水岡俊一代表は2月20日、参院本会議での政府四演説後に、国会内で記者団の取材に応じ、高市総理の施政方針演説に対する受け止めなどを語りました。

「1カ月の国会空白への反省がない」

 水岡代表は、施政方針演説全体の受け止めとして、「この間、総選挙をやったことによって国会審議に1カ月の空白ができた」と指摘しました。「物価高対策をはじめ、国民生活のために国会が何ができるかが求められていたにもかかわらず、国民生活を置き去りにしたことへの反省が全くなかった」とし、「選挙に勝ったことを背景に強気な発言をし、反省をないがしろにしている許せない演説だった」と断じました。

「国民会議」の提案は、「ある意味ごまかしではないか」

 自民党が公約に掲げた食料品の消費税率等に関する「国民会議」の提案については、「野党にも責任があるかのようにし、さまざまな人の声を聞いて考えていくというのは、すぐにでも物価高対策をしなければならないと言っていることと整合しない」と指摘し、「ある意味ごまかしているのではないか」と疑問を呈しました。

 立憲民主党としての同会議への参加については、「骨格や目的、権能、日程感が明確になっていない」として、現時点では「参加するかどうかについては決定していない」と述べ、今後の検討課題としました。

予算の年度内成立ありきは「国会軽視」

 政府・与党が目指す2026年度予算案の年度内成立については、「これまでの歴史の中で、2カ月間慎重に審議をすることを大切にしてきた」と述べ、約1カ月で成立させようとする姿勢は「国会軽視ではないか」と牽制しました。「本当にその予算が必要なのか、国民目線でしっかり検討するためには時間を確保してやっていくことが必要だ」と徹底審議を求める考えを示しました。

憲法は「権力への歯止め」。総理の憲法認識に懸念

 施政方針演説で高市総理が憲法改正に意欲を示したことに対しては、「政府として憲法改正ありきで進んでいくという考え方を施政方針の中に盛り込むのは理解できない」と指摘しました。さらに、総理が「日本という国の理想の姿を描くのが憲法だ」と言及したことについて、「理想の姿に近づけるために、権力を持っている政治というものに対しての歯止めは何か、というのが憲法の大きな姿だ」と立憲主義の観点から反論。「そういう履き違えをされている中で憲法改正を進めていく、発議を早くしていきたいというのは、筋が違っている」と強い懸念を示しました。