新党結党後初の週末を迎えた19日、枝野幸男代表は千葉県鎌ケ谷市内で開かれた「円卓ミーティングwith枝野幸男」に参加。会議終了後に記者団の取材に応じました。 

 枝野代表があいさつのなかで語った「自然エネルギー立国」に対する狙いと、今後党内でどのように議論を進めていくかとの問いには、「われわれ日本のこれからの経済を考えたときに、短期的なコロナ禍における苦境からの脱却と、格差是正し消費を拡大していことに加えて、もう1つの柱として、これからの日本が世界にはばたく、夢と希望のある戦略を描いていかなければならない。そこに向けて、わが国の国情、そして世界のこれからの潮流を考えたときに、自然エネルギーに向けての技術をシステムとして世界に展開していく。それが地球環境のためにも、人類のために、そしてわが国の経済の発展のためにも大きな希望であり、ここに向けて国家意思を明確に持って進んでいくことが私の、あるいは立憲民主党の未来の経済を発展させていく大きなビジョンの柱と思っている」と発言。党内議論については、すでに泉健太政務調査会長と相談し、「エネルギー環境調査会」(仮称)を設置し、すでにそれぞれの政党・グループで積み重ねてきたいろいろなパーツを取りまとめてバージョンアップしていく方針だとして、「少なくとも次の総選挙では目玉政策として打ち出したい」と述べました。

 新党結党後初めての地方での活動を終えての受け止めと、今後どう地域を回っていくなかでどう支援を広げていく考えかとの質問には、「宮川(伸)さんという、われわれのこれからの目玉の1つである『自然エネルギー立国』に向けての専門家の1人の選挙区でもあり、必ず次の総選挙で小選挙区で勝ってもらわなければならない、そして勝ちうる仲間のところで、しかも今回の内容も、いわゆる草の根の、ボトムアップの政治を実践してくれている。非常に象徴的なところからスタートが切れたと喜んでいる。実際にご参加いただいた皆さんからも、非常に前向きなご意見やご質問いただいて嬉しく思っている」と手応えを示し、「時間の制約もあり全てのところを思う通りに行けるわけではないが、これからもできるだけ幅広く、特に次の総選挙で競り勝てる、そこで競り勝つことは比例の仲間をたくさん救えることになり、そういう仲間の後押しになれるようにやっていきたい」と話しました。

 衆院選挙での候補者擁立目標についての質問には、「できれば定数の過半数にあたる小選挙区について、党あるいは非常に近い仲間で擁立をしたいが、必ずしもそれにこだわるものではない。いろいろな選挙区調整の話や、地域の事情もあるので、あえていえば目標ではなく希望」だと発言。野党連携については、首班指名で「枝野幸男」と書いてもらったこと自体が大変な野党連携だと思っていると述べた上で、「具体的なやり方については、相手のあることであり個別に丁寧にどこまでできるか。できることは最大限やりたい」と述べました。