衆院本会議において6月18日、立憲民主党や日本維新の会、国民民主党など野党6党が提出した「衆院財務金融委員長・井林辰憲君の解任決議案」が審議され、趣旨弁明には、立憲民主党から稲富修二衆院議員が登壇しました。続いて賛成討論を櫻井周衆院議員が行い、採決が行われ、憲政史上初となる本解任決議が賛成多数で可決し、井林委員長は解任されました。その後休憩を挟んで再開された本会議で行われた選挙の結果、立憲民主党の阿久津幸彦議員が新財務金融委員長に選出されました。
■稲富修二議員

立憲民主党・無所属、日本維新の会、国民民主党・無所属クラブ、参政党、日本保守党が提出した「財務金融委員長・井林辰憲君解任決議案」について提案の趣旨を説明しました。
稲富議員は、「与党も、ガソリン税の暫定税率廃止については表明しているが、国民生活への影響を考えれば、緊急に対応する必要があるにも関わらず、今に至るまで、極めて消極的な姿勢を取り続けており、具体的な実施に向けた協議がなされているとは言い難い状況が続いている」と厳しく指摘しました。
さらに井林委員長に対して、「本来、公正中立の立場から、与野党の理事を中心に、審議日程の調整を行い、委員会を開催し、同法案の審議ができるように最大限の努力をすべきでありましたが、委員長はそうした努力を怠り、結局のところ委員会を開催しませんでした」などと断じ、財務金融委員長の解任決議案の趣旨の説明を終えました。
20250618財務金融委員会委員長解任決議案(稲富修二議員).pdf
■櫻井周議員

会派を代表して、「財務金融委員長井林辰憲君の解任決議案」に対して賛成の討論を行いました。櫻井議員は、「財務金融委員長がこの法案の審議入りを拒否していること。その背景として、自民党がこの法案の審議入りに対して消極的であることがあげられる」と指摘しました。
さらに、「国民が物価高で苦しむ中、この半年間、自民党の皆さんは一体何をしてきたのでしょうか。自民党はガソリン暫定税率廃止と言いながら、その結論を先送りしてきました」と、その無策ぶりを厳しく断じた上で、「国民の負託を受けた国会議員として、その責任を明確に問い、解任を求めることは当然です。そして、新たな委員長の下、国民のための政治を取り戻していく」などと述べ、賛成討論を終えました。
20250618財金委員長井林辰憲君解任決議案_賛成討論(櫻井周議員).pdf
■阿久津幸彦議員

休憩後に再開された衆院本会議で、解任された井林委員長の後任を選ぶ選挙が行われ、立憲民主党の阿久津幸彦議員が選出されました。
投票結果は以下の通り。
投票総数460票。阿久津幸彦議員238票、小林鷹之議員218票、白票4票。