泉健太代表は12月9日、静岡県静岡市と浜松市を訪れ、静岡市では県内総支部長や自治体議員との街頭演説や、聴衆との青空対話集会、浜松市ではパネリストとの意見交換会を行いました。静岡市では、静岡県連代表の源馬謙太郎衆院議員(写真右)と高橋美穂静岡県第1区総支部長(写真左)、鈴木岳幸静岡県第2区総支部長のほか、杉山淳静岡県議、浜田佑介静岡市議、長沼慈雄静岡市議、川島美希子藤枝市議が参加しました。浜松市では日吉雄太静岡県第7区総支部長と三上元湖西市議会議員に加え、パネリストとして浜松医療センター周産期・メディカルバースセンター長の芹沢麻里子さん、浜松市議選に立候補した経験のある少年野球監督の竹内豊さんらが参加しました。
静岡市・街頭演説、青空対話集会
静岡駅前での街頭演説で泉代表は、自民党派閥のパーティー資金の収支報告書不記載問題について取り上げ、ケアレスミスや収支報告書1枚程度を書き忘れたのであれば情状酌量の余地はあるという見解を示した上で、「何年も多額に組織的にやっていたとすれば、それはもう間違いなく違法ということになるでしょう。ぜひ皆さん、相手が違法なルールで政治活動をしている、私たちはルールを守って政治活動をしている。どっちが正しいですか。私たちはそもそも根本的にルールを守っていない人たちと戦っている。だからこそ皆さん、一緒に政治を変えようじゃありませんか。皆さん、ぜひ立ち上がってください」と強く呼びかけました。
また、立憲民主党の経済政策「人から始まる経済再生」のパンフレットを手に取りながら、人への投資の重要性を訴えました。政府が防衛予算を5年で43兆円とするのに比べ、リスキリングの予算は5年でわずか1兆円であることや給食費の無償化をするのに「4000億円でいける」と述べ、教育費や社会保障、子育てへもっと予算を振り分けることが重要だと訴えました。
青空対話集会では会場にいる18歳の男子高校生が、物価が上がっているのに賃金が上がらない現状に、10年後、大人になった時に生活が大変になる不安があることを投げかけ、その点について立憲民主党の考えを質問しました。泉代表は、アベノミクスから抜け出したくても抜け出せず、円安が続き「日銀総裁も金利を上げることが怖くてがんじがらめ」と述べ、「それだけ罪なことをアベノミクスはやってきた」と指摘。立憲民主党は対策として賃上げ以外に、教育費の無償化の前倒しや家賃補助、最低賃金の引き上げのスピードを速めていくこと等に力を入れていることを説明しました。
浜松市・意見交換会
浜松市の意見交換会で、産婦人科医の芹沢さんは、「目の前で直面しているのは少子化です」と問題提起しました。芹沢さんは、病院で出産をした人のパートナーが派遣社員で収入が低い等の事情から「もう1人を産む気にはならない」等と言われることがあると現場の声を紹介。それにもかかわらず政府は3人以上の子どもがいる家庭に大学無償化を打ち出そうとしている状況を泉代表がどう考えているのか質問しました。泉代表は、「政府・自民党の考え方と大きく違うのは、3人目を産んだらこうしますというボーナス的な考え方で引っ張ろうとするのではない」と述べ、若い世代が奨学金などの借金を背負わず、初任給を上げていくことをして収入の基盤をしっかりすることが特に大事であることに加え、家賃補助で可処分所得を増やすことで「将来のことを考えられる状況をつくりたい」と説明しました。
少年野球の監督や保育園のバスの運転手をしている竹内さんは、社会全体で子どもを育てる機能がなくなりつつあり、各家庭の負担が重くなり、子どもを育てづらくなっていることが問題だと指摘しました。泉代表は、地域の中のコミュニケーションを豊かにすることの必要性を説き、「子どもを連れている若い人には声をかけているかもしれないが、皆さんが声をかけづらいのは高校を卒業してから社会人になりたてくらいの若者。本当は、高校生、大学生、社会人の若い世代と頻繁にコミュニケーションをとることが、その人たちが結婚して子育てする際にその地域でやっていけると思える1つの手立てになるのではないか」と考えを述べました。
会の終わりに泉代表は、「きれいな政治、本当に聴く力を持つことにつとめ、庶民の政治を進める。2世、3世ばかりの政治をやめる。私たち立憲民主党は、大きく伸びていきたい」と強調し締めくくりました。