東京都議会議員選挙が告示された25日、亀有駅前でおこなわれた岩崎孝太郎候補(葛飾区選挙区)の街頭演説で枝野幸男代表、木村剛司東京14区総支部長らが応援演説をおこないました。
 岩崎さんは立憲民主党の公認を受けて都議会に挑戦する新人で、12年間弁護士として働いてこられました。39歳で、2歳と4歳の子育てをする父親でもあります。

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 岩崎候補は、この東京都議会議員選挙では、政治の姿勢、あり方が根本から問われることになると表明しました。オリンピックについて「多くの専門家が反対の声を上げ、警鐘を鳴らし、世論も反対が多かった。緊急事態宣言が繰り返され、まん延防止など措置も適用され、今の私たちの生活には、午後7時までのアルコールの提供でも、3人以上はだめ、90分以内といった多くの制約を受けている。それにもかかわらず、世界中から10万人以上を集めるオリパラ大会を開催しようとしている。これほどの矛盾はないと私は考えている」と訴えました。そして、「もし、今の政治や行政が都民の命、暮らしを第一に考えておこなわれているのあれば、オリンピックは延期か中止、その議論がもっともっと盛り上がっていたはず。それなのに、感染状況が厳しいのに、ずっと開催に向けひた走ってきた。私は、この政治のあり方、その姿勢を根本から変えないといけないと考えている」と主張しました。
 その上で、「政治の姿勢、あり方に一石を投じる存在になるという思いをもって、今朝、立候補の届け出をしてきた」と報告し、「これまでの人生での経験、仕事で得た知見、子育てをしている消費者目線をしっかりと東京都政に反映させていきたい」と決意を述べ、支援を訴えました。

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 枝野代表は、都議会議員選挙で問われているのは、この1年半の新型コロナ感染症がどうだったのか、そしてこの4年間政治がつくってきた東京都、この社会は本当にこのままでよいのかだと述べ、「それを動かすことができるのは4年に1度、皆さんの1票。ぜひ皆さんの本当の暮らしの足元の声をこの都議会議員選挙で届けていただきたい」と呼びかけました。
 政府のコロナ禍を振り返り「私は日本の政治の脆さが私たち、皆さんの命と暮らしを脅かしてきたと1年半だったと思う。1年前は熱が出ていくら電話をしても保健所につながらないことがあったが、1年半たっても、まだ検査がなかなか受けられない。民間ではたくさんやってくれているが、いざ感染の疑いがあるといっても十分な検査が受けられない。感染が見つかっても軽症だから、家にいてください、ホテルにいてください、と入院もできない。そして感染が少し増えてくると、重症なのに重症病床に入れない。こんなことが波を打ちながら1年半も続いてきてしまった」と述べました。そのうえで、「救えていたはずの命があったのではないか。次はあたなかもしれない」と指摘し、危機感をもって選挙に臨んでほしいと訴えました。
 そして「皆さんの当たり前のはずの日常を、当たり前に過ごしていける、それを取り戻していこうではないか。そのために大きな意味を持つのが都議会議員選挙。国全体の政治も変わらなければならない。変えなければいけない」「具体的な命と暮らしを守る仕事の多くは都道府県が担っている。安心できる医療のためには、都立病院などの公立病院が核になって、そこがしっかりとした量と質を確保し、周りの民間の病院に協力していただく。その核になる都立病院がしっかりしていなくては、民間だけではうまくいかないのは当たり前だ。だから都政はあなたの命を守るために大事な意味を持っている」と強調し、投票を呼びかけました。

 木村総支部長は、「小池都政も菅政権と同様、経済効率優先だ。経済至上主義の政治がいまだに続いている。この葛飾区の下町地域の飲食店の皆さま方をはじめ、中小・小規模事業者の皆さんに時短営業協力金の4月分がいまだに届いていない。お隣の埼玉県では90%届いている。なんでこんなに違うのか。申請の仕方が違うからだ。岩崎さんが当選されたら、真っ先にこのことを変えていただく」と話しました。
 「今回の選挙は命と暮らしを守る公助の政治を求めるのか、それともこれまでの経済至上主義、格差社会を今まで以上に広げていいのか、その二者択一の選挙だ」と主張し、岩崎さんへの支援を呼びかけました。

 街頭演説会では川越誠一葛飾区議会議員が司会進行を務めました。

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