立憲民主党は16日、第17回常任幹事会(臨時)を開催し、4月25日投開票の参院広島選挙区再選挙に出馬する宮口治子(みやぐち・はるこ)さんの推薦を承認しました(写真上は、あいさつする宮口さん)。

 オンラインで広島市から参加した宮口さんは「今回の広島の再選挙は日本の政治の大きな転換期になると思い立候補を決意いたしました。また、障がい児を含む多胎児を育ててきた母親として障がい福祉政策、子育て支援、女性活躍推進に力を尽くしていきたいと考えています。全力で頑張りますのでよろしくお願いいたします」と力強くあいさつしました。

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 枝野幸男代表は宮口さんに「ぜひ頑張って」とエールを送り、「広島は政治とカネの問題という大きなテーマがある。宮口さんが双子、そして障がいをお持ちのお子さん(を育てる)という中で、そうした問題を広く世の中に知ってもらおうということで、たいへんご苦労されて、努力を積み重ねて来られたと聞いている。いまCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)もあって、本当に多くの皆さんの命と暮らしが危機に追いやられている。政治を転換をしていく戦いの先頭に立っていただき、貴重な経験を積まれてきたので、その経験をしっかりと活かしていくことが広島、そして日本の政治が変わっていく上で象徴的な存在になっていただけるのではないかと思っている」といった旨のあいさつをし、党本部も全力を挙げて応援していく決意を述べました。

 また、枝野代表は総務省接待問題の国会質疑について「率直に言って、政治とカネとか、公務員の倫理というレベルではない。日本の社会が壊れている姿を目の当たりにさせられていると思う。感染症の危機を乗り越えるとともに、この日本社会が壊されている状況を食い止めていく戦いを、この補欠選挙・再選挙、そして国会での戦い、そして地域での日常活動と、さらに力を入れてやっていかなければならない。今日の午前中の(衆院予算委員会の)質疑を見て改めてそう感じた方が沢山いらっしゃるのではないかと思う」と述べ、さらに頑張っていこうと呼びかけました。

【協議・議決事項】

<選挙対策委員長>

〇参議院広島県選挙区再選挙の推薦について提案があり了承されました。

▼宮口 治子(新人・45歳/フリーアナウンサー)

<幹事長・組織委員長>
 前回の常任幹事会で提示された組織規則(案)、及び倫理規則(案)を原案どおり了承しました。

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 常任幹事会終了後、福山哲郎幹事長は記者団に参院広島県選挙区再選挙での宮口さんの推薦決定を報告し、「いろいろな有権者の方々に期待を持っていただけるような、明るい、そして自らが障がいをもったお子さんを育てて、ご苦労されてきた。政治とカネの問題の広島においてそのテーマはもちろんだが、多様性や、今コロナ(COVID-19)で生きにくい社会の中で、皆さんの声をしっかり届けていただける候補者が擁立できたと思っている」と紹介しました。

 記者から補欠選挙・再選挙の位置づけを問われると「参院長野県補欠選挙は、羽田雄一郎さんがCOVID-19により突然の逝去で、悲しい状況の中での選挙なので、弟の羽田次郎さんにはご奮闘いただきたいし、長野県の皆さまに羽田雄一郎参院議員の遺志をぜひつないでいただきたいとお願いする選挙になると思っている。一方で、衆院北海道2区と参院広島選挙区はそれぞれ自民党の前代未聞の不祥事から選挙になった。北海道2区は大臣室で賄賂の金を受け取るという考えられないことで辞職をされた。広島は1億5,000万円、自民党から金が来て、それを裁判ではほぼ原資と言われているが、お金がばら撒かれて買収資金に使われた。それを元法務大臣が指揮をして、候補者と元大臣が逮捕されている。本来であれば自民党は候補者を出すこと自体があり得ないことではないかと思う。まさに政治とカネの問題を最大のテーマとしながら、しかし一方でCOVID-19の影響で国民生活が厳しいことを何とかするという思いを受け止められる選挙にしたい。北海道、広島の選挙は自民党の今の政治姿勢に有権者の皆さんの怒りとおかしいという声をぶつけていただく選挙になると思う。広島の皆さんには、ぜひそのことをご理解いただき、広島全体、オール広島で日本の政治を良くするために、おかしいという声を上げていただく選挙ではないか」と述べました。