福山哲郎幹事長は8日、同日告示された参院長野県選挙区補欠選挙に党公認で立候補した羽田次郎さんの応援で長野県を訪れ、長野駅前、上田駅前で街頭演説をおこないました。父の孜氏、兄の雄一郎氏が生涯をかけて取り組んできた「この国の政治を少しでも良くしたい。緊張感のある政治を取り戻したいという強い思いを次郎さんにしっかり受けとめてもらい」、その政治を実現するため、長野県民の皆さんに羽田さんへの支援を訴えました。

福山哲郎幹事長

 今回の補欠選挙は、羽田さんの兄である雄一郎氏の逝去によるもので、雄一郎氏を「ゆうちゃん」と呼び、20年以上にわたって参院で一緒に仕事をしてきたという福山幹事長は、雄一郎氏が生前「二大政党をつくって、日本に政権交代可能な政治をつくる。まっとうな政治をつくる」とずっと訴え、「保育士という国会議員としては珍しい経歴だったので、子ども、環境、高齢社会のことなど、本当に優しい政治を人柄と同様におこなっていた」と紹介しました。

 雄一郎氏を死に至らしめた新型コロナウイルスの感染症対策に関して、「なぜ検査が増えないのか。なぜ事業規模に応じて、厳しい事業者を支援しないのか。なぜワクチンの供給が圧倒的に遅れているのか」と指摘。こうした事態をもたらした安倍、菅両政権を「全く機能していない」と断じました。「国民の皆さんの不安を、羽田次郎さんに参院に行ってもらい、菅政権にぶつけてもらおう」と聴衆の皆さんに呼びかけました。

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羽田次郎候補

 立候補を決意してから県内の77市町村を回ってさまざまな声を聞いてきたという羽田次郎さんは、大学生に食事を供給するボランティア・グループとの対話に触れ、「大学に通う若者たちが明日の食事に困って1時間も列をなす。若者たちに自己責任を押し付ける。そんな政治でいいのか」と現政権の姿勢に疑問を呈しました。

 新型コロナウイルス感染症対策に関しては、「誰でもすぐにPCR検査を受けて、陰性か陽性かはっきり分かれば、他人にうつすこともない。陽性であれば、自分自身もしっかりとした医療を受けられる。その体制作りをしなければならない」と提案しました。「スモールボイスファースト」を政治信条としている羽田さんは「小さな声、声なき声、今の社会で生きづらいと思っている声を一つひとつ聞きながら、それを国政の場に届けてく仕事をさせてもらいたい」と支援を強く訴えました。

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 党長野県連代表の篠原孝衆院議員も登壇し、「今でもPCR検査をろくすっぽやっていない」と自民党政治を厳しく批判しました。「なぜこんなことになったのか」と目に涙をにじませながら演説を始めた杉尾秀哉参院議員、羽田次郎総合選対本部長は「PCR検査を受けられず、検査に向かう途中で天国に行った羽田雄一郎さんが果たせなかった思い。チルドレンファーストの政治、政権交代可能な政治勢力を日本に根づかせる。より小さい者、より弱い者、より富まない者、市民の皆さん、働く皆さん、一人ひとりの命と暮らしに寄り添う政治を、今度は次郎さんが抱いて選挙戦に立ち向かう」と決意を示しました。党参院議員会長を務める水岡俊一参院議員も応援に駆け付け、参院会派43人の総意として羽田次郎氏への支援を訴えました。

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篠原長野県連会長
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