枝野幸男代表は22日、静岡県入りし、衆院選に出馬している日吉雄太候補(ひよし・ゆうた、静岡7区)、げんまけんたろう候補(静岡8区)とともに浜松駅前で街頭演説をおこないました。

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■日吉雄太候補(7区)

 日吉候補は、「賃金は下がる、年金は減額される、医療費は上がる。消費税も上がった。生活はどんどん悪くなる。そんな10年ではなかったでしょうか。いま問われているのは自公政権を継続するか否かだ」と述べ、現政権のように「しがらみだらけでは変えることはできない。しがらみのない私たちが、自公政権を善しとしない仲間と一緒に、この政治を変えていく。政権交代なくして、しがらみを断つことはできない」と訴えました。
 この冬に危惧されている新型コロナの感染の第6波に向けて、病床の確保、医療体制の再構築に最優先で取り組むべきだと訴えました。また、「医療、介護、年金、子育て、雇用といった私たちの生活を守るさまざまな仕組みを抜本的に立て直すために、思い切った財政的支援を国が責任をもっておこなうべき」だと主張しました。
 「政治が大きく、大きく歪んでいる。歪んだ政治を直し、日本を変えよう」と訴え、支持を訴えました。

■げんまけんたろう候補(8区)

 げんま候補は、コロナ禍で女性や子どもで自ら命が増えた件数が増え、身近でも廃業に追い込まれた飲食店等が相次いだことに触れ、「こういう命や事業者は、政治がもう少し私たちの暮らしに目を向ければ救えたのではないか。少なくとも幾つかの大切な命や事業は救えたのではないかと思う」と述べ、「一部の人たちを見るのではなく、私たちの生活の実態をきちんと見て、私たちの届いていない声にちゃんと耳を傾ける。そういう政治をすればもっと救えたのではないかと悔しくてならない」と訴えました。そして「これから必要なのは、国民にさらなる我慢や忍耐を強いるのではなく、政治がまず変わることだ。そのために、われわれ世代に、そろそろこの国の舵取りの中心を担わせてほしい」と主張しました。
 アベノミクスについて「大企業が儲かれば、いつか私たちの賃金が上がると言われて10年間。全然変わらない。世界では給料が伸びているのに、日本だけ給料が横ばい。それどころか下がる年もある。東京が元気になれば、浜松はじめ地方が元気になると言われ続けたのに、全く元気が出ていない。もっと元気な地方を作りたい。そのためにはやはり、今までやらなかったようなやり方を含め、われわれ世代が汗をかいて、しっかりと政治を変えていく。そして前例にとらわれずに勇気をもってこの国の政治を変えいていきたい」と訴えました。
 今の政治について「あったことをなかったと言い、なかったことをあったと言う。都合の悪い物はすぐに隠したり捨ててしまう。挙句の果てに官僚が命を落とすということもあった」と批判し「普通の当たり前の感覚にできるようにするためには、与党と野党がもっと競い合う、そういう状況をつくらなければならない。いざとなったら政権が代るのだという緊張感をこの国にもたらさないと一向に政治はよくならない。だからこの選挙、われわれ世代に託していただきたい」と力を込めました。

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■枝野幸男代表

 政府与党のコロナ対応について、立憲民主党をはじめ野党が水際対策の強化、検査体制の強化、事業者支援の拡充等について法案を提出したのに放置し、憲法に基づく臨時国会の開会要求にも応じなかった姿勢を厳しく批判し、「私たちこそ案がある。対案なく、ずるずると後手後手に回ってきた、その延長線上で命と暮らしを守れるのか。有権者の皆さんにぜひ決めていたいだきたい。私たちに力を与えていただきたい」と訴えました。
 大学の学費について、40年前は国立は初年度納入金が私立の4分の1位だったが、今は国立でも私立でも高くなっていることに触れ「奨学金という名前の借金をしないと進学できない。学校を卒業して何百万円という借金を抱えて社会に出る」という現状について「私たちは変えたい。しっかりと意欲と能力があれば、お金の心配をしなくても学べる社会にしたい」と訴えました。そのためにまずは、国公立大学の授業料を半分にし、私立の大学や専門学校に進学する人のために、返す必要のない受け取りきりの奨学金を今より2桁の規模で増やすと説明しました。

 候補者2人について「日吉雄太さんは公認会計士で、税金をどう使っていくのか、数字にとても強い。非常に誠実な人柄を信頼している。まさに国会に必要な人材」「げんまけんたろうさんは、若手の中で頭角を明確に表している。世界の中でも一番厳しい最前線、カンボジアで活動してきた。本当の修羅場、厳しい世界を見てきているげんまさんは、現実的でかつ理想を掲げながら、国を守り、世界の中で信頼される日本を作っていくために必要な人。そして、この間、浜松の暮らしの声をしっかり届けてくれた若い力」と期待を込めました。選挙情勢について全国的に大変厳しい争いになっていると話し、「いま政治がおかしい、変えないといけないと気付いていらっしゃる皆さんが動けば勝てる。そういう選挙だ」と訴え、2候補者への支持を訴えました。