と市民社会の連携の重要性を再確認する訪米となりました。以下、森本議員による詳細な訪米報告を掲載いたします。

核兵器禁止条約第3回締約国会議における訪米報告書
【派遣目的】
3月2日~7日に米・ニューヨークの国連本部で開催される、日本政府がオブザーバー参加しない核兵器禁止条約第3回締結国会議に党を代表して参加し、国際的な緊張により、核兵器使用に至る可能性が高まっていることをふまえ、核兵器の悲惨さや残酷さ、核抑止が解決策にならないことを世界にアピールすること。
【派遣期間】
2025年3月2日(日)から3月6日(木)
【派遣議員】
森本真治 党副幹事長 / 組織委員長代行
【日程詳細】
■3/2 (日) 米国時間
10:30 ジョン・F・ケネディー空港着
14:00 ICAN主催の市民社会フォーラムに参加
19:00 香川剛廣 平和首長会議事務総長・広島平和文化センター理事長、長谷史郎 同センター副理事氏との夕食懇談会
■3/3(月)
10:00 締約国会議ハイレベルセッション傍聴
14:00 ICAN主催国会議員会合参加
17:30 記者会見
18:00 サイモン財団主催国会議員会合参加者夕食会
■3/4(火)
10:00 締約国会議パネルディスカッション参加
15:00 サイドイベント「朝鮮半島と北東アジアの核兵器を克服するための行動」に参加
16:00 中満泉国連事務次長 面談
17:30 ICANメリッサ・パーク事務局長との面談
19:00 高校生平和大使との夕食懇談会
■3/5(水)
13:05 ジョン・F・ケネディー空港発ANA109にて帰国
■3/6(木)
17:40 羽田着
【訪米成果】
・締約国会議において日本の国会議員として初めて国連のパネル討議にて発言の機会を得ることが出来た。日本政府が参加しない中、被爆の実相について伝え、限定的な核兵器使用論に反論するとともに、次回以降、日本政府にオブザーバー参加を迫ることを誓った。
・国会議員会合においてフランス、カナダ、ノルウェーなど14カ国、22名の国会議員で討論。核抑止依存がもたらす非人道性さ危険性について思いを共有し、今後の議員外交による連携を提案した。
・NGOなど市民社会主催のサイドイベントが数多く開催され、いくつかに参加した。本条約成立の原動力となった、市民社会の力強さを実感。今後立憲民主党としても政党外交、議員外交を進める上で、市民社会との連携の重要性を再認識した。
・中満泉国連事務次長、ICANメリッサ・パーク事務局長、平和首長会議香川剛廣事務総長との意見交換では、日本政府の強いリーダーシップを望む意見や、議員外交や市民社会との連携を求める声をいただいた。
・日本被団協浜住治郎事務局次長、和田征子事務局次長、サーロ節子さんなど被爆者との懇談の機会もあり、異口同音に日本政府への批判、国会での引き続きの取り組みへの要請を受けた。
・日本から高校生平和大使をはじめとする多くの若者も参加しており、意見交換を行った。次世代が核兵器廃絶に向けて、精力的に行動していることに勇気をいただき、政治の責任を痛感した。








