枝野幸男代表は21日、滋賀県を訪れ琵琶湖の環境保全の取組みについて視察。その後、滋賀県連の集会に出席しました(写真上は、外来植物の駆除の様子を視察する枝野代表と田島総支部長)。
■琵琶湖の環境保全の取組みについて視察
枝野代表は田島一成・滋賀2区総支部長と共に守山漁港から琵琶湖を横断し漁連の方から現状の説明を受けました。その後、若宮港付近で外来生物法の特定外来生物に指定されているオオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウなどの植物の駆除作業を実際に行いました。
駆除作業は、琵琶湖全域の漁業関係者の他、趣旨に賛同した方も参加しており、今回は約15名での作業に立ち会いました。作業後、漁連関係者と意見交換をし、漁業者からは、
○痛めることなく、絶やすことのない漁業をしていきたい。注視をしていただきたい
○(いろいろな制限や制約のなかで、資源管理とともに持続的にやっていこうとしているので、環境の変化に左右されやすい
○駆除作業でコントロールできているか分からないが、やらないと(漁業が)守れない。だから今日一日休みでもこうして作業をしている
○(移住して漁業を始めて3年くらい経ち)親方とともに漁業をしている。高齢化が進んでいて、いまやっている技法も次にやる人がいなくなっている
○温暖化の影響か分からないが琵琶湖も水温が上がっている。この数年生態系の一番下にいる生物にかなり厳しい状態が続いている。生態系の一番下がゆらぐと上が全部崩れていってしまう。それを危惧している
○(水温が上がっても)湖なので南の魚が北上してくることはない。このまま淘汰されることになる。さらに外来種が持ち込まれるのは怖い
○日本人の海産物の消費量のうち、川魚の消費量はとても少ない。われわれももっと頑張らないといけない。10回に1回は川魚を思い出してもらい食べてもらいたい
といった話がありました。
その後、琵琶湖博物館を高橋啓一館長の案内で視察。琵琶湖の成り立ちから、自然と人との関わりあいや暮らし、生物の状況などの説明を受けました。
■滋賀県連躍進パーティー2020
視察を終えた枝野代表は、滋賀県の集会に出席し基調講演と参加者と意見交換を行いました。
枝野代表は、新しい立憲民主党として9月15日スタートさせていただいたと挨拶。結党とほぼ同時期に発足した菅政権との対比や、コロナ禍でのやるべきことを示しながら、自助努力を強調し競争を軸におく政治から、お互いに支え合う社会へと方針転換していかないと日本の再生はないと訴えました。