泉健太政務調査会長は7日千葉県入りし、県内4カ所で開催された衆院総支部長の街頭演説会に参加。「政治には選択肢がある。新しい政治をつくっていこう」などと呼びかけました(写真上は、千葉県初の女性総支部長の竹内総支部長の応援に集結した県内女性自治体議員らと泉政調会長、県連代表の生方幸夫衆院議員)。

 竹内千春・7区総支部長の応援で、JR新松戸駅近くでマイクを握った泉政調会長は、「理不尽をあきらめない」という、竹内総支部長のビラを手に「ここには世の中の理不尽が書いてある。竹内さんが経験した理不尽もあるが、彼女は自分だけのことにせずに、世の中がおかしい、世の中を変えなければいけないと動き始めた。竹内さんは弁護士として多くの理不尽と向き合い、現に解決してきたものもたくさんある」と紹介。一方で、さまざまな理不尽さがあることに、「この20年、30年で例えば児童相談所への相談件数は当初2、3万件だったものが、今は16、17万件にまで増えている。意識が高まったこともあるが、世の中がこれだけ児童虐待防止を呼び掛けているにもかかわらず、これだけの件数が上がってくる。これは単に虐待をしている人が悪いのか。離婚があったり、貧困があったり、今各地で本当に厳しい生活実態がある」と訴えました。

 「アメリカでは政権交代が起こるかどうかという選挙をやっているなかで、日本ではカジノの誘致に関わった自民党議員が逮捕をされても、地元の活動でメロンやカニを配っても大臣を辞職だけで議員を続けている。それでも政権が代わらないとしたら、あまりにこの国は残念ではないか」と提起。「野党の議員は政治家になりたいから政治家になるのではなく、理不尽と戦いたいから、国民の皆さんに選択肢を示したいから、この国の政治がおかしければ変えられるという政治にしたいから(政治家になる)。この野党を育てなければいけない、野党が政権を取れるよう育てなければいけないという思いで活動している」と述べました。

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JR津田沼駅南口でマイクを握る泉政調会長

 菅総理の所信表明演説で掲げた「自助・共助・公助」が、「まずは自分で頑張りなさい。それがだめなら家族や地域に委ねなさい。その上で、公助があります」という、順序づけをしていることや、「2050年までに温暖化ガスの排出実質ゼロを目指す」は、道筋が示されておらず本気度が見えないことに加え、原発再稼働など原子力政策の推進を含めた内容であると問題視。立憲民主党は目標は同じように見えたもまったく違う政策を掲げているとして、「政治には選択肢がある。今こそ政治を変えるとき。新しい政治をつくっていこう」と呼びかけました。

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 初の街頭演説となった竹内千春・千葉7区総支部長は、これまで弁護士として、不当に解雇された非正規労働者や、職場のパワハラ、セクハラに悩む人、家庭が貧困で親の関心を得られず窃盗などの犯罪を繰り返す少年など多くの依頼者と向き合うなかで、その背景にある苦しみを生み出す社会構造を変える必要があるとの思いに至り、政治を志したと自己紹介。「社会のゆがみは、常に弱者にそのしわ寄せがいく」と述べ、「国民の声がきちんと国会に届いていない。国政に多様な声を、お互いを認め合う、やさしい社会をつくっていきたい」と力を込めました。

 「令和になった現代でも、いまだに労働政策や税制は世帯主である夫が外で稼ぎ、妻は家事、育児といった無償労働で支える家族構成が基本的なモデルとなっている。そして、それに基づく無言のジェンダーバイアスが存在している。そこに当てはまらない人たちはいろいろな困難を抱えている。しかし現実には独身を貫く人、家庭を持ちながら仕事を続ける人、離婚してひとりで子育てをする人、もっと育児をしたい男性など、さまざまな人たちがいる」と指摘。「目指すべきは、男性だから、女性だからこうあるべきといった、社会のバイアスによって私たちの生き方が決められるのではなく、私たち一人ひとりが自分の意志で、自分のありのままの姿で生きていかれる社会ではないか。『理不尽をあきらめない』、私たちの世代が我慢してきたジェンダーバイアスを次の世代に受け継がせるのはやめませんか。みんなで一緒に空気を変えていきませんか」と問いかけ、「理不尽をあきらめない社会を目指したい。皆さんの声を聴かせててください。皆さんの声を国政に届けていきたい」と訴えました。

 竹内総支部長の演説に熱心に耳を傾けていた20代の女性たちは「感動した。これまで街頭演説をしっかり聞いたことがなかったけれど、心がこもっていて、変えてくれるんじゃないかなと期待したくなる演説だった」「話が具体的で、こういう風に変えていきたいんだなということが良く分かった。やりたい政策も明確で心に響いた」「自分も理不尽であるということすら気が付かず受け入れてしまっていたところがあるかなと思った。女性も男性も一緒に生きられる社会になるよう期待している」などと激励しました。

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 JR木更津駅東ロータリーでの街頭演説会で衆院議員3期務めた樋高剛・千葉12区総支部長は、「今、私たちの暮らしは音を立てて壊れている。房総から政治の、大転換をしたい。生活が第一の世の中を、自由で公正な、開かれた社会を、次の世代が安心して将来に希望を持てる世の中を作りたい」と表明。民主党政権時には環境大臣政務官を務め、小型家電リサイクル法の起草段階から関わったことにも触れ、環境保全と経済成長を両立した政策を進めていくと力を込めました。

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 JR津田沼駅南口での街頭演説会では、元衆院議員の黒田雄・千葉第2区総支部長が「本来、国民の生活をよくするのが政治の役割であるが、いまの政権では国民目線の政治が全く行われていない」と批判。「真に暮らしを良くするためには今の政治を変えなければいけない。大企業や一部の裕福な人のための政治ではなく、支え合いの社会を目指す。新たな選択肢として国民の民さんに選んでいただけるよう、暮らしと命に目を向けた政治を実現したい」などと訴えました。

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 JR柏駅東口近くでの街頭演説会で新人の本庄知史・千葉8区総支部長は、「この国の政治をまっとうなものにしたい。自民党に代わって政権を担える、もう1つの政治勢力を作っていきたい」と宣言。菅総理の所信表明演説では大きな国家ビジョンが語られなかったと指摘し、自身が考える中長期の課題として(1)少子高齢化と人口減少(2)巨額の財政赤字(3)地球温暖化・気候変動――を列挙。「政治がどうやって対応していくか、与野党の枠を超えて議論していきたい」と語りました。

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「声の届く開かれた政治、国民とつながる新しい政治を」と訴える岡島一正衆院議員
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国会情勢について報告する小西洋之参院議員
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千葉県連代表の生方幸男衆院議員