安保関連法案が参議院本会議で強行採決されて丸5年目を迎えた9月19日午後、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」らが主催する「戦争法強行からまる5年 戦争法は廃止!いのちをまもれ!改憲発議とめよう!9・19国会正門前行動」が、国会議事堂正門前で行われました。立憲民主党を代表して辻󠄀元清美副代表が参加し、連帯と激励のスピーチを行いました。2015年9月19日の午前2時18分、参院本会議で安全保障関連法案が強行採決され、自民、公明などの賛成多数で可決・成立しました。その翌月の10月19日から毎月19日に「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の国会前行動が行われ、今回で48回目を迎えました。

 辻󠄀元副代表は冒頭、「粘り強く全国各地で『憲法改悪を許さない』そして『私たちの平和を守ろう』と各地で運動されてきた皆様に心から敬意を表したい」と述べた後、「本当に皆さん、今日まで、そして今日からも、まず一緒に頑張っていきたい」と、連帯の気持ちを述べました。

 そして自身の選挙区である大阪府高槻市島本町でも、毎月19日に行動を粘り強く続けてきたことを紹介し、「運動を強くしていくのは、この国会前に集まるだけではダメなんです。皆様がお住まいの街での活動━━1人でも2人でも19日の日には駅に立とうとか、ビラを捲こうとか━━新たに運動をこれから進化させていく、そのスタートの日にしたい」と呼びかけました。

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 また辻元副代表は、安倍前総理が憲法改正の悲願を果たすことができないまま辞めたこと、イージスアショアの配備を断念に追い込んだことなど、この5年間を振り返り、「どっちが勝ったんですか?まず私たちが頑張ってきたこと、これを認め合いたいと思いますが、いかがでしょうか?」と、問いかけました。さらにポストコロナを見据え、欧州などではグリーンにシフトしていこうという流れの中で、様々な産業や政府予算の見直しが始まっている、と紹介。その流れの一つが軍事から医療や温暖化対策に予算をシフトさせていこうという動きだ、と述べ、「日本もその方向にきっちりと、みなさんと力を合わせて予算や政治の棚卸をしたいと思うんですが、いかがでしょうか?」「次は辺野古。最大の無駄遣い、あの辺野古の予算を医療や教育、そして環境対策に振り向けていけるように、皆さん力を強めていこうじゃないですか!」と、訴えかけました。

 最後に、辻元副代表は先日の国会の首班指名で全野党が「枝野幸男」と書いたことを「大きな一歩を踏み出した」と評した上で、「どうぞ皆さん、いつ解散総選挙になるか分かりません。菅政権になって『敵基地攻撃能力』とか寝ぼけたことまた言い出している。これは絶対認めるわけにはいかない。さらにはコロナ後の社会を、私たちが共に支え合う社会に転換していかなければならない。そのためには、総選挙でしっかりと私たち野党を勝たせて頂きたいんです」「私達、立憲野党と市民連合、全国の皆さんの力を合わせて、大きく政治を変えていく。それを誓い合う、この5周年の9月19日にしたい。どうぞ皆さん今まで以上に頑張りましょう」と連帯を呼びかけ、あいさつを締めくくりました。

 集会では、社会民主党、日本共産党(発言順)の代表者もあいさつを行いました。

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