社会貢献活動などを地域で取り組む退職者、年金生活者の組織である「日本退職者連合第25回定期総会」が15日、東京都内で開催され、立憲民主党から枝野幸男代表が来賓としてあいさつをしました。

 日本退職者連合の人見一夫会長はあいさつで「現政権のコロナ対策の失敗で、多くの飲食業界や非正規で働く人々が窮地に立たされている。菅総理の責任は重大。緊急事態宣言が発令されている中、オリンピックを開催する意味も国民に説明されていない」と政府の感染症対策への不満をあらわにし、「秋までには必ず総選挙がある。汚職や政治資金規正法違反が相次ぎ、平和と民主主義を蔑ろにする安倍政権を引き継いだ菅政権を退陣に追い込む絶好の機会が迫っている。国民の信頼を失った政権は退陣すべき」と述べ、「日本退職者連合の政策制度要求実現を目指して、連合が推薦をする候補者の必勝を目指す」と力を込めました。

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 枝野代表は冒頭、「われわれの仲間に対する各地でのご支援とご指導に感謝を申し上げる」と謝辞を述べました。そして「安倍政権を継承した菅政権では100年に一度と言われる国家の危機に対応できないのは明確。同時にこれは一過性のものではない。改革の名のもとに守るべきもの――たとえば保健所、公立医療機関、公務員などを大幅に縮小してきた結果、行きすぎた新自由主義のもろさが感染症を機に明確に表れた。そのことがこの危機をより一層大きなものにした。もはや自公政権に対する信頼はないのは明らかだが、立憲民主党がもう一つの選択肢であると国民に理解してもらえるようになることがわれわれの役割」との認識を示しました。

 そして「この政治状況があと数年続けば日本が積み上げてきた財産や強みが全て吐き出されてしまうという強い危機感を持っている。次の総選挙で時代に合わなくなり責任感を喪失した政権を変えるためにあらゆるものを乗り越えて政権を奪取する。それが私に課せられた使命だと強い自負を持っている。政治は一人では動かせない。思いを同じくしている皆さま――連合、国民民主党、社民党の皆さまとこの危機を乗り切って、来年は『内閣総理大臣』としてこの場に立たせていただきたい」と決意を述べました。

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