立憲民主党青年局は11月29日(土)・30日(日)の両日、党本部にて「2025青年局全国大会」を開催しました。全国各地から青年局所属の国会議員、自治体議員、りっけんユースのメンバー、りっけんユースプラス(ゆーぷら)の参加者ら約100名が集い、「若者から選ばれる政党」への転換に向けた活発な交流が行われました。
【1日目】
■ 開会式

冒頭、開会挨拶を行った山田勝彦青年局長は、地方在住のりっけんユースメンバーから「地方でもイベントを開催して国会議員に来てほしい」との声が寄せられたことを紹介。「若者から選ばれる政党になるためには、こちらから地方に出向き、ブロック大会とセットで若者との対話集会を各地で実施していく」と約束しました。

続いて、挨拶に立った吉田はるみ代表代行は、「今日ここで出た話題も、国会質問や各地の議会で取り上げていきたい。現場の実感を政治につなげるのが私たちの役割だ」と、参加者に積極的な発言を呼びかけました。


■ 第5回 ゆーぷらCAFE
休憩をはさんだ後、「第5回ゆーぷらCAFE」が開催されました。
今回は、「議員定数削減」「ワークライフバランス」「クオータ制」の3つのテーマのもと、テーブルごとに和やかな雰囲気のもとでディスカッションが行われました。



■ りっけんユース政策提言

続いて、りっけんユースより、本庄知史政務調査会長へ政策提言書の手交が行われました。
今回は、りっけんユースが以前から課題意識を持っていた「SNSにおける偽情報・誹謗中傷対策」をテーマに設定。SNSが偽情報や誹謗中傷の温床となっている現状を踏まえ、誰もが加害者・被害者にならず、安心して発言・交流できる健全な民主主義社会の実現を目指すものです。総務省の担当者や政治学者・法学者、駐日EU代表部のデジタル経済政策担当者、セーファーインターネット協会、LINEヤフー株式会社など、多くの専門家や関係団体からヒアリングを行い、短期から中長期にわたる対策を取りまとめました。


本庄政調会長は、「被害者申立てに基づく制度と網羅的なチェックのどちらを目指すかは重要な論点であり、SNS上の誹謗中傷対策は世界的にも試行錯誤が続いている。党として本提言を真摯に受け止め、今後の政策形成に確実につなげていく」と述べました。
■ 1日目閉会

1日目の閉会挨拶を行った山岸一生青年局長代理は、「全国から集まった仲間と現場の課題を率直に共有でき、青年局の進むべき方向が明確になった。政治への期待が揺らぐ今こそ行動で示し、若い世代の声を政策に届ける必要がある」と述べ、翌日2日目の議論もより具体的な実践へとつながるよう、期待を込めて1日目を閉じました。
~1日目オフショット~

【2日目】
■ 2日目開会式

2日目開会式では、酒井なつみ事務局長代理が冒頭で挨拶し、自身がNC大臣を務める「こども・若者、少子化対策」分野について触れた上で、「全国の皆さんの活動が、地域での信頼や政策実現につながる」と述べ、若い世代が声を上げて政治に関わっていく重要性を訴えました。
■ 安住幹事長挨拶・講演

続いて、安住淳幹事長による挨拶および講演が行われました。
日本社会が抱える将来への不安や閉塞感に触れつつ、「若者こそが政治の新しい時代をつくる力を持っている」と強調。また、「野田佳彦さんを飛び越え、私たち60代の世代を越えていくリーダーが必要だ」と述べ、若い世代が主体的に政治を担うことについて強い期待を示しました。また、国際的に若手リーダーが国政を動かしてきた歴史について触れ、「立憲民主党の未来は、青年局とりっけんユースの皆さんにかかっている」と熱いエールを送りました。

■ 能條桃子さん講演

午前の部の締めとなるプログラムでは、能條桃子さん(NO YOUTH NO JAPAN代表理事・FIFTYS PROJECT代表)による講演が行われました。
「もっといい未来へ 若者や女性の声が政治を変える」というテーマのもと、能條さんは、若者の政治参加を促す活動やデンマーク留学で体験した「若者が社会を変える文化」について紹介。若い世代がメンタルヘルス政策を実現させたデンマークの事例を挙げながら、「若者の声は社会を動かす力になる」と強調しました。さらに、若い女性やマイノリティ候補の支援を行うFIFTYS PROJECTの取り組み、日本政治におけるジェンダーギャップの背景を解説した上で、「政治がつくった格差や不平等は、政治でしか変えられない」と語り、若い当事者が政治に参加する意義を力強く訴えました。
■ 西野偉彦さん講演

午後の部最初のプログラムは、西野偉彦さん(株式会社第一生命経済研究所 主任研究員)より「主権者教育の現状と展望」というテーマのもと、講演が行われました。
西野さんは、主権者教育を「選挙の仕組みの説明」から「社会課題を自分ごととして考え、一人ひとりが意思決定のプロセスに関与することで、主権者としてだけではなく、立候補者としても求められる教育」へと拡大する重要性を説明。政党の青年局としても、学校・選管・地域と連携し、若者が「主体的に社会を動かす経験」をつくる役割が求められていることを改めて認識させられる講演となりました。
■ “強み再発見”ワークショップ「ストロングポイントセッション2025」

全国大会を締めくくるプログラムとして、波多野翼事務局長代理企画、“強み再発見”ワークショップ「ストロングポイントセッション2025」を実施しました。
アイスブレイクで場が和んだ後は、ワークシートを使用して個人ワークを実施。続いて「ストロングポイントインタビュー」では、各自が1分で自分の原点や強みを話し、残り時間で他メンバーが質問して深掘り。聞き手は気づいた強みを付箋に書いて本人の前に並べ、全員分のインタビューを行いました。参加者からは、自身の新たな一面や強みを再確認できたという声が多く聞かれ、笑いと拍手が絶えない時間となりました。
最後は見つかった強みをもとに政治ポスター風のキャッチコピーを考えるセッションを実施。「政治に愛を」「安住淳を超える」「地元の未来と戦う」など、各自の次の一歩につながる機会となりました。




■ 閉会
山田青年局長は2日間にわたって開催された本大会を振り返り、「全国の仲間が地域で若者の声に向き合い続けていることが、党の未来をつくる原動力だ」と強調。また、本大会における主権者教育の学びや“強み”を軸にしたワークショップについて触れ、「必ず地元に持ち帰り、明日からの活動につなげてほしい」と呼びかけました。さらに、若者政策の前進や被選挙権年齢の引き下げ、地方での対話の場づくり等の今後の挑戦にも言及し、「政治に希望を取り戻すのは私たち自身の行動だ」と締めくくり、大会は幕を閉じました。

