広島への原爆投下から76年となった6日、枝野幸男代表は広島市の平和記念公園で開催された「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式典)に出席しました。
松井一實広島市長は、平和宣言の中で世界各国が新型コロナウイルスを早期に終息させる方向で一致し、対策を講じていることに触れ「人類に凄惨(せいさん)な結末をもたらす脅威となってしまった核兵器を、一致協力して廃絶できないはずはありません。持続可能な社会のためには、人々を無差別に殺害する核兵器との共存はあり得ず、完全なる撤廃に向けて人類の英知を結集する必要があります」と訴えました。
日本政府には、「被爆者の思いを誠実に受け止めて、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、これから開催される第1回締約国会議に参加し、各国の信頼回復と核兵器に頼らない安全保障への道筋を描ける環境を生み出すなど、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たしていただきたい。また、平均年齢が84歳近くとなった被爆者をはじめ、心身に悪影響を及ぼす放射線により、生活面で様々な苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、黒い雨体験者を早急に救済するとともに、被爆者支援策の更なる充実」を求めました。
広島市公式ホームページ - 平和宣言【令和3年(2021年)】
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/179784.html
式典の後、枝野代表は広島県連代表代行の森本真治参院議員とともに広島県動員学徒等犠牲者の慰霊碑を訪れ、黙とうを捧げました。
枝野代表は、記者団の取材に応じ、「8月6日の広島の平和式典はもう何度も出席させていただいておりますが、改めて原爆の被害の悲惨さというものに思いを致し、核軍縮・核廃絶に向けた決意を新たにしたところでございます。特に、核兵器禁止条約が発効して初めて迎えた8月6日ということで、菅総理以外すべての方からこれに触れたお話がございました。やはり被爆者の皆さん、ご遺族の皆さん、そして広島市民の皆さんの強い思いがこの核兵器禁止条約の締結・発効につながりましたし、日本がいずれこれに加わっていくことに向けて、まずはオブザーバー参加を実現するよう、さらに努力をしていかなければならないという決意を新たにしたところでございます」と述べました。